映画「さよならをもう一度」(原題:Goodbye Again )とブラームスの交響曲第3番第3楽章
予約して注文しておいた、
クルト・ザンデルリンク指揮ドレスデン・シュターツカペレによる、
ブラームスの交響曲第2番(+悲劇的序曲)と、
交響曲第3番(+ハイドンの主題による変奏曲)のBlu-specCDが届きました。
どちらもすばらしい演奏で、買って満足ですが、
今回は交響曲第3番の方について語ります。
ブラームス:交響曲第2番/悲劇的序曲
ブラームス:交響曲第3番/ハイドンの主題による変奏曲
交響曲第3番のCDのオビに、
「映画『さよならをもう一度』で使われたロマンティックな第3楽章がとりわけ有名な第3番と・・・」
と書かれてありました。
ちょうどこのCDが届いた翌日(2012年6月22日)に、
NHKBSプレミアムで、
イングリッド・バーグマン主演の映画
「さよならをもう一度」(原題:Goodbye Again )が昼間に放映されていました。
この映画の原作は、フランスの小説家フランソワーズ・サガンの有名小説
『ブラームスはお好き』です。
(どうして『ブラームスはお好き』なのかというと、
主人公が若い男性からブラームスのコンサートに誘われるのが直接なのですが、
フランスの人はブラームスの作品をあまり聴かないからだ、
というのをどこかで読んだことがあります。
いかにも重厚で野暮ったい、ドイツ音楽の権化なのでしょうね?
ちなみに、原作は読んだことがありません・・・)
さよならをもう一度 [DVD]
ブラームスはお好き (新潮文庫) [文庫]
「さよならをもう一度」はオトナの雰囲気漂う映画ですね~
アメリカ映画なのに、フランス映画の雰囲気が濃厚です(舞台はパリですね。)。
ブラームスの交響曲第3番の第3楽章は冒頭、エンディングなどではアレンジされて、
映画の中での重要なシーンであるコンサートシーンではそのまま出てきます。
イヴ・モンタンの渋さとアンソニー・パーキンスのボンボンさも魅力です。
イングリッド・バーグマン演じる主人公の姿に、
なぜかR・シュトラウスの「ばらの騎士」の元帥夫人を思い出してしまいました・・・
(なお、映画の中のコンサートシーンでは、
ブラームスの交響曲第1番第4楽章の一部も出てきます。)
ところで、私にとっては、ブラームスの交響曲第3番第3楽章は、
かつてのN響アワーのオープニング曲(1992年)として記憶していました。
最近では、
ドラマ「99年の愛~Japanese Americans」の
壮絶な戦闘シーンで使用されていました。
(過去記事⇒
ドラマ「99年の愛~Japanese Americans」~一応、全話観ての感想・・・)
さて、ブラームスの交響曲第3番のCDですが、
すごい好きな曲、というワケではないので、
かつては、ザンデルリンクの新盤で十分と思っていました。
しかし、今回旧盤を聴いてみて、こちらの方が演奏として上ではないかと思いました。
悠然と奏でられる中、随所に、ハッとさせられるところが多くあります。
昨日(6月21日)から既に何度も聴いています。
私にとっては、新盤の方ではありえなかった「現象」といえます。
通常価格のCD(1枚1000円)もありますが、
ぜひともBlu-specCD(1枚1200円)での購入をオススメします。
(ブラームスの交響曲が好きなら、
ザンデルリンクの旧盤・新盤どちらも持っていて損はありません。)
(参考)
ザンデルリンクのブラームス交響曲全集(新盤)※国内盤
同輸入盤
« 超廉価盤CDBOXの功罪・・・ちょっとゼイタクな悩み? | トップページ | ブログ一時休止のお知らせ(2012年6月) »
「おすすめサイト」カテゴリの記事
- noteに投稿しました~「Serenity Prayer(平安の祈り)」(自作曲)のX投稿と楽譜(2024.06.10)
- noteに投稿しました~「あしあと」(自作曲)のX投稿と楽譜(2024.05.13)
- noteに投稿しました~「詩篇100(自作曲)」のX投稿と楽譜(2024.05.11)
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 2022年9月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.10.03)
- ロイズ ローズガーデンあいの里へ行ってきました!(2022.07.03)(2022.07.03)
- 2021年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(付:衆議院選挙を振り返って)(2021.11.01)
- 秋深まる石山緑地へ(2021年9月25日)(2021.09.26)
- 感染拡大の中での、『眠れる森の美女』観劇記(2020年11月15日)(2020.11.15)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年9月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.10.03)
- 2022年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.09.01)
- グリーグ:「ペール・ギュント」聴き比べ~第1組曲を中心に(2022.07.29)
- プリキュアシリーズ全話見終えて(2022.07.20)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 藤岡幸夫 著『音楽はお好きですか?』(敬文舎)(2021.01.12)
- 2020年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2020.12.01)
- 上西充子著『呪いの言葉の解きかた』(晶文社)(2020.09.21)
- 映画”Toc Toc”(邦題:「OCD 〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜」)※OCD=TOC=強迫性障害(2020.08.26)
- 小友聡著『NHKこころの時代~宗教・人生~それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」』 (NHKシリーズ NHKこころの時代)(2020.07.05)
「音楽」カテゴリの記事
- noteに投稿しました~「Serenity Prayer(平安の祈り)」(自作曲)のX投稿と楽譜(2024.06.10)
- noteに投稿しました~「詩篇100(自作曲)」のX投稿と楽譜(2024.05.11)
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
- 2022年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.11.03)
「NHK」カテゴリの記事
- 2022年2月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.03.01)
- 映画「イーグル・ジャンプ」(原題:”Eddie the Eagle”)※2022年2月13日NHK総合で放送(2022.02.13)
- 道東旅行記2021年12月30日~2022年1月3日(帯広市、釧路市、鶴居村)(2022.01.05)
- 2021年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧 ※謹賀新年2022(2022.01.04)
- 大雪や 宴の後の 美しさ(2021年12月18日)(2021.12.18)
「クラシック音楽・ブラームス」カテゴリの記事
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
- 2022年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.11.03)
- 2022年9月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.10.03)
- 2022年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.09.01)
- 2022年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.07.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント