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2012年1月26日 (木)

証拠隠滅を図った原子力災害対策本部~おすすめWEB記事「愚者の楽園」(田中良紹の「国会探検」)

原発事故対応、議事録なし 政府対策本部、認識後も放置
(朝日新聞2012年1月25日)という記事、
オドロキだったでしょうか、それとも、「やっぱり・・・」?
民主党政権と保身に走る官僚ならやりかねないと思い、
あきれつつも、あまり驚くことはありませんでした。
民主党政権、特に大震災当時の菅内閣の閣僚らは確信犯といえますが、
同時に、今まで追及してこなかったマスゴミも同罪です。
原発事故の処理という、これから何十年・何百年(最終的には何万年?)かかる事に対して、
議事録を残さなかったというのは、まさに証拠隠滅です。

THE JOURNAL田中良紹氏の記事「愚者の楽園」はこの問題を鋭く衝いています。

(引用)
「普通の国」なら国がひっくり返るほどの大騒ぎになっている問題が大騒ぎにならないからこの国は異常である。

3月11日に発生したフクシマ原発事故で設置された政府の「原子力災害対策本部」が議事録を作っていない事が判明した。国家としてあるまじき行為、民主主義の根幹が否定された話である。ところがメディアは騒がない。日本は極めて静かである。本質的な問題を直視しようとしない国は「愚者の楽園」と言うしかない。
(中略)
この問題を報じたNHKによると、事務局を務めた原子力安全・保安院の担当者は「業務が忙しくて議事録を作成出来なかった」と釈明したという。国民をバカにするのにも程がある。そんなデタラメが通用すると思っているなら国民も随分なめられたものである。

会議でメモを作らない官僚など存在しない。どんな緊急事態でも、どんなに多忙でも、メモを作るのが官僚の仕事である。総理大臣以下全大臣が出席した「原子力災害対策本部」の会議は、いわば行政府の最高レベルの会議であるから記録がない筈はない。それを「議事録がない」事にしたのは「会議の内容を隠蔽したい」と言っているに等しい。

誰が記録を隠蔽しようとしているのか。政治家が官僚に隠蔽を命じたとすればその政治家はもはや国民の代表ではない。国民主権を裏切る側の代表である。それとも政治家の指示もないのに官僚が隠蔽しようとしたのなら官僚は国民の代表を無視した事になる。それも国民主権を裏切る行為である。日本は民主主義国でない事になる。
(引用終)

ぜひ全文をお読みください。
現代日本において原発事故の問題は、
いつの間にか戦前の言論統制体制に戻ったのでしょうか?
日光東照宮の「見ざる、聞かざる、言わざる」の「三猿」になってはいけないのです。
かつて安保闘争華やかな頃、当時の岸信介首相は、
デモに加わらない人々を指して、「私には”声なき声”が聞こえる」と述べました。
反対しない者、抗議しない者は「賛成・信任」ということなのです。
アメリカやヨーロッパとかなら暴動になりかねない事態なのに、
日本国民はじわじわ煮られる「ゆでがえる」のようなものです・・・
政府や官僚の責任逃れをこれ以上許しておいていいのでしょうか?!

なお、この問題に関して、
なぜ原子力災害対策本部の議事録がないのか」(藤田正美の時事日想
という記事もオススメです。

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