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2012年3月30日 (金)

NHKBSプレミアム・クラシック倶楽部「ザ・ジョン・ケージ」(2012年3月30日放送)~音楽?音が苦?

NHKもずいぶんと冒険したものだな~と、別な意味で感心しました。
2012年3月30日放送のNHKBSプレミアム・クラシック倶楽部では、
ザ・ジョン・ケージ」と題して、
20世紀アメリカを代表する作曲家、strong>ジョン・ケージの作品を紹介していました。
冒頭はケージの代表作「4分33秒」。
第1楽章、第2楽章、第3楽章すべて休符だけ、という、
音が無い音楽(静寂のうちに聞こえるのが音楽?)という、
ある意味究極の「ゲンダイオンガク」です。
さすがに4分33秒丸ごと「演奏」したら、
放送事故になってしまうかもしれないので(?)、
番組ではジョン・ケージ研究家の白石美雪さんが作品を解説して、
演奏は「中断(?)」され、次の曲へ移りました。

次は日本を代表するハープ奏者・吉野直子さんの演奏による
ある風景の中で」。
意外とまともな曲ですが、ずっと聴いていると退屈するか、眠くなる曲です。
この放送の中で、一番音楽らしい作品でした。

続いては、作曲家・一柳慧さんの演奏による、
プリペアド・ピアノ(ピアノにミョーな改造をほどこしたもの・・・
ピアノがカワイソウ・・・)による作品、
危険な夜」。ダンス付。もうここからついていけない・・・

その後は、「居間の音楽」、「バリエーションズ6」という、
「音楽」の概念そのものを問うような当惑させる作品が続き、
(自称音楽家がやれば、なんでも音楽になってしまう、家のおしゃべりや洗濯まで・・・)

続いて、笙の作品「One9」と「0分00秒」・・・
ピーとかいう音が10分近く間歇的に鳴るだけ・・・

ジョン・ケージの作品は、アイデアとしては面白いものの、
果たして再生に耐える真の意味での「音楽」とはいえないというのが、
改めてはっきりわかった番組でした。
「音楽」ではなく、「音が苦(おんがく)」・・・

あえて評価すべきは、この番組を作ったNHKの冒険心でしょうね・・・
白と黒を基調としたセットつくり(中国の陰陽?)とか、
バリエーションズ6」の映像表現などは
称賛に値するものといえましょう。
演奏者も結構豪華メンバーですし・・・
(中身はともかくとして・・・)

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