デュメイ&ピリスのフランク:ヴァイオリン・ソナタ〜やっぱりこの盤が一番!
「あなたの最も好きなヴァイオリン・ソナタは?」と問われれば、
迷わず「フランクのヴァイオリン・ソナタ!」と答えます。
ブラームスの渋い3曲のヴァイオリン・ソナタも捨てがたいですが、
思い入れの深さが違うのです。
当ブログでは、フランクのヴァイオリン・ソナタについて、
既に2つ記事を書いています。
→フランクのヴァイオリン・ソナタ
→NHKBSプレミアム「名曲探偵アマデウス」・フランク「ヴァイオリン・ソナタ」
以前はカントロフ&ルヴィエ盤(DENON)なども挙げましたが、
このたび、改めてデュメイ&ピリス盤を購入し直し、
この演奏の前では、他の盤は色あせてしまうほどだな〜と実感しました。
(実際、既にカントロフ盤はだいぶ前に手放してしまいましたが・・・)
デュメイ&ピリス盤
今回、以前の記事で紹介した千住真理子&藤井一興盤(以下「千住盤」)
と聴き比べてみました。
デュメイ&ピリス盤(以下「デュメイ盤」)を知らないならば、この盤は、
十分合格点すぎるほどの演奏です。
(カップリングのフォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番他も名演です!)
千住真理子&藤井一興盤
比較参考しやすいよう、千住盤とデュメイ盤のタイムを記載します。
千住盤
第1楽章:6:04
第2楽章:8:36
第3楽章:7:06
第4楽章:6:09
デュメイ盤
第1楽章:5:47
第2楽章:7:59
第3楽章:7:00
第4楽章:6:10
タイムだけ見ると、
若干デュメイ盤の方がテンポ早めですが、
実際聴いてみると、テンポの早さなど全然感じられません。
デュメイ盤の音の美しさは、
まさに音楽そのものが純粋に鳴り響いているものです。
冒頭から、色づく木々の葉が広がってハラハラと落ちていくのが見えてきそうです。
どこをとっても理想の演奏といえるほどです。
改めて聴いてみると、ふと目に涙が・・・
どの楽章もすばらしいのですが、ことに第4楽章は感動的です。
一方、千住盤も捨てがたい魅力はありますが、
デュメイ盤ほどの感動には至りません。
(2位なしの3位ぐらいなら、推薦してもかまいませんけど・・・)
結論から申せば、フランクのヴァイオリン・ソナタならば、
デュメイ盤1枚あれば、他はいらないほどです。
ただ、デュメイ盤のカップリングの他の曲(ドビュッシー&ラヴェルの曲)は、
あまり興味がないせいか、まったく聴かずじまいのままです・・・
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