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2012年9月30日 (日)

NHKBSプレミアム・特選 オーケストラ・ライブ「-東日本大震災復興祈念~仙台フィル・山響合同演奏会-」(2012年9月30日放送)

日曜朝のお楽しみ、NHKBSプレミアムの「特選オーケストラ・ライブ」。
2012年9月30日放送は、「東日本大震災復興祈念~仙台フィル・山響合同演奏会」と題した、
マーラーの交響曲第2番「復活」でした。
収録は2012年7月20日、東京エレクトロンホール宮城です。
NHK番組表 放送中にも観ていましたが、同時に録画していたので、
後から本格的に観ました。
特に第5楽章の最終部分の5~6分は、今日一日だけで7~8回観ています。
頭の中に、”zu Gott ”(神のもとへ)のフレーズが鳴り響いていた一日でした。

 

NHK番組表から、出演者等を転載します。
(引用)
(管弦楽)仙台フィルハーモニー管弦楽団、
(管弦楽)山形交響楽団、
(指揮)飯森範親、
(ソプラノ)平井香織、(アルト)加納悦子、
(合唱)山響アマデウスコア、(合唱)仙台宗教音楽合唱団
(引用終)

 

冒頭、大規模なオーケストラ編成を見て驚きました。
さすがにオーケストラ2団体分!
まるで「千人の交響曲」でも演奏するのか、という感じの壮観さでした。
響きがとても充実していました。
休憩時間を抜いたら80数分ぐらいの演奏になるでしょうか?
(楽章間の間や、
途中で合唱団とソリストが入ってくるシーンも含めると、ちょうど90分でした。)

 

私はどちらかというと、マーラーの作品は長いのと複雑すぎるので苦手です。
この「復活」をまともに全部聴いたのは、かなり久しぶりです。
(さすがに全部通して聴くのはシンドイので、
第1楽章、第2・3楽章、第4・5楽章と分けて聴きましたが・・・)

 

聴き所はやはり第4楽章のアルト・ソロと、
第5楽章後半に声楽が入るところでしょう。
O glaube: du wardst nicht umsonst geboren!
Hast nicht umsonst gelebt, gelitten!

おお、信じよ、おまえは空しく生まれたのではない!
空しく生き、苦しんだのではない!
)のところや、
合唱終結部の
Mit Flügeln, die ich mir errungen
Werde ich entschweben.
Sterben werd ich, um zu leben!
Auferstehn, ja auferstehn wirst du,
mein Herz, in einem Nu!
Was du geschlagen,
zu Gott wird es dich tragen!

私が勝ち取った翼で
私は飛び去っていこう!
私は生きるために死のう!
よみがえる、そうだ、おまえはよみがえるだろう、
わが心よ、ただちに!
おまえが鼓動してきたものが
神のもとへとおまえを運んでいくだろう!

(引用はWIKIから)
(※NHKの訳は少し違っていますが・・・)
のところでは、
つい昨年の東日本大震災で亡くなられた方々のことを
思い出さずにはいられず、泣きそうになりました・・・

 

先ほども述べたとおり、「”zu Gott ”(神のもとへ)」のところあたりだけ、
何度も何度も聴きなおしてしまいました・・・
圧巻の演奏といえます。
飯森さんの解釈、というのはあまりはっきりわかりませんでしたが、
「交通整理」的だったからこそ、
かえって曲自体の魅力と威力を引き出せたのかもしれませんね・・・

 

比較するため、家にあるショルティ/シカゴ交響楽団版で、
第5楽章終結部を聴き比べてみました。
こちらの方が全体的に引き締まって圧倒的な演奏でした。
合唱が終ってオーケストラだけでコーダを奏するところでは、
目をつぶると天にまで届く光の柱が、
大天使を伴って上っていくような光景が見えました・・・

 

我が家には、「復活」のCDが3枚ありますが、
ぜひこの曲を聴きたいと思って買ったのは、ショルティ盤です。
(他はバーンスタイン/ニューヨーク・フィル盤と、
クレンペラー/フィルハーモニア管盤で、どちらも廉価盤BOXの1枚です。)
第5楽章冒頭はまるでステージで爆発が起こったのか、と思うぐらいの、
大音響が炸裂しますので、再生するのは要注意ですよ・・・

 

ショルティ
(CD1枚で「復活」全曲が聴けます!)

 

クレンペラー盤(BOX盤。安すぎ!)

 

バーンスタイン盤(旧全集。これも安すぎ!)

 

(参考)
バーンスタイン盤(新全集。これでも安すぎますね・・・)

 

マーラーの「復活」といえば、
ギルバート・キャプランという人が、「復活」専門の指揮者として知られています。
この曲しか指揮しない、というある意味「スゴイ」指揮者ですね。
今回の演奏で使われた楽譜は、キャプランの校訂版だそうです。

 

キャプラン

 

最後に・・・
実際に今回放送されたコンサートに行った人の感想が書かれている
ブログ記事を見つけましたので、紹介します。
マーラー「復活」 交響曲第2番 仙台フィル&山響 飯森範親 7/2 (ブログ名:岩手 北上市のピアノ教室「カンタービレ」 
♪音楽で心と生活に潤いを♪ 北上駅前です。

当日のプログラム・ブックレットの写真が掲載されていますよ。

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