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2013年4月 8日 (月)

NHKBSプレミアム・クラシック倶楽部 - キャメロン・カーペンター オルガン・リサイタル -(2013年4月8日放送)〜ビジュアル、テクニック共にスゴすぎ!!

キャメロン・カーペンターというオルガニストをご存知ですか?
NHKBSプレミアムの「クラシック倶楽部」で、
2013年4月8日に彼のコンサートが放映されました。

クラシック倶楽部」はよく視聴する番組の1つですが、
彼の容姿は前代未聞でした!
(女性でもこれだけインパクトのあるファッションの人はいなかったです!)
モヒカン刈で(「北斗の拳」の悪役に出てきそう?)、
どう見てもクラシックの演奏家というよりは、
ヘビメタバンドの人かな、という容姿にまずオドロキました。

朝の番組なので、あんまり音を大きくできないし、
朝の支度ついでに見ているだけなので、
朝の時点では、最初の演奏曲である、
バッハの「無伴奏チェロ組曲 第1番 BWV1007 から 前奏曲
(カーペンター編曲)
だけしかきちんと聴いていませんでした。
最初の印象は、絵で言えば、
アンディ・ウォーホルが描いたマリリン・モンローの絵とか、
あるいはミッキーマウスやスヌーピーを油絵で描いて、
「アート」と称している類のようなものかな、
とも思いました。

しかし、改めて夜になってから、
録画したものを視聴してみると、
単なるキワモノだけではないのがわかりました。
たとえば、リストの「ラ・カンパネラ」のオルガン編曲版(カーペンター編曲)!
白黒の世界から、
いきなり宇宙空間に響き渡るような別次元の音楽になっていました!
また、ショパンのエチュードOp.10の第1番は、
まるでオーロラが広がる光景を描いたかのような、
神秘的な音楽へと変容していました。

オルガンの編曲効果としては乏しいものの、
キャメロン・カーペンターの超絶テクニックを堪能できるものとしては、
ショパンのエチュード「革命」(カーペンター編曲)があります。
指で弾くのだってかなり速くて難しいパッセージを、
足のペダル演奏で弾ききってしまうのには脱帽でした・・・
(Youtubeに演奏の動画があります。↓)

Cameron Carpenter: Revolutionary Etude


ラストに演奏された、スーザの「星条旗よ永遠なれ」もスゴすぎる演奏でした!
ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートさながら、
観客からの手拍子も交えて、オルガンで「星条旗よ永遠なれ」を演奏していました。
ホロヴィッツ編曲のピアノ版「星条旗よ永遠なれ」もビックリするような演奏ですが、
キャメロン・カーペンターの編曲版は、ホロヴィッツ並にインパクトがありました!

(参考)
展覧会の絵&戦争ソナタ~超絶技巧名演集(ホロヴィッツ)

※2枚目の最後に「星条旗よ永遠なれ」が収録されています。

編曲のキワモノ的演奏だけではなく、
デュプレの「ノエルによる変奏曲」では、
正統な演奏技術を余すところ無く披露していました。

ちなみに、この「ノエルによる変奏曲」の元になっているメロディは、
フランスのキャロル(クリスマスの讃美歌)です。
日本の「讃美歌第二編」に、
215番「とおい空のかなたから」として収録されています。

讃美歌・讃美歌第2編 A6判 ともにうたおう

さて、キャメロン・カーペンターのCDは、国内盤も発売されています。
ただ、できれば音だけではなく、映像で彼のスゴさを体験してほしいな、
と素直に思います。
オルガン=宗教音楽、といった固定観念を見事に打ち崩す、
画期的な演奏なのですから・・・


革命~ミラクル・オルガン・イリュージョン(DVD付)※国内盤


Revolutionary (Bonus Dvd) ※輸入盤


Cameron Live! [CD, CD+DVD, Import]

キャメロン・カーペンターが来日した時のインタビュー記事です。
オルガン革命進行中 キャメロン・カーペンター 「音楽はビジュアルアート」
2013.3.12 08:03(MSN産経ニュース)

(2013年6月3日追記)
2013年6月2日のNHKEテレ・クラシック音楽館で、
22:30から25分間程度、上記番組のダイジェスト放送をしていました。
NHKBSプレミアムで放送された時は当記事、
あまり注目されていなかったのですが、
地上波で放送されたら、アクセス数がうなぎのぼりでした!
たまたまブログのアクセス数を見ていたのですが、突然アクセス数が増え、
放送中だけで500件近いアクセス、
午前0時までのアクセスで1000件以上でした(わずか1時間半で!!)。
ビジュアルの賜物なのでしょうね・・・

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