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2012年1月29日 (日)

映画「しあわせのパン」~主役は洞爺湖畔の風景とおいしそうな食事?

原田知世さん、大泉洋さん主演の映画「しあわせのパン」を
妻と一緒に観てきました。
オール北海道ロケの作品で、舞台は洞爺湖畔の月浦です。

この映画の存在を知ったのは、昨年の秋に洞爺湖方面に行った際、
立ち寄ったレストランにおいてあった映画のチラシによってです。
(記事を書いています⇒洞爺湖・ニセコ 気まぐれな秋の日帰り旅(2011年10月末)
その時から、公開されたらぜひ観たいと思っていました。

さて、映画の感想です。
月浦に移住して1年になる水縞夫妻が営むパンカフェ「マーニ」を舞台に、
美しい洞爺湖の景色とおいしそうな料理を目で堪能できる作品です。
原田知世さん、大泉洋さんが演じる水縞夫妻の役は、
セリフが控え目で、作品全体を落ち着いたものにしています。
この作品の本当の主役は、
美しい洞爺湖畔の風景とおいしそうな料理なのでは、と思いました。
美しい朝焼けや澄み渡った青空、柔らかな月光などによって彩られる洞爺湖の中島は、
観ていて飽きません。

映画の中では、水縞夫妻と隣人たち、
そして3組の男女(恋人、父娘、夫婦)を通して夏、秋、冬が描かれます。
その関わり方は、なんとなく映画「かもめ食堂」と、
青森に実際にある施設「森のイスキア」を想起しました。
美しい風景とおいしい食事によって、癒される人々・・・
劇場では、秋―父娘のところで、何人かの方のすすり泣きが聞こえてきました。

冬のところでは、原田知世さん演じる「りえさん」が、
映画「Love Letter」(岩井俊二監督作品)の有名なシーンを想起させるところがありました。
(横からのアップで、上を見上げるようなアングル)

この映画、台湾や香港等で上映されたら、
洞爺湖ブームが起こるかもしれませんね。
北海道観光の起爆剤になることを期待しています。

この作品の監督、三島有紀子さんが自ら小説化した文庫本が出ています。
映画の冒頭に出てきて作品のライトモチーフのような存在になる絵本
月とマーニ」が巻末に収録されていますよ。

しあわせのパン(ポプラ社文庫)

映画の写真集も出ています。
しあわせのパンの季節

なお、パンカフェ「マーニ」は実在しませんが、
ロケを行ったカフェは実在します。
洞爺湖町の「パン工房ゴーシュ+CAFE」という店です。
(お店のHPあります。⇒「洞爺湖 ゴーシュ」で検索してみてください。)

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