高山の古い町並みと『氷菓』~~2012年夏の旅(5)
2012年夏の旅、第5回目(最終回)です。
今回は、高山市の古い町並みと、
そこを舞台背景に使っているアニメ『氷菓』、
ならびに原作とコミック版について書きます。
『氷菓』という作品の名前は知っていましたし(どこか古風な響き・・・)、
一応、BS11での放送の第1回目を録画して観たことはありましたが、
なんとなく、よくある学園モノで、ひたすらしゃべってばかりという印象が強く、
続けて観ようという気にはなれないままでした。
ましてや、舞台がどこか、ということは気にもとめていませんでした。
それゆえ、今回の旅で、高山市に泊まることを選んだのは、
決して、アニメの影響ではありませんでした。
古い町並みを見てみたかったのと、
白川郷・五箇山方面へ行く拠点地としてちょうどよかったからでした。
(白川郷まで高速経由で1時間程度)
高山では2泊しました。
1泊目は、国道158号線沿いにある、「お宿 吉野屋」でした。
トイレ・バスは共同でしたが、一応温泉もありますし(家族風呂!(*^.^*))、
何よりもオーナーがとても親切に高山市中心部のみどころを紹介してくれました。
朝食は結構豪華で、旅の気分を十分に満足させるものでしたよ。
2泊目は、高山駅近くのスパホテル アルピナ飛騨高山でした。
朝食サービスがなかなかで、窓からは崇教真光の金ピカな総本山が見えましたよ。
高山が今や『氷菓』のマチになっていることを知ったのは、
鍛冶橋付近を散策していた時にふらっと立ち寄った、
「飛騨高山アンテナショップ」に、『氷菓』コーナーがあったからです。
原作者の米澤穂信さんの出身地が、高山市ということです。
⇒アンテナショップにTVアニメ「氷菓」コーナー誕生 (2012.4.21更新)
高山市での町歩きは、日程の都合上、
夜ばかりでした。
昼間もちゃんと見ておけばよかったなぁ・・・と少し後悔しました。
(2日目の夜は強い雨が降っていました・・・)
また機会があれば行ってみたいです。
高山の古い町並みとアニメ版『氷菓』を見比べたいなら、
☆ 氷菓 聖地巡礼 ~高山編~ ☆
というサイトがオススメです。
よくここまで詳しく調べたものですね~と感心しました・・・
本町通り商店街、鍛冶橋交差点付近、
喫茶「バグパイプ」(アニメ&原作では「パイナップルサンド」)
あたりは実際に歩いてきましたよ。
『氷菓』については、高山市を離れてから、
まずコミック版を読んでみました。
(たぶん、高山市に行かなければ、決して読むことはない本だったでしょう・・・)
というのも、当初は「まずは原作!」と思ったものの、
語り口調がいかにもラノベだ~という感じで、
あまり作品の中に入っていけませんでした。
『氷菓』の魅力のかなりの部分は、
ヒロイン・千反田えるの清純なキャラデザインによるのではないでしょうか?
コミック版を読んで、私も魅了されてしまいました・・・
(なお、コミック版はアニメ版に準拠しています。)
少なくとも原作第1作『氷菓』では、恋愛要素はまったくありません。
だからこそ、ヒロインの清純さが活きるわけです。
若い頃に、女性を情欲の対象として観るのではなく、
むしろ、女神や聖母のような存在として観るというのは、とても幸せなことデスヨ・・・
コミック版1巻
コミック版2巻
この手の作品にありがちな、妄想膨らまし系のものとは一線を画し、
「これなら、小学生にでもオススメできる!」とさえ思ったほどでした。
コミック1巻を読んでから、原作も読んでみました。
コミック1巻は原作の3章までです。
(2巻は原作第1作の終盤第6章まで。
原作第1作にないエピソードも含まれています。)
主人公のホータローはどう見ても高校生とは思えない、
少し大人びた存在ですね。
(たとえば、コーヒー通なところなど・・・)
それはともかく、作品としてはなかなか面白かった、というのが正直な感想です。
原作第1作『氷菓』
それで、北海道に帰ってから、アニメを再び録画して観てみたのですが・・・
アニメとしては、細かい描写(特に高山市の街角の何気ない描写!)はさすがと思ったものの、
アニメという媒体の魅力(躍動感とか別世界の描写とか・・・)には乏しいな、と改めて思いました。
会話劇のようなものなので、実写でやっても少し地味だろうし、
あえて原作を活かせるとしたら、少人数での演劇なのかもしれませんね。
ただ、キャラクターデザインは第一級のものでは、と思いました。
原作の描写をよく活かしています。
原作をきちんとアニメで再現しているからこそ、
アニメとしての魅力が乏しくなってしまうのかもしれませんね。
よって、私にとっての重要度では、コミック>原作>アニメ、と考えます。
(アニメファンの皆様、ゴメンナサイ・・・)
アニメ Blu-ray1巻
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