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2012年11月27日 (火)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター プロムス2012ラスト・ナイト・コンサートと、「アントアーヌの四季」(2012年11月26日放送)

イギリスの真夏の一大音楽イベント「プロムス」。
そのしめくくりとなる、「ラスト・ナイト・コンサート」、
今年(2012年)もNHKBSで放送されていました。
録画して、かなり飛ばして視聴しました。

今回の指揮者は、イルジ―・ビェロフラーヴェク
このコンサートで、BBC交響楽団の首席指揮者を退任するそうです。
(後任はサカリ・オラモ
ゲストソリストはテノールのジョセフ・カレヤと、
ヴァイオリンのニコラ・ベネデッティでした。

全3時間のうち、前半のプログラムはかなり飛ばしました。
ニコラ・ベネデッティのヴァイオリン・ソロによる、
ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番が目玉プログラムだったと思いますが、
「きれいな音楽ネ」で終わっていたように思えました。

ニコラ・ベネデッティのヴァイオリン・ソロでよかったのは、
ショスタコーヴィチ作曲の「ロマンス」(映画「馬あぶ」から)でした。
作曲者がショスタコーヴィチ、と聞かなければ、
どこの映画音楽作曲家が、こんな甘美な曲を作ったのだろうか、と思うほどです。
しかめ面で晦渋なイメージのショスタコーヴィチが作った甘口な名曲ですね。

ニコラ・ベネデッティによる、映画音楽のアルバムです。
ショスタコーヴィチの「ロマンス」も含まれていますよ。

Silver Violin

テノールのジョゼフ・カレヤのCDも紹介しておきますね。
Joseph Calleja, Tenor Arias

第2部は例年のとおり、
エルガーの「威風堂々第1番」や、「エルサレム」、「英国国歌」など・・・
第2部の祝祭的な光景は何度観ても楽しいですね。
露骨なまでの愛国心の発露がうらやましい限りです・・・

「プレミアムシアター」4時間枠のうち、残り1時間はある意味「おまけ」だったのですが、
今回は「おまけ」の方が面白かったです。

アントアーヌの四季」という、実写と演奏とアニメーションを組み合わせた、
映像芸術作品を放映していました。

ヴァイオリン製作をしているおじいさんと孫(アントアーヌ君)。
おじいさんはアントアーヌに1冊のノートをあげます。
そのノートにアントアーヌが線や絵を描いたり、枯葉をはさんだりすると、
あら不思議、ページの裏側に住む(?)音楽家たちが、
描かれた絵にあわせてヴィヴァルディの「四季」を奏でる、という内容でした。

「四季」といえば、「春」の第1楽章があまりにも有名ですが、
この映像作品では、「秋」の第1楽章から始まります。
秋⇒冬⇒春⇒夏と季節は進み、やがて再び秋が来ます。
演奏はコンチェルト・イタリアーノ
残念ながら、「春」の第1楽章など、
「四季」のいくつかの楽章は演奏されないものがありましたが、
映像の楽しさはそれを補って余りあります。
何をきっかけに音楽とアニメーションが始まるか、
かなりワクワク感がありました。

おじいさんと孫のやり取りには、ほぼ台詞がありません。
どうしてノートに絵を描くと音楽が始まるのか、
外の世界とノートの裏側の世界はどうつながっているのか、
まったくといっていいほど説明はありませんが、
だからこそ、「余白」を想像力で補うことができます。
芸術の国フランスらしい、魅力的な映像作品に仕上がっていました。
音楽の演奏の方も奔放なイメージの広がりがありました。
昔の音楽、という感じではなく、
新しい音楽かのようにいきいきと演奏されていました。

お子さんのクラシック入門としていいかもしれませんね。
私の妻もよろこんで観ていましたよ。
(配偶者や恋人と一緒に観るのもいいと思いますよ。)

コンチェルト・イタリアーノによる「四季」のCDです。

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