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2012年9月24日 (月)

音楽の「修道女」、五嶋みどり~BS朝日「五嶋みどりがバッハを弾いた夏・2012」(2012年9月23日放送)

BS朝日で2012年9月23日放送のドキュメンタリー番組
五嶋みどりがバッハを弾いた夏・2012」を録画して観ました。
五嶋みどりさんが、デビュー30周年を記念して、
アメリカでの演奏の原点であるキリスト教会やシナゴーグ(ユダヤ教会堂)を
日本に置き換えて、
日本全国の有名なカトリック教会、お寺、神社でバッハの無伴奏ヴァイオリン曲を演奏する、
というツアーに同行取材して製作された番組です。
長崎と函館のカトリック教会での演奏は、絵になる光景でした。
カトリック教会の後で、太宰府天満宮や西本願寺、中尊寺などで演奏するのは、
いかにも日本人らしい、「寛容な」考え方だな、と別な意味で感心しました。
蝉のうるさい声や雨音をものともせずに、自分の音楽に没頭する姿は、
さながら、音楽という「神」に仕える修道女のようでした・・・

私にとっては、
五嶋みどり」というと、「世界的なヴァイオリニスト」、
「天才少女(だった)」ぐらいしか知らず、
あまり興味がない方でした(ファンの皆様、ゴメンナサイ・・・)。
実際、番組中での演奏そのものには、特に感銘を受けませんでした。
しかし、その特異な人間性には、大いに興味を抱きました。

一挺数億円のヴァイオリンを背負って、
何食わぬ顔で私たち一般庶民が乗る電車や地下鉄に乗ったり、
ビジネスホテルに泊まっていたり、
はては、ホテルのランドリーサービスを使わずに、
自分でコインランドリーで洗濯する姿・・・
世界の「MIDORI」は、音楽以外は超一流を求めるのを拒否しているようですね・・・
(列車は自由席でないとイヤとか、いろいろこだわりがあるそうです。)

アメリカでは、朝6時に大学に着き、深夜0時まで大学に残って、
仕事をしている日々だそうです。
ツアー中にも大学での仕事や、
何ヶ月も先のコンサートの練習をしている姿が写されていました。
気のせいか、40代前半にしては、かなり老けているような印象も受けました・・・

番組で初めて知ったのですが、彼女は20代前半でうつ病になっていたのですね。
華やかなイメージのヴァイオリニストと、
自分が目指すヴァイオリニスト像とのギャップを埋めるために、
禁欲的ともいえる日常生活を送っているのでしょうか?
(あたかもゴスロリファッションを楽しむ女の子たちや、
女装を楽しむ男性のような、本来あるべきでない自分を楽しむようなものでしょうか?
違っていたらゴメンナサイ・・・)

それはさておき、「五嶋みどり」を再発見できた、有意義な番組だったといえます。
被災地慰問であっても、響きとしては劣悪なところであっても、
常に最高の音楽を奏でる努力を惜しまない姿には感銘を受けました。

五嶋みどりさん本人が、
今回の30周年記念ツアーについて書いた公式サイトの記事です。
みどりのバックステージ(2012.08.04)
特設フェイスブックページ
(演奏場所等が載っています。)

五嶋みどりさんによる、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番他のCDです。

(国内盤)

(輸入盤)

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