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2012年6月18日 (月)

NHKEテレ・ららら♪クラシック「小澤征爾 渾身のコンサート~2012年水戸」(2012年6月17日放送)~BD・DVD化されます!

2012年6月17日放送の「ららら♪クラシック」では、
小澤征爾 渾身のコンサート~2012年水戸」と題して、
2012年1月19日に開催された水戸室内管弦楽団の定期公演で、
小澤征爾さんが指揮した2つのプログラムを全曲放送していました。
私は録画して視聴しました。

放送された曲目は、
モーツァルト交響曲第35番「ハフナー」と、
ハイドンチェロ協奏曲第1番ハ長調でした。
チェロ協奏曲のソリストは宮田大さん。
以前、BS朝日でこの演奏会前後の宮田大さんに密着した番組をやっていましたね。
⇒過去記事
BS朝日・「小澤征爾さんと音楽で語った日〜チェリスト・宮田大・25歳〜」(2012年3月10日放送)

その時の番組では、なぜか本番での演奏シーンがほぼなく、
リハーサル風景とかばかりだったのが疑問でしたが、
ようやくナゾが解けました。
つまり、本番の放送権は、NHKが持っていた、というワケだったのですね・・・
しかも、NHKはその演奏のソフト化権まで持っていたのです!
(いずれも2012年7月27日発売予定です。)

小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 2012 ~ チェロ独奏 宮田 大 ~ [Blu-ray]

小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 2012 ~ チェロ独奏 宮田 大 ~ [DVD]

放送の音質では物足りない、という方なら買いかもしれませんね。
(N響アワーなら5.1CHサラウンドでしたが、「ららら~」は無印・・・)

さて、演奏としては、どちらも精緻なアンサンブルが見事でしたが、
特に「ハフナー」では、愉悦感が乏しいように思えました。
微笑むモーツァルトというよりは、求道者(あるいは「闘士」?)モーツァルト?・・・
ハイドンの方は少しだけ楽しさがあったように思えました。
「ハフナー」よりはハイドンチェロ協奏曲第1番の方が好演といえます。

映像で観る限り、小澤さんの体調は思わしくなく、
各楽章の間が少し長いのが印象的でした。
ずっと立っているのが辛そうでした・・・
(録画した際に、各楽章間の長い間は可能な限りカットしましたが・・・)

ハイドンチェロ協奏曲第1番での、若武者のような宮田大さんと、
古武士のような小澤征爾さんの対峙が迫力ありました。
一方で、可能な限り若き才能の引き立て役に徹する小澤さんの一面も見られました。

BD・DVD版では、放送されなかったもう一つのプログラムである、
モーツァルトディヴェルティメント ニ長調 K.136も収録されています。
興味のある方はどうぞ!

ららら♪クラシック」1時間枠のうち、
今回の放送は演奏時間に約48分も使ってくれたのがよかったです。
司会の2人のコメントを長くするよりも、
演奏を紹介する時間を今回ぐらい長くした方が、
観る価値があるのでは、と思います。
(N響にこだわらず、全国各地のさまざまな演奏会を紹介することができますし・・・)

(追記)
※2012年10月21日早朝にコンサートの全体が放送されました。
もちろん5.1CHサラウンド放送!
特選 オーケストラ・ライブ 小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団&サイトウキネン

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