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2013年4月 6日 (土)

ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲〜ラサール弦楽四重奏曲の名盤

2013年の3月頃、ちょうど教会では四旬節の時期に、
ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲(第12番〜第16番)のCDのをよく聴いていました。
復活節を迎えた今も、一番よく聴いています。

我が家では何年も前に、アルバン・ベルク弦楽四重奏団
(以下「弦楽四重奏団」を「SQ」と略記)による、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集がありましたが、
意外と聴く機会がありませんでした。


アルバン・ベルクSQの全集

※私が持っているのはもっと前の盤なので、4000円ぐらいしましたが・・・
それにしても、7枚組でこのお値段とは・・・


今回、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を聴いたのは、
ラサールSQによる演奏でした。高校生の頃でした。
実は、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を初めて聴いたのは、
ラサールSQ盤でした。当時はドイツ・グラモフォンから3枚組で出ていました。
6000円ぐらいしたでしょうか・・・
それが今や、Brilliant Classicsから、3枚組で2000円以下です・・・
(※2013年4月6日現在の価格です。)

高校生の頃の愛聴盤は、20代前半まで大切に持っていたのですが、
その後いろいろあって手放してしまい、いつか再販売しないかな・・・
と思っていたところでした。
今年の3月頃、AmazonかHMVで別のCDを探していたところ、
(確か、NHKBSプレミアムの「クラシック倶楽部」で、
ギドン・クレーメルの「クレメラータ・バルティカ」による、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番の弦楽合奏版を視聴してから、
バーンスタイン/VPOによるCDを探していたときでした。)
たまたまラサールSQのCDを見つけてしまいました。
四旬節の3月中はCDを買わないつもりだったのですが、
ついついこのCDだけは即買ってしまいました・・・

ラサールSQの後期弦楽四重奏曲集


高校生頃、いったい何度このCDを聴いたことか・・・
ベートーヴェンの作品の最高峰は「第9」ではなく、
後期の弦楽四重奏曲だとずっと思っていました。
その頃の記憶が甦るかのような、鮮烈な演奏でした。

演奏のレベルで言えば、もしかすると、アルバン・ベルクSQや他団体の方が、
もっとうまいのかもしれません。
しかし、聴いていて一番自分にとってしっくりと来るのは、
やはりこのラサールSQ盤です。

ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲、どれも甲乙つけがたいものですが、
あえて好きな順番をランクづけするとすれば・・・
第15番⇒第13番(含む「大フーガ」)⇒第16番⇒第14番⇒第12番
といったところでしょうか。
好きな楽章ベスト3は、
1.第16番:第3楽章
(お葬式的な要素が多い楽章?)
2.第15番:第3楽章
(ベートーヴェン自身による、
「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」
という題がついています。)
3.第13番:第6楽章「大フーガ」
(難解なイメージがありますが、
聴いてみるとなかなかオモシロイと思います。
余談ですが、「敬愛なるベートーヴェン」という映画で、
この「大フーガ」が映画の後半の中心曲となっていました。
「第9」ばかりに注目がいく中、フィクションとはいえ、
映画の中で「大フーガ」に注目してくれたのは嬉しかったです。)

敬愛なるベートーヴェンDVD

後期弦楽四重奏曲は、「第9」のような人類愛を歌うものではないし、
とっつきにくいかもしれませんが、
ベートーヴェンの内面世界の幽玄さを余すところなく伝えています。

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