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2012年3月 1日 (木)

おすすめ記事~シンポジウム「北海道の『学力危機』を考える」(2012年2月28日読売新聞朝刊掲載)

このブログにしばしばコメントを下さる釧路の教育界の雄、
釧路の教育を考える会」副会長 三木克敏さんが、
読売新聞北海道支社主催のシンポジウム
北海道の『学力危機』を考える
(於:2012年2月18日・札幌市中央区の読売新聞北海道支社)に出席し、
基調講演を行いました。
北海道教育長の高橋教一さん、元北海道教育大学長・村山紀昭さんと対談し、
その様子が2012年2月28日の読売新聞北海道版朝刊に掲載されていましたので
記事と三木克敏さんご本人のブログ記事を紹介します。

読売新聞掲載記事
シンポジウム「北海道の『学力危機』を考える」

三木克敏さんのブログ記事(ブログ名:情熱空間
釧路発「善意の輪」、北海道へ!(読売新聞全道版)
(上記関連記事)
報酬は「子どもの笑顔」か?


釧路での地道な活動が、ついに全道で注目されるようになったというのは、
実にうれしいことです。

さて、記事を読んでの感想です。
釧路という地方都市の学力低下問題、
実は単に学校の成績がいいとか、悪いとかが問題ではないのです。
基礎学力が保障されないことが、
後々、就職難や生活保護増加につながるという社会構造を見据えているから、
真剣に取り組まねばならない問題なのです。

現場の教師(もっといえば、学力向上に反対する教員組合)が、
「テストだけがすべてじゃない」、「学校は勉強だけじゃない」などときれいごとを言って、
学力向上から逃げていることが、
後でどれだけの苦労を子どもたちに背負わすことになるのか・・・
道教育長の高橋さんが、学力向上、教員の資質向上を推進しているのは、
よい傾向かな、と思いました。

釧路だけでなく、札幌や函館、旭川といった大都市や、
小さな町村でも、こういう草の根的に発生した運動が起きれば、
北海道全体の未来は明るくなるはずです。

なお、新聞記事の中で、
三木さんが「基礎学力」を「小学4年生レベルの読み書き計算能力」と定義し、
紙面でも簡単に説明していますが、
もう少しきちんとした根拠を
学習の面と実社会からの面で書いている記事がありますので紹介します。

なぜ小学校4年生なのか(学習指導からの逆算)(2012年2月26日記事)
なぜ小学校4年生なのか(実社会からの逆算)

学力向上、
といったら「東大合格者を増やす⇒受験戦争に勝つ」みたいなイメージがつきまといます。
確かにそういう一面もあるでしょう。
しかし、もっと大事なのは、読み書き計算に差支えがないよう教育する、という
本来公教育が目指すべき当たり前のことを、当たり前に行うことです。

何十回研究授業をしても効果があがるはずのない
「算数の問題解決型授業」などにこだわるのは、
特に経済的に苦しい子どもたちの未来を潰すようなものです。
(塾に通える子はまだ救済策がありますが、
生活保護を受けている世帯で、しかも親が教育に関心がないならば、
救いようがない場合が多いのです・・・)
最低限、読み書き計算だけは、しっかりと子どもたちに定着させるのが、
公教育の教育者として最低限の義務ではないでしょうか?

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コメント

コメントありがとうございます。
地域経済や雇用という観点からの学力向上の必要性は切実です。
全道で民間からの声が、公教育の現場に届くといいですね!

ご紹介、ありがとうございます。
子どもの基礎学力低下が、地域の経済に、地域の未来にどれだけ深刻な悪影響を与えているのかを、一人でも多くの道民に知っていただきたいと思っています。
そして、各地から「火の手」が上がることを切望しております。
今後もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。^^

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