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2013年2月13日 (水)

おすすめ記事『【解答乱麻】TOSS代表・向山洋一 子供を安心して進級させるために』(MSN産経ニュース2013年2月9日掲載)

【解答乱麻】TOSS代表・向山洋一 子供を安心して進級させるために
という記事を読みました。
2013年2月9日付のMSN産経ニュース掲載のものです。

学校の3学期はあっという間に過ぎていきますね。
2月といえば、折り返し地点というよりは、
既にラストスパート体制に入るところで、ゴールは間近です。
(実際、3月になると、
卒業式練習などの行事でまともな授業が出来ないことが多くなります。)
そういう中で、向山氏は、教員よりも保護者達に直接訴えています。
(引用)
 年度末にあたり、保護者の方に、算数の学習の様子を点検することをおすすめする。

 ポイントは、次の通りである。

1.教科書のすべての例題、練習問題、テスト問題が、算数ノートにやってあるかをチェックする。

2.やってある問題には、赤鉛筆で丸やバツがつけてあるか見る。

3.バツの問題は、別の所に正しくやり直しているか見る。

 以上のことは、学校の算数の学習の基本である。
(引用終)

要約して言えば、「保護者が算数のやり残しをチェックした方がいい」
ということですね。
再び向山氏の言葉を引用します。
(引用)
 子供の進級にあたって大切な点を一つだけ言えといわれたら、迷うことなく「算数の学習」をあげる。

 算数が分からなくなって、落ちこぼれていった子は多い。

 算数以外の教科は、短い期間で追いつくことも可能だが、算数だけは短期間で追いつけない。毎日毎日の授業が大切なのである。

 算数の学習が大丈夫というのは、教科書のすべての問題ができるようになっているということである。

 算数の授業をきちんとしてくれる先生なら、ノートは6冊目か7冊目になっているし、教科書の終わり近くまでいっているはずである。

 ところが、ちゃんとやってない先生も多い。宿題にして、授業をしていないのだ。算数の教科書のすべての問題は、授業として、教室で教えるべきなのにである。
(中略)
 教科書を使わないで1問を1時間かけて授業をして、教科書の問題を宿題にしている教室は多い。

 特に、学力テストで全国の下位にいる地域に多い。

 逆に学力テスト全国トップクラスの秋田、福井などでは、教科書を大切にした授業がすすめられている。
(引用終)

算数・数学嫌いを増産している嫌悪すべき指導法である「算数の問題解決型授業」や、
学び合い」。
1問で1時間使っていたら、薄っぺらい教科書だってなかなか終わりません。
どうしてこんなひどい指導法・授業を「研究授業」と称して称賛するのか、
現場の先生方の感覚がわかりません。
教科書を使って教えるというナショナル・スタンダードを忌避したいのであれば、
公立の教員を退職して、自ら学習塾でも開いてやればいいのです。
(「算数の問題解決型授業」で教えてみればいいのです、
効果があがらないのですぐ潰れるのがオチですが・・・)

向山氏が指摘している通り、
他の教科(国・社・理)は後からでも遅れは回復できます。
しかし算数だけは遅れを挽回するのが難しいですし、
後々の中・高における数学の躓きの元にもなります。
(数学ができない理由を調べてみると、
案外、小学校の算数がわからないから躓いている、というのが多いのです。
九九がアヤシイ、分数の計算がわからない・・・)
現場の教師の自浄努力に期待できない地域柄(たとえば北海道)もありますから、
保護者としては、我が子のノートをチェックするなどして、
自己防衛するしかないのでしょうか・・・
学校評価として、教科書をきちんと教えているか、
という評価項目を設けることを義務化するなど、
外からの「黒船」がない限り、現状打破は難しいかもしれませんね。

小学校での基礎・基本はやはり読み書き計算です。
社会のどこに行っても使います。
最低限の学力の保障がされなければ、
子どもたちの未来は閉ざされたままです。
だからこそ、教科書のやり残しは厳しくチェックされるべきものなのです。

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