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2012年3月13日 (火)

映画「マイ・フェア・レディ」~NHKBSプレミアム放送版とDVDを見比べて

映画「マイ・フェア・レディ」は、
私にとってミュージカル映画ベスト5に入る作品です。
「踊り明かそう」(I Could Have Danced All Night)と
「君住む街角で」 (On the Street Where You Live)は特に好きなナンバーです。
昔はサウンドトラック盤やヴォーカル・スコアを持っていたほどです。
昨日(2012年3月12日)NHKBSプレミアムで午後10時から放映していましたので、
(もちろん録画しました。)
映画と同時に英語で歌いながら楽しんでいました。
(0時で観るのはやめましたが・・・)

輸入盤サントラ

マイ・フェア・レディ」は3時間近くの長い映画だし、
終盤はあまり面白くないので、最初の2時間だけ観ました。
実は、全体をきちんと観た回数は少ないです。
せいぜい2、3回です。
どうも、ラストが納得がいかないというか・・・
なんであんな偏屈なオジサマ(ヒギンズ教授)をイライザは選んでしまうのか?

それはともかくとして、「マイ・フェア・レディ」の音楽は実にすばらしいです。
映画全体よりも、サウンドトラック盤に出てくる歌のシーンを見るだけでも満足します。
あと、ヒギンズ教授の家の内装が実に見事!
アカデミー衣装デザイン賞を受賞したファッションの数々も魅力です。

ところで、我が家には現在、この映画のDVDがあります。
DVDがあるから、別に録画しなくてもいいわけなのですが、
たぶん放送版の方が、DVDより画質がいいのでは、と考え、
録画してみました。

ちょうど妻がDVD版を観ていたので、
(英語字幕付で、歌を覚えたかったそうです。)
「スペインの雨」~「踊り明かそう」の場面で、
NHKBS放送版とDVD版の画像を見比べてみました。
すると、DVD版よりも、NHKBS放送版の方が映像が鮮明で自然でした。
DVD版は、レックス・ハリソン演じるヒギンズ教授の顔が赤みがかっていたり、
細部がNHKBS版に比べるとわずかにぼやけていたり・・・

DVDを購入した当時は、鮮明な映像に驚いたものですが、
いまやテレビ放送でもDVDを凌駕してしまっている時代なのですね。
それなら、Blu-ray版なら、なおさらすごいのでしょうね~
ということで、Blu-ray版をAmazonや楽天ブックスで調べたら、1700円弱だったので、
思わず買ってしまいました。
来るのが楽しみです。

マイ・フェア・レディ Blu-ray版


ちなみに、私にとってのミュージカル映画ベスト5は・・・
1.サウンド・オブ・ミュージック
2.マイ・フェア・レディ
3.オペラ座の怪人
4.ウエスト・サイド物語
5.メリー・ポピンズ
以上です。

メリー・ポピンズ以外はBlu-ray版が出ていますね。

サウンド・オブ・ミュージック

オペラ座の怪人

ウエスト・サイド物語

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コメント

「題なし」の及川様、コメントとこのブログを通じてのご購入ありがとうございます。
原作とミュージカルの相違点等、ご教示いただき参考になりました。
私もバーナード・ショウの原作は読んだことがありません。興味はありますが・・・
フレディの役割を「道化回し」と断じたのは鋭いですね。
ブルーレイ版の「マイ・フェア・レディ」は、
NHKBS放送版よりもさらに鮮明な画像ですばらしいです。
欲を言えば、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のDVD版とブルーレイ版のように、「シング・アロング機能」をつけるのと、歌だけを抜粋して視聴できるようにすれば、もっとよかったのに、と思っています。

てんしな?日々さん
「題なし」の及川です。
これ、私も好きな作品でして、LDで買い、DVDになっても買いました。で、BD版が出ないかなあと思っていたら、出ていたのですね。記載されているオススメポイントと、この価格。迷わずこのブログを通して注文しました。私もアマゾンのアソシエイトをやってますので若干忸怩たるものもあるのですが、ご紹介されたことに敬意を表して・・・。
お書きになっている通り、イライザが「淑女」に変身してからの展開は退屈ですし、何であんな教授と?というのが疑問です。
しかし、このミュージカルの原作であるバーナード・ショーの「ピグマリオン」ではフレディと結婚することになっている由で、ミュージカル化するときに相手を変更したことが少し無理で不自然となったのかも知れませんね。でないと、ミュージカルでのフレディって、「君住のむ街」の名唱を除くと単なる道化回しにしか過ぎない、変な役割で終ってしまうのが説明しづらい。
ちなみにショーの「ピグマリオン」のさらに原作となったのはギリシャ神話の「ピグマリオン」で、キプロスの王様の名前。現実の女性に失望した彼は、理想の女性を映し出すべく自ら彫刻を行うが、作品が出来るとその彫刻に惚れてしまい、恋わずらいとなり、結局は願いかなってその彫刻が現実の女性となり、結婚する・・・というスジ。だからショーも、元の原作に忠実と言うべき教授と結ばれることにするか、フレディと結ばれることにするかで悩んだとか。結局しかしフレディを選んだのですが、ミュージカルでは教授に変更した・・・という、ややこしい話です(以上、ショーの原作は読んでいないのでウィキペディア掲載の知見を参考にしました)。
もう1点ですが、イライザの惚れ方。「踊り明かしたい」などという題に邦訳される I could kave danced aii night の歌詞に、「あの人、初めて私に触れ、ダンスしてくれた」みたいなことが出てきます。一目惚れならぬ一触れ惚れ。あの歌の弾けたような音楽は、正確な英語を話せるようになった喜びではなく、「あの人、初めて私にさわってくれた」ということを喜びぶ歌なのです(これに気付いたのはLDで何度も見ていたときで、瞠目させられ、作品全体の見方も変ったものです)。
さらに1点加えるならば、教授の母親がイライザに見方してくれたことでしょう。母親が見方してくれたら、もう、こっち(?)のものですから。

ulyssesさん、コメントありがとうございます。
参考になりました。

この映画は、性格に難あり男と意地っ張り女のドタバタラブコメと言い換えることもできます。要するに『うる星やつら』です。一言過ぎますか。
下層階級の花売り娘が上流階級の教授に教わりながら、どんどん変わっていく自分にウキウキワクワク、吊り橋効果で教授にラブ? でもプライドも育ってきて、上品になった自分を相変わらずに扱う尊大さにカチン。若い求婚者は、上品になった偽りの自分しか見ていない事に気づく。やはり、全てを知っていて態度を変えず接する教授が忘れられない。マザコンで尊大な意地っ張りが、戻ったときなんて言うか……。
戻ってきた嬉しさを帽子で隠して、いるのが当たり前なように話す教授に、どうしようもないなあと、喜びの表情を見せるラストシーン。この後は、ヒギンズはイライザの(そうとは見せない上手な)尻に敷かれるのでしょう。
最後のヒギンズの「私のスリッパはどこだ?」は、諸星あたるの「今際の際に言ってやるっ!」ですね。男ツンデレです。

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