モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番の名盤~グリモー、ペライア、内田光子、バレンボイム、アシュケナージ・・・
先日、マレイ・ペライアのピアノと指揮によるモーツァルトのピアノ協奏曲全集を、
タワーレコードのサイトで予約購入しました。
初回限定版のみの発売、
12枚組の正規盤でなんと2190円!という激安価格でした。
(現在品切れ中・・・)
ペライアのピアノと指揮によるモーツァルトのピアノ協奏曲のCDとしては、
以前から第17番・第18番のアルバムを愛聴していました。
26番の演奏も名盤として名高いです。
どちらもオススメできるCDです。
(単品CDならコチラ↓)
ピアノ協奏曲第17番・第18番(輸入盤)
ピアノ協奏曲第26番他(輸入盤)
購入したピアノ協奏曲全集はそのうち全部聴いてみるつもりではいますが、
現在までに聴いた中で、上記以外の名盤を見つけました。
それが、今回取り上げるピアノ協奏曲第23番です。
(全集・通常版)※輸入盤
ペライアの演奏はかなりゆったりとしていて優雅です
遅すぎると思えるぐらいですが、その分細部がモノを言うような演奏といえます。
改めて、既にあるバレンボイムのピアノ・指揮による全集と、
内田光子/テイトの全集にある同曲、
さらには、昨年購入したエレーヌ・グリモーのピアノ・指揮による演奏とも比較してみました。
各楽章の演奏時間を列記します。
(いずれも輸入盤)
バレンボイムによる全集
内田光子/テイトによる全集
グリモー盤 (ピアノ協奏曲第19番、第23番他)
第1楽章
グリモー盤 10:42
バレンボイム盤 11:02
内田光子盤 11:23
ペライア盤 11:43
第2楽章
グリモー盤 7:38
バレンボイム盤 7:34
内田光子盤 7:19
ペライア盤 8:34
第3楽章
グリモー盤 7:56
バレンボイム盤 7:27
内田光子盤 7:45
ペライア盤 8:52
どの楽章をとっても、ペライア盤はダントツの遅さですね。
改めて聴き直してみると、印象深いのは、
グリモー盤とペライア盤です。
名演が多いバレンボイムと内田光子による全集盤でのこの曲はの演奏は、
合格点には達しているものの、スゴイとは思えません。
(他ではいろいろオススメできるのに・・・)
グリモー盤は速いテンポでこの曲をリフレッシュさせています。
第1楽章はブゾーニのカデンツァ使用や
標準的な演奏よりも速いスピードが賛否分かれるところですが、
第2楽章以降は名演といえます。
なお、このCDのカップリングは、あまり人気のない第19番と、
あまり知られていない、
劇唱「どうしてあなたを忘れられようか」とロンド「恐れないで、愛する人よ」 K.505 (ソプラノ:モイカ・エルトマン)です。
K.505は実にすばらしい演奏です。
声とピアノとオーケストラの饗宴・・・
DGによるグリモー盤のピアノ協奏曲第23番第2楽章の動画がありますので紹介します。
この曲を初めて聴いたCDは、
アシュケナージのピアノと指揮による演奏です。
中庸かつロマンティックで、標準的な演奏といえます。
現在手元にありませんが、改めて試聴すると結構イイ演奏なのでは、
と再認識しました。
アシュケナージ盤(国内盤)
アシュケナージによる全集盤(輸入盤)
モーツァルトのピアノ協奏曲全集は、
名演奏のもの(バレンボイム、内田光子、アシュケナージ、ペライア・・・)でも
かなり安く買えるようになってきています。
全集だけでも2、3組持っていても損はないと思いますよ。
(2012年3月8日追記)
CDの棚を整理していたら、
昨年買ってあまり聴いていなかった、
ファジル・サイのCDが出てきました。
演奏時間を書いておきます。
第1楽章:10:14
第2楽章:6:09
第3楽章:7:53
どの楽章もグリモー盤よりも短いですね。
しかし実際に聴いてみると、そんなに早さは感じません。
むしろ、オーソドックスな演奏かな、と思いました。
ファジル・サイらしさはあまり出ていない演奏で、
むしろ、模範的とさえいえるようなものといえます。
難点を言えば、オーケストラの方で、
一部首をかしげたくなるような箇所がいくつかあります。
このCD、輸入盤3枚組の中の1枚ですが、
国内盤CD1枚分よりも安い!というオトクなものです。
モーツァルトのピアノ協奏曲のCDよりも、
ベートーヴェンのピアノソナタ集の方がオススメです。
他のCDはハイドンのピアノ・ソナタ集です。
Fazil Say Boxed Set
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