NHK・地球イチバン「地球でイチバン アタマがよくなる!?授業~フィンランド~」(2012年12月13日放送)と、釧路市の基礎学力保障条例可決(2012年12月14日)
2012年12月13日に、NHKの「地球イチバン」という番組では、
フィンランド式教育について取り上げられていました。
→2012年12月13日の地球イチバン
よく「競争やめたら学力世界一!」とか取り上げられていますね。
多くの視聴者の方々が、
「日本でもフィンランド式教育を取り入れたら、学力低下を防げるのでは?」と、
素朴に思ったのではないでしょうか?
番組を見て、参考になった点、なるほど〜!と思った点はいくつもありました。
「なぜ(ミクシ)?」としつこく問いかけるやり方、
マインドマップを使うやり方、
人形を使って引っ込み思案の子に発言させるやり方、
教育を未来への投資と位置づけ、手厚く予算をつけているところなど、
日本でもやれることや見習うことができそうなことがありました。
しかし、だからといって、フィンランドと日本の国情が違うのに、
フィンランド式教育を全面的に取り入れるべき、とは全然思いませんでした。
日本の教師たち、わけても日教組系の人たちに、
フィンランド流の「教科書を使わない」教育法をやらせたらどうなるでしょう?
「竹島は韓国領だ」とか、「日本はヒドイ国だ」の自虐史観や、
算数の問題解決型授業によるできない層の切り捨てとか、
教師の「あたりはずれ」がいっそう激しくなると思われます。
現在の日本では、教師は「オトモダチ」程度で、
尊敬される職業ではなくなってきています。
教員組合が「教師は労働者だ!」を強調したあまり
(でも都合のいいところは「聖職」・・・)、
サービス業の一種とみなされています。
また、教員による不祥事も多く報道されています。
ワイセツ教師とかも問題ですが、
北海道のガン、北教組のように、違法なストライキを起こして、
教員自ら規範意識や政治的中立を否定するような行動により、
信頼を大きく損なう人々がいるのが問題です。
(ZAPPERさんのブログ「情熱空間」で、先日こんな記事がありました。
→目が点になるリーフレット(2012.12.13)
記事から
北海道教育委員会が出しているリーフレットへの
厳しいツッコミ満載なコメントを引用します。
(引用)
1.教職員は子どもたちのお手本です。
(お手本になりましょうよ。まずは法令順守からですよ)
2.政治的行為には法令上、厳しい制限があります。
(教育現場にイデオロギーを持ち込むなってーの)
3.勤務時間は子どもに向き合うための時間です。
(サボっちゃダメだよ、サボっちゃ)
4.学習指導要領には法的拘束力があります。
(竹島は韓国領だと?ふざけるな!)
5.国歌・国旗の尊重は内外の常識です。
(そんなに日本が嫌いなら、大好きな中国へ行っチャイナ)
6.長期休業中も教職員には給与が出ています。
(だから、サボるなってーの)
7.学校の組織運営にはルールがあります。
(ルール無用って、タイガーマスクの虎の穴かい?)
8.不祥事を防ぐには、一人ひとりの自覚が必要です。
(まずは法令順守からだね)
9.教育の質の改善こそが本道教育関係者の最優先課題です。
(そのために、諸悪の元凶を駆逐・殲滅しよう!)
(引用終))
上述のようなのが教員としてのさばっている限り、
フィンランド式教育を日本に導入すれば万々歳!というのは、
アリエナイのです!
フィンランド式教育は、フィンランドだからこそ成功しているのです。
人口規模や国民性がまるで違う日本に、フィンランド式教育を導入しても、
かえって社会的混乱をもたらすことになるでしょう。
学力低下(というよりは、二極化)に歯止めをかけるためには、
フィンランド式教育(に名を借りた丸投げ教育?)ではなく、
釧路市で2012年12月14日に可決された、
「基礎学力保障条例(通称)」のような法令・条例が必要なのです!
→基礎学力保障条例、可決!(2012年12月14日 ブログ名「情熱空間」)
詰め込み教育だ、競争を煽る教育だ、と罵詈雑言を浴びようとも、
子供の将来を考えれば、必要なことだと私は考えます。
それに、2009年のPISAテストの結果によると、
学力世界一は中国の上海です。
それなら、フィンランドをもてはやさなくてもいいのではないでしょうか?
また、日本の教育も、上位と比べて決して劣るものではありません。
ネガティブに考えすぎてはいませんか?
ゆとり教育をみなおせばいいだけなのです。
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コメントありがとうございます。
民主党といい、日教組・北教組といい、都合の悪いことは隠蔽して、自分たちに有利なところだけを拡大引用するから、始末におえませんね。
フィンランド教育とか、◯◯教育の大半が日本で紹介されるときは、子供をのびのび育てるといいながら、たいていはただの放任に終わっているように思います。
全国的に、釧路市のような基礎学力を保障する条例ができて、地域住民の厳しい目が教員の怠慢を許さないような仕組みが出来上がるといいですね。
投稿: てんしちゃん | 2012年12月18日 (火) 22時06分
ご紹介ありがとうございます。
日教組・北教組とオトモダチの連中(民主党・社民党・共産党)は、フィンランドの教育に子どもの権利条約にPISAの学力観と、それこそ何でもござれです。しかし、自分たちに都合の良い部分だけの引用であって、明確な根拠とは無縁の単なる論理破綻です。
できれば奴らにもっともっと騒いで欲しいです!騒げば騒ぐほど、自分の首を絞めることになりますので。そして、全国各地にこうした条例が成立することを心より願っております。
投稿: ZAPPER | 2012年12月17日 (月) 23時37分
合格先生様、コメントありがとうございます。
もてはやされるフィンランド教育のウラ事情がわかりました。
結局、見せかけだ、ということなのですね・・・
外国の教育方法にうつつを抜かすよりも、
今、日本で確実にできることを目指すしかないですよね!
投稿: てんしちゃん | 2012年12月16日 (日) 22時41分
情熱空間のブログでたぶん、自分のことは、ご存じではないかと思います。
フィンランドの教育について、書き込みします。
実は、自分は「一生懸命受験に向けて勉強している日本や韓国などの子供たちが、のんびり過ごしているフィンランドに学力で負けるわけがない」ということで、以前からフィンランドの教育について日本で言われている事は「まゆつば」と考えておりました。
そして、そういう視点で調べていくと、実は、テレビや書籍などで紹介されているのは、本当に「まゆつば」であるようです。
というのは、宿題に縛られず、学校が終わると、外で自由に遊んでいるのは、学校で勉強内容をきちんとこなせる子であって、それに満たない子は家に帰ってから、親がつききりで、びっしり勉強するんだそうです。大変な子になると、毎日、夜の9時過ぎまで勉強しているそうです。
そして、そういう子がいるためだと思うのですが、全体に対する宿題を出さないんだそうです。(たぶん、これで宿題を出せば、学力の低い子の負担がひどい状況になってしまうでしょう)
フィンランドがこのような授業を行っているのは、その根底に「入学してきた子の学力は、卒業の段階で、絶対保障する」という大原則があるためで、釧路の学力保障条例は、この原則に近いものだと思いますs。
そして、フィンランドの学力が高いのは、こういう授業方式で、学力低位の子が少ないという事に起因するようです。
ちなみに、フィンランドのこのような授業方式では学力上位の子が家庭で全く勉強しないため、大学のレベルが低くなってしまう事。無理やり勉強させられている下位の子や、おそらく順位などが出ないことも原因だと思うのですが、「勉強嫌い」の子も世界トップレベルの多さで、学校をさぼる子の割合も世界トップクラスです。この点が問題点として指摘されています。
投稿: 合格先生 | 2012年12月16日 (日) 06時05分