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2012年3月 4日 (日)

映画「タイタニック」のジャックとキリスト

2012年3月3日に、NHKBSプレミアムで、
映画「タイタニック」が放映されていました。
録画もしましたが、結局そのままオンタイムで観てしまいました。

私はこの映画を観るのは3度目で、
妻は主題曲の「My Heart Will Go On」を覚えてしまっているほど何度も観ているそうです。
約3時間15分の映画ですが、あっという間のように展開してきます。
何度観てもすばらしい映画です。
同じジェームズ・キャメロン監督の「アバター」も大ヒット作品ですが、
断然「タイタニック」の方が圧倒的な感動があります。

NHKなので、余計なCMは入らないし、
高音質、高画質のノーカット二ヶ国語放送は良かったと思います。
欲を言えば、字幕放送もつけてほしかったな、と思いました。
(もっと言えば、吹替はいらないので、字幕スーパーだけにしてほしかった・・・)

過去2回観たとき、
ラストシーンのタイタニック号でのジャックとの再会のシーンを観て、
思わず涙がどっとあふれ出てしまいましたが、
さすがに今回は、隣に妻がいるので、泣くのを我慢・・・

ところで、ディカプリオ演じるジャックの存在は、
ケイト・ウィンスレット演じるローズにとって、
まるでキリストのようだと思いませんか?
以前から私はそのように思っていました。

生きる希望を失っていた時に希望を与え、
生きる喜びを与え、
苦しみの時にも共にいてたえず励まし、知恵と力で導き、
最後には彼女を救うために自分の命を捨てる・・・
そして、彼女に新しい生き方を残しました。

この話を妻にしたところ、
「ジャックはローズを救ったけど、他の人は救わなかったわ」と反論。
確かに、そのとおりですね。
しかし、信仰の話で考えてみますと・・・

キリストはすべての人を救ったから信じる、
という証は聞いたことがなく、
むしろ、キリストがこの私を、
確かに救ってくださったからこそ信じる、のではないでしょうか?
すべての人が救われていたとしても、この私が救われた、
という実感がなければ、信じるに値しないものです。
キリストはすべての人を救ってくださった、というのは神学の問題です。
(事実そのとおりなのですが・・・)

だから、同様にこの映画において、
ジャックはローズにとっての「救い主」といえるはずです。
ジャック=(イコール)キリスト、ではもちろんありませんが、
ジャックを通して、キリストのイメージが透けてみえるように思えます。
(ついでに言えば、旧約聖書の人物の高貴なところから、
キリストが透かし模様のように現れている、ともいえます。)
ちょっと強引な解釈デスネ・・・

しかし、憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、――あなたがたの救われたのは恵みによるのです――キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました。
(新約聖書 エフェソの信徒への手紙2:4~6新共同訳)

今年の4月14日でタイタニック沈没からはや100年・・・
(今年4月には3D版の「タイタニック」が上映されるとのこと。)
タイタニックは「不沈船」と言われ、万が一の用意をおろそかにしていたため、
1500名以上の乗客が死亡する大事故になりました。
同じようなことが、昨年の原発事故にもいえますね・・・
科学技術への過信は「バベルの塔」のようなものになりかねないのは、
100年経っても変わらないようですね。

タイタニック(DVD)

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