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2012年10月25日 (木)

バレンボイムの「ガラ・コンサート・イン・ワルシャワ」と「ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集」

2012年10月22日早朝(深夜)に、
NHKBSプレミアムの「プレミアムシアター」で、
ショパン生誕200年 ガラ・コンサート・イン・ワルシャワ
~ダニエル・バレンボイム ピアノ・リサイタル~
」を放送していました。

演奏曲目をNHK番組表から引用します。
すべてショパンの曲です。

(引用)
「幻想曲 ヘ短調 作品49」                
「ノクターン 変ニ長調 作品27 第2」          
「ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35」       
「舟歌 嬰へ長調 作品60」                
「華麗な円舞曲 ヘ長調 作品34 第3」          
「ワルツ イ短調 作品34 第2」             
「ワルツ 嬰ハ短調 作品64 第2」            
「子守歌 変ニ長調 作品57」               
「ポロネーズ 変イ長調 作品53“英雄”」         
「マズルカ ヘ短調 作品7 第3」             
「小犬のワルツ 作品64 第1」 
 
(引用終) 

率直に言って、「バレンボイムとショパン?」という感じは否めませんでしたし、
事実、予想通りでした。
バレンボイムはモーツァルトやベートーヴェンのピアノ協奏曲の弾き振りでは、
世界第一級の演奏を聴かせてくれますが、
ソロではイマイチかな・・・

冒頭の「幻想曲Op.49」は、
「♪雪の降るまちを」(内村直也作詞、中田喜直作曲)のメロディが聴こえてきませんか?
思わず苦笑・・・

ピアノソナタ第2番は、ある意味、バレンボイムらしい演奏でした。
なんとなく、ピアノソナタをオーケストラ版に編曲して、
それをさらにピアノに編曲したかのような印象を受けました。
指揮者的なピアノ?
しかし少しぼやけた演奏では、と思いました。
他の曲も同様でした。
全体的に、あまりパッとしないリサイタルだったかな、と思いました。
それでも、このリサイタル、Blu-ray・DVD・CD化されていますよ。

Warsaw Recital Daniel Barenboim [Blu-ray] [Import]

Warsaw Recital Daniel Barenboim [DVD] [Import]

Warsaw Recital: Daniel Barenboim Plays Chopin※CD

ワルシャワ・リサイタル~バレンボイム・プレイズ・ショパン※国内盤CD

ちなみに、ショパンのピアノ・ソナタ第2番では、
私はアシュケナージのCDと、カーチャ・ブニアティシヴィリのCDを持っています。
ブニアティシヴィリのは最近買ったばかりです。
オススメはアシュケナージ盤のほうです。

カーチャ・ブニアティシヴィリ Khatia Buniatishvili
Frederic Chopin※輸入盤

ショパン作品集※国内盤


アシュケナージ
ショパン:ピアノ・ソナタ第2&3番、他※国内盤

※もっと安い輸入盤があると思いますが・・・

さて、ショパンでは残念だったバレンボイムですが、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲の弾き振りでは、すばらしい名演奏を残しています。
最近、バレンボイムがシュターツカペレ・ベルリンを弾き振りしての、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集のBlu-rayを入手しました。

Piano Concertos 1-5 [Blu-ray] [Import] (2009)

実は、バレンボイムが2005年に札幌のKitara大ホールで、
シュターツカペレ・ベルリンを弾き振りして、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番を演奏したコンサートを聴きました。
私にとっては今のところ、生涯最高のコンサートです!
モーツァルト的でこじんまりしたピアノ協奏曲第2番だからこそ、
バレンボイムの弾き振りの魅力を十二分に堪能することができました!
(ただし、マーラーはイマイチよくわかりませんでしたが・・・)
⇒参考記事:マーラー 《交響曲第7番》 札幌Kitaraのバレンボイム (2005.2.23)

その同じコンビによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集、
しかもBlu-rayだから、ワクワクせずにはいられませんでした。
期待にたがわず、どの曲もすばらしい演奏でした!
ライブならではの高揚感と、多少のアンサンブルミスはありますが、
まるでベートーヴェン自身が弾き振りしているかのような錯覚さえ抱きます。
特に2、3番の出来がすばらしいですよ!

2007年5月の収録です。
他にDVD版、CD版があります。

DVD

CD輸入盤

CD国内盤

CDなら3枚組、DVDなら2枚組ですが、Blu-rayなら1枚モノです。
オススメはやはりBlu-ray版ですね。

なお、バレンボイムは、ベルリン・フィルを弾き振りした、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集もあります。
こちらも第2番、第3番は名演ですよ。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集

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