ハイドシェックによるヘンデルの組曲・サラバンドと、讃美歌第二編231番「罪、とが、不義、悪」
先日、HMVのサイトでクラシック音楽CDを物色している時に、
このCDを見つけ、購入しました。
エリック・ハイドシェックによる、
ヘンデルの「組曲第9、11、12、14番」です。
Haendel: Integrale des 16 suites pour piano - Erick Heidsieck
※HMVの方が安く購入できますよ(2012年12月現在)。
これだけだと、あまりピンとこないアルバムですよね。
(これでどんな曲なのかわかる人は相当なツウですが・・・)
有名な「サラバンド」が含まれる、11番が入ったアルバムです。
スタンリー・キューブリック監督の映画「バリー・リンドン」で使われた曲、
といえば、ご存知の方も多いかも知れませんね。
DVD
早速届いたので、聴いてみました。
なんとも味わい深い演奏でした。
一晩で何度も聴きかえすほど・・・
妻もすっかり気に入ったようでした。
ところで、この「サラバンド」、
日本では讃美歌第二編に採用されているのをご存知ですか?
讃美歌第二編231番「罪、とが、不義、悪」です。
讃美歌・讃美歌第2編 A6判 ともにうたおう
実はこの讃美歌を、以前所属していた教会の聖歌隊で歌ったことがあります。
混声4部合唱の曲ですが、途中からバスが大活躍します。
私はバス・ソロを担当しました。
(バス・パートが一人しかいなかったからですが・・・)
歌詞は次のとおりです。
歌詞は飯 清(1960)及び
O Haupt voll Blut und Wunden(Paul Gerhardt)です。
(引用)
罪、とが、不義、悪、
やみ、恥、汚れ。
主よ、主よ、
かせをばこぼちて
解きはなちたまえ。
主のくるしみは わがためなり、
われは死すべき つみびとなり、
かかるわが身に かわりましし
主のみこころは いとかしこし
血しおしたたる 主のみかしら、
とげにさされし 主のみかしら、
なやみとはじに やつれし主を
われはかしこみ きみとあおぐ。
(引用終)
「血しおしたたる・・・」のところは、
讃美歌136「ちしおしたたる」の1番の歌詞です。
ハイドシェックの「サラバンド」の演奏を聴きながら、
ついつい昔のことを思いだしてしまいました・・・
久しぶりに讃美歌第二編を開き、歌詞を読んでみました。
(引用)
主よ、主よ、
かせをばこぼちて
解きはなちたまえ。
(引用終)
という箇所になぜか引っかかりました。
救いは、未来形(つまり、これから)なのだろうか、と・・・
確かに、詩編142:8(新共同訳)には、
「わたしの魂を枷から引き出してください。
あなたの御名に感謝することができますように。
主に従う人々がわたしを冠としますように。
あなたがわたしに報いてくださいますように。」
という一節があります。
しかし、これは旧約の立場であって、
新約の立場、特に「エフェソの信徒への手紙」からなら、
キリストの勝利は過去形(既に起こったこと)である、と解釈できます。
私たちはただキリストの救いの御業を信じ、
感謝してみ恵みを受け取ればいいだけなのです!
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