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2012年2月21日 (火)

NHK・クローズアップ現代「世界を魅了する日本の歌謡曲  ~由起さおり ヒットの秘密~」(2012年2月21日放送)

由紀さおりさんといえば、
小さい頃見た「ドリフ大爆笑」の「バカ殿」で、
「年齢は15歳でございます」などというと、
志村けんさんの「殿」が「なにぃ~」というセリフが出てくるシーンを思い出します。
あとは、紅白歌合戦の童謡歌唱というイメージでした。
しかし、今や「世界の歌姫」であり、再ブレーク中の「時の人」ですね。

由紀さおりさんの歌が今なぜ再び注目されるようになったのか、
既にいくつもの番組で取り上げられていますね。
直近(2012年2月)なら、NHKの週刊・ニュース深読み(2月4日放送)と、
テレビ東京系の「ソロモン流」(2月12日放送)です。
(ソロモン流の方は番組を観ました。)
週刊・ニュース深読み(2月4日放送)では、
初音ミクと並んで、「ニッポンの歌姫」と讃えられていました。

今回(2012年2月21日放送)のクローズアップ現代では、
世界を魅了する日本の歌謡曲 ~由起さおり ヒットの秘密~」と題して、
由紀さおりさんの声の魅力と同時に、
日本語の歌の魅力も分析していました。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
今、アメリカ・カナダ・イギリスなど世界各国で、音楽チャートのトップを飾る日本語の歌のCDがある。由紀さおりの「1969」。昨年末、アメリカのジャズオーケストラ「ピンク・マルティーニ」と共演したアルバムだ。坂本九の「SUKIYAKI]以来の異例の快挙となるのではと注目されるのが、“日本語で”歌った曲が、海外の人々に受け入れられたという点だ。これまで、由紀さんが童謡や唱歌などを歌い続けることで培ってきた“日本語の歌”には、母音の使い方・イントネーション・発声方法など、世界でも稀に見る独特の“美しさ”があると見直されている。番組では、専門家による様々なアプローチで由紀さんの“日本語の”歌声を分析。世界中の人々の心をとらえる、日本語の響きと日本語の繊細な世界を、今改めて考える。
(引用終)

番組では、「パフ」という元々英語の歌を元に、
由紀さおりさんが歌った日本語訳を例にして、
英語の歌詞と日本語の訳詞の違いや音韻の違いなども分析していました。

英語やドイツ語、フランス語の歌詞を日本語の歌詞にしようとすると、
情報量は半分以下になってしまいます。
(讃美歌がいい例です。)
制約された中で情景が見えるように言葉にこだわるという日本語の特性が磨かれた、
といった内容が述べられていました。

日本語の美しさと穏やかな声の再評価といったものは
もっとされていいものです。
日本語ってすばらしいんだ、日本の歌はすばらしいんだ!
と思えるきっかけになればいいですね。
(悲しいことに、「黒船」が来ないと日本人は日本のよさ、
すばらしさに気づかないのですが・・・)

番組の中では、由紀さおりさん本人も登場し、
印象的な問いかけをします。
小学校でも歌われる「小さい秋みつけた」。
その「小さい秋」とは、どんな秋ですか?・・・
その問いかけと答えに、「なるほど~」と思わされました。
(ぜひご自分で考えてみてください。
なお、答えのヒントになるようなサイトを見つけましたので紹介します。
⇒「小さい秋みつけた
由紀さおりさんとは関係がありません。)
そういうところまで考えて、歌っていたのですね。
だからこそ、心に響く歌となっているのでしょうね。

番組でも紹介された、世界を魅了しているアルバム
1969」です。

(国内盤)

(US盤)

番組最後には、日本語で詩を書いているアメリカ人詩人、
アーサー・ビナードさんが、
日本語の詩について、今までは違う角度でコメントをしていました。
とても流暢な日本語で、しかも深い洞察力を示していたのには驚きました。

アーサー・ビナードさんの本です。
機会があれば読んでみようかな・・・

日々の非常口 (新潮文庫)

日本語ぽこりぽこり

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