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2012年2月27日 (月)

牛牛(ニュウニュウ)のショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」とラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」~NHKBSプレミアム・特選 オーケストラ・ライブ -兵庫芸術文化センター管弦楽団演奏会-(2012年2月26日放送)

中国の天才少年ピアニスト、牛牛(ニュウニュウ)については、
以前、題名のない音楽会2012年1月15日放送で観て、
演奏に驚嘆しましたので、記事を書きました。
牛牛(ニュウニュウ)によるショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」に驚嘆!
~題名のない音楽会「進化し続ける14歳のピアニスト 牛牛」(2012年1月15日放送)

2012年2月26日放送のNHKBSプレミアム「特選 オーケストラ・ライブ」では、
兵庫芸術文化センター管弦楽団の2011年9月11日の演奏会を放送していました。
佐渡裕さんが情熱的に指導・指揮する若手オーケストラですね。
この演奏会、先日2月19日にNHKEテレで放送された
オーケストラの森」で一部放送されていましたが、
演奏会の目玉というべきコンチェルトの部分は放送されていませんでした。

私は今朝の番組を録画しておきましたが、
牛牛の演奏のところはオンタイムで観ました。
プログラムをNHK番組表から転載します。
※作曲者名は筆者による追記。
(引用)
「組曲“プルチネルラ”」(ストラヴィンスキー)
(管弦楽)兵庫芸術文化センター管弦楽団、(指揮)佐渡 裕
「ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35」(ショスタコーヴィチ)
(ピアノ)ニュウ・ニュウ、(管弦楽)兵庫芸術文化センター管弦楽団、(指揮)佐渡 裕
「パガニーニの主題による狂詩曲」(ラフマニノフ)
(ピアノ)ニュウ・ニュウ、(管弦楽)兵庫芸術文化センター管弦楽団、(指揮)佐渡 裕
「バレエ組曲“三角帽子”第1部、第2部」(ファリャ)
(管弦楽)兵庫芸術文化センター管弦楽団、(指揮)佐渡 裕
「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”から間奏曲」(マスカーニ)
(管弦楽)兵庫芸術文化センター管弦楽団、(指揮)佐渡 裕

(引用終)

実のところ、「プルチネルラ」と「三角帽子」は興味がなかったので、
冒頭をチラっと観ただけですぐさま録画から削除しました。
(ブログ「ミニ音楽評2月22日記事によると、
特に「三角帽子」は「名演」だったそうです。)
観たかったのは、牛牛の演奏だけだったので・・・

ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」と、
ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」。
どちらも好きな曲ですが、ともに難曲ですね。
そのどちらも、涼しい顔して弾ききる牛牛・・・
特にすばらしかったのは、ショスタコーヴィチの方でした。
題名のない音楽会では、第3楽章、第4楽章だけの演奏でしたが、
今回は曲全体を聴くことができました。
速いパッセージの鮮やかさと、時には繊細なタッチも魅力でした。
こちらは「名演」といえます。
オーケストラのサポートもよかったです。

ラフマニノフの方は、前半は合格点、
後半はさすがに疲れたのかあともう一歩、といった感じでした。
しかしトータルでは十分に合格点の演奏といえます。
「天才少年」という括りではなく、一流か準一流のアーティストの演奏、
と捉えるべきものでした。
オーケストラの方は、たとえば有名な第18変奏など、
もっと「タメ」があった方がよかった、と思えるところがありましたが、
演奏水準としては合格点といえました。

牛牛のCDや、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番のオススメ盤については、
既に「牛牛(ニュウニュウ)によるショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」に驚嘆!
~題名のない音楽会「進化し続ける14歳のピアニスト 牛牛」(2012年1月15日放送)

で取り上げていますのでそちらをごらんください。
ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」は、
大・大・大好きな曲なので、いずれ改めて記事を書くつもりです。

なお、おすすめブログ「ミニ音楽評2月26日記事でも、
この演奏会の放送について取り上げていますので、ぜひお読みください。

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コメント

再コメントありがとうございます。
ユジャ・ワンのCDでは、
2012年4月に国内盤発売予定の、
Fantasiaというアルバムに少し期待しています。
ソロ・アルバム2枚は試聴しただけですが、
結構良さそうですね。

てんしな?日々さん
「題なし」の及川です。HPの記事、お読み頂きありがとうございました。
ユジャ・ワンによる「パガニーニ・ラプソディ」の、アバドとの共演CDですが、実は私、待ちに待って買ったのですが、心底ガッカリしました。アバドがダメなのか、マーラー・チェンバー・オーケストラがダメなのか考えていましたが、別の機会にマーラー・チェンバー・オーケストラの実演(ハーディングの指揮で、ブラームスの2番と4番)を聴いたらかなり良かったので、どうやらアバドがダメだったのか、と思っています。良かったなら、私のブログの右欄の「イチ押しCD」に載せるつもりだったのですけどね。

「題なし」の及川さん、コメントありがとうございます。
「ミニ音楽評」いつも楽しみに拝読しています。
ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」の記事読みました。
アシュケナージの新盤と、ユジャ・ワンの演奏がおすすめなのですね。
アシュケナージの新盤は私も愛聴しています。
ユジャ・ワンの演奏は、「名曲探偵アマデウス」でこの曲を取り上げた際に
デュトワ・N響との共演のを一部聴き、確かに「スゴイ演奏!」と思いましたが、
現在出ているCD(アバドとの共演)は試聴した限り、未だに買うのをためらっています。
「レコード芸術」の2012年2月号・リーダーズ・チョイスでは評判でしたけど・・・

「題なし」の及川です。TBありがとうございます。おっしゃる通り、パガニーニラプソディ、ちょっと後半疲れたような感じでしたし、18変奏では「タメ」が不足。彼にはショスタコーヴィチの方が向いていると思いました。
パガニーニ・ラプソディは私も大好きな曲で、既にホームページに書いています。ご参考までにお立ち寄り頂けますと嬉しいです。
http://homepage3.nifty.com/tkoikawa/music/opus/paganinirhaps.htm

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