聖女マザー・テレサも、見方を変えてみると・・・
マザー・テレサといえば、
20世紀のキリスト教の偉人ですね。
カトリック、プロテスタント問わずキリスト教界で尊敬され、
果ては他宗教やスピリチュアリズムの方々からも称賛されています。
世俗の最高栄誉の1つ、ノーベル平和賞をも受賞していますね。
まさに「絶対聖女」、「生ける聖人」といったところです。
カトリックでは、既に2003年(没後わずか6年)で、
「聖人」の一歩手前の「福者」に認定されています。
「聖人」となるのは時間の問題でしょうね・・・
ところで先日、マザー・テレサについてのある記事を読みました。
「聖女ではなかったマザー・テレサ 「洗脳看護」「カルト施設」、その実態とは!?」
(ハピズム 2013.03.13 水)
この記事から一部引用します。
(引用)
去る3月2日、インドの日刊インターネット新聞「The Times of India」に、「Mother Teresa 'saint of the media', controversial study says」とのタイトルで、マザー・テレサのこれまでのイメージがメディアによって作られたものであるという研究結果が出たと、掲載された。
マザー・テレサといえば、貧困や病気にあえぐ弱い人たちの救済活動に生涯を捧げた、カトリック教会の修道女。修道会「神の愛の宣教者会」の創立者でもある彼女は、"無償の愛"の代名詞のように伝えられており、今なお、世界中の人々から崇め、慕われている。しかし、カナダの宗教学専門誌「Religieuses」最新号で大学の研究者が発表した論文によると、マザー・テレサの美談や名声は、カトリック教会の誇大宣伝のためにデッチあげられたものであり、聖人には程遠い人物だったというのだ。(中略)
彼らは、マザー・テレサに関する文献資料、約300件を調査し、「マザー・テレサが世界中に開設した517もの『死を待つ人々の家』ホスピスは、衛生状態が悪く、医薬品も慢性的に足りず、満足な治療が施せなかったと報告されている。しかし、彼女の修道会『神の愛の宣教者会』は何百万ドルもの多額の寄付金を受けており、金銭的に困っているわけではなかった」という事実を突き止めたと発表。そして、「マザー・テレサは、患者の痛みを和らげることはせず、痛みに耐えることを賛美して癒やすという、怪しげなことをしていた。多くの病人が、彼女の元を訪れれば、医師が治療をしてくれると思っていたにもかかわらず、彼女は、イエス・キリストの受難のように、痛みに耐えることは尊いことだと繰り返し言うだけだった」「人気が低迷しつつあったバチカンは、劣悪な環境で痛みに苦しむ人たちに『あなたは素晴らしい人間なのよ』と優しく接している、マザー・テレサのことをまさに“生きる聖女”だと大げさに宣伝することで、カトリックのイメージアップを図ろうとした」と指摘した。
また、「バチカンは異例の早さで彼女を福者だと宣言したが、“痛みに耐えろ”という、怪しげな看護方法、問題点の多い政治家とのコネ(ハイチやアルバニアの独裁者を支持し多額の寄付金を得たという説がある)、多額の寄付金の管理に関する疑問点、そして、中絶、避妊、離婚に関して過度に批判していた点などは、一切、問題としなかった」とも綴っており、事実を知れば知るほど、マザー・テレサの神話はでたらめだということが明確になるとしている。
(引用終)※詳細は引用元でお読みください。
数年前に、マザー・テレサの「心の闇」が明らかにされましたが
(⇒マザー・テレサの「心の闇」の問題
※スピリチュアル系の記事なので半分くらいしかおすすめできませんが・・・)、
内面はともかく、外面に現れた行動を、
「聖女・聖人」という色メガネを外して見たら、
なるほど、違ったイメージが浮かび上がって来ますね。
なお、この記事が掲載されたのは、占いやスピリチュアル系のポータルサイトです。
記事自体が悪意に満ちた、うさんくさいものかもしれませんことを、
一言付け加えておきます。
記事の中の、
(引用)
「マザー・テレサが世界中に開設した517もの『死を待つ人々の家』ホスピスは、衛生状態が悪く、医薬品も慢性的に足りず、満足な治療が施せなかったと報告されている。しかし、彼女の修道会『神の愛の宣教者会』は何百万ドルもの多額の寄付金を受けており、金銭的に困っているわけではなかった」
(引用終)
というところを考えてみれば、
死にかけている人の治療を放棄して、
「痛みに耐えなさい」と「信仰による虐待」をしていたことになります。
にわかには信じがたい話ですが、確かに見方を変えればそうなりますね・・・
私も信仰の道を歩み始める際、
マザー・テレサ(と聖フランチェスコ)の存在・言動に大きく影響を与えられました。
今更こういう記事を読んだからといって、信仰が揺らぐわけではありませんけど・・・
どうも、カトリックの体質である、聖人を作りたがる傾向には辟易します。
(プロテスタント教会だって、ルターやカルヴァン、シュヴァイツァー、
ボンヘッファーやバルト、キング牧師や、
身近な牧師先生を必要以上に「崇める」なら、
聖人崇拝をしているに等しいのデスヨ。)
完璧なのはイエス様だけで十分なのです!
こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか、信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。このイエスは、御自身の前にある喜びを捨て、恥をもいとわないで十字架の死を耐え忍び、神の玉座の右にお座りになったのです。
(新約聖書ヘブライ人への手紙12:1〜2新共同訳)
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