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2012年4月10日 (火)

NHK・クローズアップ現代「広がる放射能“独自基準” ~食の安心は得られるか~」(2012年4月10日放送)

原発事故から1年以上も経ってから、
ようやく今年の4月になって、
一般食品に含まれる放射性セシウムの基準値が
1kgあたり100ベクレル」(従来は暫定基準値「500ベクレル」)となりましたね。
2012年4月10日放送のクローズアップ現代では、
広がる放射能“独自基準”~食の安心は得られるか~」と題して、
スーパーや生協、農協、食品加工業者等の取組について紹介していました。
番組HPから、放送内容を転載します。

(引用)
4月、一般食品に含まれる放射性セシウムの基準値が「1kgあたり100ベクレル」となった。国はこれまで暫定基準値「500ベクレル」でも健康に影響はないとしてきたが「より一層の安全・安心の確保のため」として導入された。ところが流通業界では「この基準値では消費者の安心は得られない」と「50ベクレル」などといった、さらに低い「独自基準」を設けるケースが相次いでいる。生産者はより厳しい局面に立たされる一方で、消費者は放射性物質の含まれる食品とどう付き合っていくのか選択を迫られる。新しい基準値が流通や家庭にどのような影響をもたらすのか、考える。
(引用終)

番組では、立命館大学名誉教授の安斎 育郎氏がゲストとしてコメントしていました。
いたずらに不安を煽ったり、
逆に「ただちに健康に問題がない」とごまかす御用学者ではないのは好感が持てました。
「放射能リテラシー」の必要性を強調していました。
反原発の人ですが、非常に冷静で客観的な方かな、と拝見しました。

番組では、東北のある食肉加工業者の苦悩も伝えていました。
正直に、ハンバーグに含まれる6ベクレルという値を表示したところ、
注文が来ず、大量に在庫を抱えてしまった、とのこと・・・
(被災地支援も大事ですが、消費者にも選ぶ権利はありますね・・・)
食品中の放射性物質の"表示" 正確に表示すると不利になる・・・?
クローズアップ現代 スタッフの部屋(ブログ))
ただ、正直者がバカをみる、ということにはなってほしくないものです。

(4月11日追記:ハンバーグの業者は、
岩手県岩泉町の「モーとんふぁみりー」という会社です。
NHKクローズアップ現代の「スタッフの部屋」コメント欄で知りました。
良心的な会社なので、応援したいですね。
モーとんふぁみりー(公式HP))

番組で出ていたAmazonでの取扱商品:
【モーとんふぁみりー】 短角経産牛ハンバーグ(180g2個入り×3) 冷凍

そもそも、国の暫定基準値というものが1年にも渡って通用していたという自体が、
深刻な不信感を膨らませてしまったわけです。
(せいぜい1~2ヶ月で現在の値にすべきものでした・・・)
国・政府(民主党!)の事なかれ主義・隠蔽体質が招いた悲劇でしょう。
また、3月までは500ベクレルで、
4月からは100ベクレルというのも根拠なさすぎですね。

遅すぎてはいるものの、現行の基準値に「改善」されたのは評価しましょう。
これから何十年も、放射性物質汚染とつきあわないといけませんので、
消費者としては、賢い選択をするしかありません・・・
「国の基準」や「絆」とかの美辞麗句に惑わされず、消費者目線で、
独自の基準値を採用するのは当然といえましょう。

ついでに言えば、NHKや民放、新聞等は、
昨年4月段階でコメントしていたことを再検証すべきではないでしょうか?

番組に出演していた、安斎 育郎氏の著作をいくつか紹介します。

増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染

※この本については、
レビュー記事「2011-08-21 原発批判派の「正しく怖がる」論 『家族で語る食卓の放射能汚染
(ブログ名:紙屋研究所)がオススメです。ただしこの著者、コミュニストとか・・・

福島原発事故

今回の内容に関係ないですが、面白そうな著作も出しているのですね。
霊はあるか

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