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2012年4月11日 (水)

18歳で選挙権という希望?~NHK・クローズアップ現代「18歳は大人か!? ~ゆれる成人年齢引き下げ論議~」(2012年4月11日放送)

選挙権を含めた「成人年齢」は現行どおり20歳からでいいのか、
それとも、18歳からがいいのか?
世界の8割の国では18歳からが「成人」扱いだそうですが・・・

2012年4月11日放送のNHK・クローズアップ現代では、
「18歳は大人か!? ~ゆれる成人年齢引き下げ論議~」と題して、
特に選挙権行使年齢を引き下げるメリットと、
当の10代の若者が、
「成人年齢」の引き下げを願っていない現実などを報じていました。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
成年年齢を「18歳以上」に引き下げるべきか否か?今年2月、政府は政権交代以来頓挫していた議論を再開させた。その影響は、選挙や結婚、飲酒・喫煙、更には、罪を犯した時の処罰など、私たちの暮らしの隅々にまで及ぶ可能性がある。世界では8割以上の国々が18歳・19歳も“大人”として扱っている。しかし日本では「精神的に未熟である」などの理由で引き下げに対する慎重論が根強く、実現するか不透明な情勢だ。揺れる成年年齢引き下げ論議を通して、日本社会の課題を見つめる。
(引用終)

番組では概ね、成人年齢を18歳に引き下げることについて肯定的でした。
私も賛成です。
ただし条件付ですが・・・

その条件は主に2つ、教育の分野におけるものです。
①教員の授業における政治的中立の一層の徹底。
(授業においては特定の政党に対して支持・反対を一切言わない。
そうでないと、教員組合に有利な「教育の不当な支配」になってしまいます。)
教育基本法第10条 (教育行政) 教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである。

②公民(政治・経済)教育の充実
政治については、小学6年から学びますが、
知識を学ぶだけで、受身の授業が多いですね。
中学校でもちょっと触れる程度。
高校では政治・経済は選択科目です。せいぜい大学受験用・・・
番組で紹介されていた模擬選挙とか、討論といったカリキュラムを必須化するなど、
選挙権を持つことのすばらしさと恐ろしさを10代の若者がよく知る必要があります。
そうでないと、小泉元首相から始まった「ワンフレーズ政治」や、
ルーピー鳩山のたぐいの甘言にだまされて、
よく考えないで選挙権を行使したり、しなかったりする人が増えるだけです。
(民主党政権が最悪の例ですね・・・)

クローズアップ現代の「スタッフの部屋」(ブログ)では、
(引用)
ところが、
ティーンエイジャーに地域社会に関心をもってもらおうと、
教育現場で模擬的な選挙を行うという動きを追った取材を見ると、
うーん、そう簡単ではなくて、
これはやっぱり難しいかな・・・、という感じも見えてきます。

(中略)
取材はさらに、
こうした課題を解決していく模索を海外に求めていきます。
世界的に見れば、
8割以上の国々が18歳・19歳も"大人"として扱っているそうで、
いろいろと参考になりそうなことはありそうだと感じました。

18歳で「地域や政治に関心あります!」と言えるくらいが当たり前
というような時代が来るのでしょうか?

(引用終)
という感想を書いています。

どうして、10代の若者が選挙権など「オトナになること」にあまり関心がないのかを、
慶應義塾大学研究員の古市 憲寿さんが早口で論じていました。
(内容はともかくとして、あまりに早口で聞き取りにくいのはマイナスでした。)
現状に満足する若者達・・・

自分さえよければ、今さえよければ・・・は、いつかは巡り巡って破滅をもたらします。
(年金制度がいい例です。)
自分達の権利を守り、多くの人が幸福になれる国を目指すのが、
公民教育のゴールですね。

ゲストの古市 憲寿さんの代表的著作です。

絶望の国の幸福な若者たち

希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想

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