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2012年3月16日 (金)

映画ドラえもん「新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」

映画ドラえもん「新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」が、
2012年3月16日にテレビ放映されました。
(ドラえもんの映画は劇場公開後1年経てば必ずテレビ放映されますね。)
旧作「ドラえもん のび太と鉄人兵団」が傑作なので、期待していました。
劇場公開後の評判も上々でした。

実際、観終えると、旧作に劣らず傑作だと思いました。
細かいところは旧作からの変更が多いですが(例:新キャラとしてピッポを追加)、
大筋は旧作と変わらない上、映像が美しく(例:雨上がりの水たまりの描写)、
旧作よりもちょっぴりロボットアニメらしい描写(例:鉄人兵団との最終決戦でのミサイル迎撃等)もあり、
旧作とは違った面での魅力を感じました。
とはいえ、旧作が傑作だったことが、この作品の成功の最大要因だと改めて認識しました。

機動戦士Zガンダムの「百式」に似ている「ザンダクロス」は、
旧作よりもバージョンアップしてカッコよくなっていました。
ラストシーン近くでボロボロにされてものび太たちを守る姿は、
機動戦士ガンダムの名シーンである「ラスト・シューティング」を連想しました。

MG 1/100 MSN-00100 百式

リルルの「神様に文句を言ってやりたい気分よ」という一言にヒントを得て、
しずかちゃんとリルルは、
タイムマシンで3万年前にメカトピアを創った神様=博士のもとに行き、
人を思いやる心をロボットが得ることによって、歴史が変わり、
圧倒的な兵力の鉄人兵団もろともリルルやピッポが消滅する、
という、「鉄腕アトム」流の自己犠牲によって、
のび太たちと地球は圧倒的な鉄人兵団の侵略から救われます。
この辺の展開はまともに観ていると泣きそうになったので、
平静を装いつつパソコン画面に向かってテキトーにインターネットしながら、
声だけ聞いていました。
(涙もろい性質なので・・・)

博士がロボットたちの未来を聞いて、嘆くところは、
旧約聖書・創世記の神様の嘆きを連想しました。
主は、地上に人の悪が増し、
常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、
地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。

(旧約聖書創世記6:5~6新共同訳)
生存競争に徹した世界観への強烈な皮肉ですね。
(進化論的な世界観に立つならば、鉄人兵団の意見は正論であり、
憐れみなどは無用なはずです。)
また、階級闘争や奴隷解放など、世界史の暗部の縮図も出てきます。
観ている子供たちがどれぐらいわかるか疑問ですが、
心のどこかに残ってほしいものです。
こうなってはいけない、と・・・

ラストシーンは旧作同様感動的でしたが、
エンディングテーマに限っていえば、旧作の方が断然すばらしいです。
大杉久美子さんの歌う「わたしが不思議」が流れる中、
天使になったリルルが現れる旧作には涙ボロボロになってしまいましたが、
今作のBUMP OF CHICKENの「友達の唄」は、
明るく朗らかな締めくくりにはピッタリだと思いましたが、
あまり感動はありませんでした。
(「わたしが不思議」が切なすぎる、ともいえますが・・・)

BUMP OF CHICKEN友達の唄

映画ドラえもん25周年 ドラえもん映画主題歌篇
(※「わたしが不思議」が含まれています。)

この作品からついにドラえもん映画もBlu-ray化されています。
映像が美しいので、ぜひ高画質でどうぞ!
また、ぜひ旧作と見比べてみてください。

新作Blu-ray版

新作DVD版

旧作DVD版

原作マンガの他に、なんと、小説版(2011年2月刊)まで出ているのですね・・・
小説版の作者はホラー小説「パラサイト・イヴ」を書いた人でもあります。

原作マンガ

小説版

パラサイト・イヴ(新潮文庫)

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