NHK・クローズアップ現代「アニメを旅する若者たち “聖地巡礼”の舞台裏」(2012年3月7日放送)
今回の「クローズアップ現代」は、
オープニングからいきなり「たまゆら」というアニメの登場人物が登場~
広島県の竹原を舞台にした作品です。
(関連記事⇒
たまゆら : アニメ業界異例の地方都市“完全舞台化”で話題
「安芸の小京都」にファン集う)(まんたんWEB)
(北海道では放送されていないので、全然存在を知りませんでした。)
「らき☆すた」の「聖地巡礼」で一躍全国区の知名度になった
埼玉県久喜市にある鷲宮神社(新聞記事にもなりましたね・・・)を筆頭に、
いまや「聖地巡礼」の対象地は全国で400箇所以上あるそうです。
2012年3月7日放送の「クローズアップ現代」では、
アニメに出てくる実際の場所を探す「聖地巡礼」の地元への経済効果や、
現在放送中のアニメ作品に地元が積極的に関わる例などを紹介していました。
番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
特別に有名な名所があるわけでもない地方の町に、突然、若者が大挙して訪れる。そんな現象が全国各地に広がっている。共通しているのはアニメの舞台となったこと。その地を“聖地”になぞらえ、“聖地巡礼”ブームが広がっているのだ。今や“聖地”は全国400カ所以上、10億円の経済効果に湧く町もある。聖地を生み出しているのは登場人物の生活を、実際の町のたたずまいを背景に描く「日常系」と呼ばれるアニメ。放送前から特産品や観光名所を登場させてもらおうと奔走したり、4カ国語に翻訳し海外のファンを狙ったりする自治体もでてきた。ブームの裏には、経済環境の悪化で苦境に立つ制作会社の戦略がある。実在の町をモデルにすれば、架空の町をゼロから構築する場合に比べ、時間も経費も削減できるという。“聖地巡礼”ブームの謎を解き、コンテンツ立国を目指す日本の現状と課題を探る。
(引用終)
「聖地巡礼」がなぜ全国に広がっているか、という背景を番組で説明していました。
深夜アニメの増加にともない、町並みや舞台背景などを新たに創造するよりも、
現実の町並みを写真で撮影し、それをアニメに取り込むやり方の方が、
作成コストと制作日数を短縮できるからだそうです。
あるアニメ(たしか「true tears」でしたか?)では、
富山県南砺市の制作会社P.A.WORKSの会社周辺の町並みが
上記の手法でアニメに使われ、ついに「聖地」になったとか・・・
番組では他に、冒頭で紹介した「たまゆら」の例も紹介していました。
千葉県鴨川市を舞台にした、
現在深夜に放送しているロボットアニメ「輪廻のラグランジェ」では、
(北海道でも放送しています)
積極的に地元の人々が制作に関わり、
作品中で「鴨川」を連呼し、あざといほどに地元の名物を紹介しているとか・・・
さすがにこれはやりすぎなのでは、とアニメファンならずとも思いました。
作品の舞台を巡ることは、そのファンにとっては大きな喜びです。
それがアニメであれ、映画であれ、小説であれ、差はないはずです。
(私も映画「ローマの休日」や「サウンド・オブ・ミュージック」の
ロケ地巡りをやったことがあります。)
アニメの「聖地」だからといって、もはや特別視する必要はありませんね。
むしろ、地方の活性化につながることですから、
大いに歓迎すべきことではないでしょうか。
ただし、あまりにも露骨な、新たなる「聖地」作りは好ましくないですね。
背景はやはり背景にすぎないのですから、控えめでいいのでは、とも思いました。
日本国内の「聖地巡礼」に関するおすすめサイトです。
⇒アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー
番組スタッフによる「スタッフの部屋」で今回の放送についての記事があります。
⇒2012年03月06日 (火)各地に誕生する"聖地" その背景には!?
私なら、「世界名作劇場」の「アルプスの少女ハイジ」や
「赤毛のアン」の「聖地巡礼」ならぜひやってみたいなぁ・・・
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