NHK・ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2012(2012年1月1日放送)
毎年楽しみにしているウィーン・フィルのニューイヤーコンサート。
2012年はマリス・ヤンソンスの指揮。
いざ蓋を開いてみたら、かなり「通」な選曲が多かったように思えます。
前半はパロディ的要素が多い曲が中心でした。
シュトラウス自身の「美しく青きドナウ」などを織り合わせた「祖国行進曲」に始まり、
ラデツキー行進曲やロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」の有名な旋律の一部、
はては「カルメン」まで・・・
楽しい、というよりは、思わず苦笑してしまいそうなものが多かったです。
有名な「トリッチ・トラッチ・ポルカ」と「鍛冶屋のポルカ」では、
ウィーン少年合唱団付のバージョンを聴くことができました。
これはなかなかよかったです。
「鍛冶屋のポルカ」は、ヤンソンスの「鍛冶屋」も楽しかったです。
観ていて一番楽しかったのは、「コペンハーゲン蒸気機関車のギャロップ」でしょう。
ヤンソンスが車掌さんみたいに笛を吹き、
ウィーン・フィルの楽団員が鉄道員の帽子をかぶって、
列車が走るような特殊楽器を使ったりするなどしていました。
鉄道ファン感涙モノ?
演奏として一番聴きごたえがあったのは、ウィンナ・ワルツよりも、
チャイコフスキーの「眠れる森の美女」の「ワルツ」でした。
ロシアものとは、とても珍しい選曲でしたね。
(ヤンソンスはロシア出身の指揮者)
NHKBSプレミアムで毎週土曜日に放送されている「プレミアムシアター」を
よく観ている方なら、
「あっ、『プレミアムシアターのオープニング曲だ!」
と思わず言わなかったですか?
ちなみに、ヘルメスベルガー作曲の「悪魔の踊り」の演奏後に、
観客席にいたジュリー・アンドリュースさんがチラッと映っていましたよ。
(何回か映っていましたね。)
最後の「ラデツキー行進曲」では、
ヤンソンスの観客の扱い(手拍子)が見事だったと思いました。
サービス精神を発揮しながら、音楽的な流れも保っていました。
演奏そのものはどれもすばらしかったですが、
選曲がイマイチというのが、2012年のニューイヤーコンサートというのが、
私の感想でした。
もう少し、なじみある曲を聴きたかったかな・・・
1月25日には、今回のコンサートのCDが発売され、
2月15日には、DVDとブルーレイも発売されますよ。
なお、CDの曲順や現地での視聴率等については、以下の記事が詳しいですよ。
・ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート、視聴率64%(MSNエンタメ1月8日)
CD
DVD
Blu-ray
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