NHKニュース「おはよう日本」での効果音使用に疑問~民放ニュースの悪しき習慣をNHKまで真似するな!
今朝(2012年10月19日)、NHK総合の「おはよう日本」を観ていると、
「おや?」と思った場面がありました。
「兵庫・尼崎の遺体遺棄事件」に関しての報道です(AM7:10頃)。
疑惑を強調するために、効果音を用いていました。
民放ではよくやっている手法ですが、
NHKではやらない・やってはいけないのではないでしょうか?
ニュースは事実を伝えるのが大事で、
色づけ(価値付け)は各視聴者に委ねるべきものです。
民放では、容疑者の疑惑をドラマ風に仕立てるために、
効果音を用いています。
しかしこれは、視聴者に誤った印象を植え付ける可能性があります。
テレビは裁判所ではないのだから、先走って容疑者を断罪する必要はありません。
ニュースを盛り上げるために使っているのでしょうが、
ある意味、ニュースを水増し・捏造しているのと同じです。
私は、民放ニュースをたまたま観ていた場合、
ワイドショー的に効果音を多用し始めたら他のチャンネルに切り替えます。
その場合、たいていはNHKニュースにチャンネルが切り替わるのですが・・・
NHKの「放送ガイドライン2011」(PDFで全文読むことができます)の
「5 表現 ⑦ 音響効果」(冊子として17頁目、PDFで25頁目)には、
「ニュースについては、原則として素材にない効果音を加えて内容を強調しない。」
と書かれています。
この原則に照らすと、今朝の放送で疑惑を強調するために効果音を使ったのは、
コンプライアンス違反なのではないかと考えます。
NHKまでも、民放の悪しき習慣を実践するつもりなのでしょうか?
それでは、国営放送として失格です。
事実を淡々と伝えるからこそ、NHKニュースは貴重なのです。
余計な効果音を添えて、
報道に変な色づけをするのは即刻やめてほしいと思います。
(参考記事)
⇒NHKが揺れている(ねこの目日記 2007/01/14)※エムナマエ氏のブログ
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