« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月の27件の記事

2011年12月30日 (金)

年末年始のブログ休止のお知らせ(2011~2012)

年末年始の帰省のため、
12月31日から1月2日までブログを休止します。
1月3日から再開予定です。
この期間、コメントをいただいても掲載・返答できませんのでご了承願います。

今年1年、拙ブログをたくさんの方に読んでいただきました。
感謝します。
東日本大震災、福島原発事故という未曾有の大災害があった年でしたが、
私にとっては飛躍の年となりました。
特に、ソーシャル・ネットワークの力というものを思い知らされました。

わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。
(旧約聖書 エレミヤ書29:11新共同訳)
神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。
(新約聖書 ローマの信徒への手紙8:28新共同訳)

つらいことも、悲しみも、いつかはプラスになるはずです。
希望をもって、新しい2012年を迎えましょう!

来年こそ、多くの人々にとってよい1年となりますように・・・
皆様に神様の祝福と平安が豊かにありますように。

2011年12月29日 (木)

1万円の「北海道&東日本パス」で東京から札幌へ1泊2日片道約1200kmの普通列車の旅

12月27日~28日に、1万円の「北海道&東日本パス」で、
池袋から札幌まで、普通列車を乗り継いで旅しました。
(一部特急を使いました。⇒後述)
帰省ピークが始まる12月下旬は、航空券も高騰しますね。
東京⇒札幌では3万円近くする場合もあります。
私ども夫婦の旅は、行きはAIR DOの格安航空券でしたが、
東京からの帰りは1泊2日の普通列車の旅を選択しました。

私どものコースと時刻表、正規の運賃(大人一人分)を掲載します。

(1日目)
池袋7:56⇒(JR埼京線通勤快速)⇒赤羽8:04(乗り換え)

赤羽8:07⇒(JR快速ラビット)⇒宇都宮10:25(乗り換え)

宇都宮9:34⇒(JR東北本線)⇒黒磯10:25(乗り換え)

黒磯10:33⇒(JR東北本線)⇒郡山11:37(乗り換え)

郡山11:56⇒(JR東北本線)⇒福島12:43(そのまま快速となる)

福島13:00⇒(JR東北本線)⇒仙台14:13(一旦下車)

仙台14:45⇒⇒(JR東北本線)⇒一ノ関16:22(乗り換え)

一ノ関16:27⇒(JR東北本線)⇒盛岡17:59(一旦下車、乗り換え)

盛岡18:07⇒(IGRいわて銀河鉄道)⇒八戸19:54(一旦下車、乗り換え)

八戸20:12⇒(青い森鉄道)⇒青森21:42
青森駅近くに宿泊
(片道:731.5km、乗り換え9回、13,520円)

(2日目)
青森7:44⇒(JR奥羽本線・弘前行)⇒新青森7:50
(片道:3.9km)

新青森8:08⇒(JR特急白鳥93号)⇒函館10:26
(※特急自由席を別途購入。1680円)

函館市内見物、昼食

函館13:20⇒(JR函館本線・森行)⇒大沼公園14:05

大沼公園を散策

大沼公園15:37⇒(JR特急スーパー北斗13号)⇒森15:53
(時間の都合上使用。乗車券440円、自由席特急券300円)

一旦下車、森駅名物駅弁「いかめし」を購入。

森16:12⇒(JR函館本線)⇒長万部17:28(乗り換え)

長万部17:44⇒(JR函館本線)⇒小樽20:42(乗り換え)

小樽20:56⇒(JR函館本線・江別行)⇒札幌21:42

帰宅
(片道:443.8km、7,450円)

合計で1179.2km。
正規の普通乗車券なら、単純計算して21150円となります。
(実際は、池袋⇒札幌の普通乗車券は17610円とのこと。)

1日目は、栃木県までは快晴でした。
宇都宮の手前まで、白い富士山がよく見えました。
郡山に入ってから、あの「フクシマ」についに来たんだな~と少し実感(?)。
目に見えない放射性物質で、この美しい福島の土地が汚されているのだと思うと、
とてもやりきれない気持ちになりました。

仙台までは、順調に席を確保できましたが、
仙台の乗り換え時間が30分以上あったので少し油断したため、
仙台から30分ぐらい席に座れませんでした。
仙台では「ずんだもち」を駅で買いました。

盛岡での乗り換えは、駅の表示がわかりづらいのと、
JRからIGRいわて銀河鉄道への乗り換え場所までが長いので、
要注意ですよ。

八戸から先は、さすがに雪国だな~と思わされました。
青森駅に近づくほど、吹雪がひどく、
よくこんな状況で運転できるものだと感心しました。
実際、あと数kmで青森駅、という地点で列車が一時止まってしまい、
ヒヤヒヤしました。

1日目は乗り換えに追われ、あまり写真を撮っていません。

2日目は、「北海道&東日本パス」のオプションである、
新青森⇒函館に限って、自由席特急券を別途購入するなら、
このパスで特急に乗ることができるメリットを使いました。

蟹田で撮った駅の様子です。
まさに雪国・・・

At_kanita

特急白鳥。函館駅に着いてから撮影。

Express_hakucho

函館では、約3時間の自由時間がありました。
私どもは、駅前の「スナッフルズ」(ケーキ店)と、
元町のレイモン歴史展示館、カトリック元町教会、函館ハリストス正教会、
そして函館朝市に行きました。

スナッフルズで食べたケーキです。
りんごを使ったケーキが実においしい!
Cake
ケーキセットを頼むなら、コーヒーはおかわり自由ですよ。

函館ハリストス正教会の敷地から撮った、カトリック元町教会と函館の景色。
Hakodate

函館から大沼公園に行き、約1時間半の散策を楽しみました。
駒ケ岳の写真です。
大沼公園は凍って、雪に覆われていました。
Mtkomagatake

名曲「千の風になって」は、大沼公園で生まれたのですか~・・・
記念碑です。
(見えづらいですが・・・)
Sen_no_kaze_ni_natte

大沼公園~森は、時間かせぎのために、特急自由席を使いました。
その後はまた普通列車の旅に戻りました。

さすがに約1200kmのローカル線の旅は疲れました・・・
今日はぐったり・・・でも楽しかったですよ!
みなさんも挑戦しては?

実は、この「北海道&東日本パス」で、
道内の帰省を行います。
東京⇒札幌で約20000円分、札幌から帰省先まで往復で約1万円、
合計3万円分を、1万円で済むわけですから、
北海道&東日本パス」って、すごくオトクですね!

2011年12月28日 (水)

ICRP勧告は、実は根拠がない!~NHK・追跡!真相ファイル「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」(2011年12月28日放送)

日本政府がハッタリで主張している「生涯100ミリシーベルト」の基準。
その根拠とされるのが、ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告です。
しかし、2011年12月28日放送の
NHK・追跡!真相ファイル「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」では、
基準には実は科学的根拠がなく、
政策的なもので、原発・核産業にとってコスト削減となる一方、
原発労働者の被曝リスクをあげていたことを明らかにしていました。

放送内容をNHK番組表から転載します。
(引用)
人々が直面する低線量被ばくの脅威。安全の根拠とされてきた国際基準が、実際のリスクより過小評価されていた事実が浮かび上がってきた。揺らぐ安全基準の現場を追跡する。

いま全国の人々が直面している低線量被ばくの脅威。“生涯100ミリシーベルト以下はほとんど影響がない”とする国が、安全の根拠とするのが、ICRP=国際放射線防護委員会が定める「国際基準」だ。広島・長崎の被爆者の調査データを基に作られた基準だが、これまで、がんになるリスクが、実際の半分に過小評価されていた事実が浮かび上がってきた。知られざる低線量被ばくの実態と、揺らぐ国際基準の現場を追跡する。
(引用終)
※詳しい放送内容は番組HPでどうぞ。下に引用しました。

(引用)
“生涯100ミリシーベルトとされる被ばくの基準で、本当に健康への影響はないのか?”
福島をはじめ、全国の人々が現実に直面している放射能の脅威。
国は「直ちに体への影響はない」と繰り返すばかりだ。
その拠り所としているのが、ICRP(=国際放射線防護委員会)の勧告。
広島・長崎の被爆者の調査データをベースに作られ、事実上の国際的な安全基準となっている。

しかし関係者に取材を進めると、1980年代後半、ICRPが「政治的な判断」で、被ばくでガンになるリスクを実際の半分に減らしていた事実が浮かびあがってきた。
当時ICRPには、原子力産業やそれを監督する各国の政府機関から、強い反発が寄せられていたのだ。
そしていま、世界各地で低線量被ばくの脅威を物語る、新たな報告や研究が相次いでいる。

アメリカでは原発から流れ出た微量の放射性トリチウムが地下水を汚染し、周辺地域でガンが急増。
25年前のチェルノブイリ原発事故で、大量の放射性セシウムが降り注いだスウェーデンでは、ICRP基準を大きく上回るガンのリスクが報告されている。
いま、誰もが不安に感じている「低線量被ばく」による健康被害。
国際基準をつくるICRPの知られざる実態を追跡する。

(引用終)

番組は途中から観たので、前半部にはちょっとコメントできません。
海外の原発周辺の「低線量被曝」による健康被害の実態を紹介していたようです。

後半の、ICRP関係者へのインタビューは、
日本政府のハッタリを覆すに十分な証言ではないでしょうか。

番組最後に、元原発労働者の女性達の健康被害の訴えと、
原発周辺で暮らしていて、脳腫瘍になった18歳の少女の訴えが胸を打ちました。
元原発労働者の方々はともかく、18歳の少女の方は、
まるで5、6年後のフクシマの未来を予告しているのでは、とさえ思いました。

番組では、当たり障りのないように、主に海外での事例を紹介するに留めていましたが、
福島県とその周辺にとっては、決して、よそごとではないわけなのです。

旅先で、青森の地元新聞である「東奥日報」朝刊を読みました。
12月28日のコラム「天地人」(朝日新聞で言えば「天声人語」に相当)の一部を引用します。
(引用)
 政府の対応も問題だらけだ。保安院は「炉心溶融の可能性」と記者発表をした。が、官邸の圧力ですぐ「不明」という表現に変えた。東電は原子炉建屋爆発後の写真を公表した。これにも官邸は「了解を得るように」とクレームをつけた。戦時中の「大本営発表」を思い出す。いわゆる情報操作である。

 その弊害は大きい。「混乱しないように」と、国は放射能の流れを予測するデータさえ公表しなかった。福島県も国に歩調を合わせた。だから、知らずに放射線量の高い所へ避難した人も多かった。

 「あんな線量の高い所で食事をし、子どもを遊ばせたと思えば、ゾッとする」と怒る親たち。「これは殺人罪じゃないか」。後で知り、福島県幹部に声を荒げる町長もいた。県民の生命と財産を守るのが県の使命。福島県は当然、データを公表すべきだった。国や東電と一緒に罵倒されても仕方がない。
(引用終)

来年4月から、基準を厳しくするという日本政府の怠慢・・・
遅すぎますよ!
「殺人罪ではないか!」という、福島県民の怒りの声に耳を傾けるべきです。

2011年12月27日 (火)

パチンコ依存症は生活習慣病?~NHK・追跡!真相ファイル「パチンコにハマる女たち」(2011年12月27日放送)

韓国ではパチンコを廃止できたのに、
日本ではなぜできないのでしょうか?
アヘンのようなパチンコを追放できずに、
パチンコ依存症の人を増やし、家庭を崩壊させている日本でいいのでしょうか?

2011年12月27日放送の、NHK「追跡!真相ファイル」では、
パチンコにハマる女たち」という特集を放送していました。
CM収入に関係ないNHKだからこそできた番組といえます。
NHK番組表から、放送内容を転載します。

(引用)
厚労省によると、女性のギャンブル依存は推計75万人。そのほとんどをパチンコとパチスロが占めるとみられる。なぜ、女性たちはハマってしまうのか。依存症の実態に迫る。

市場規模19.4兆円、参加人口1670万を誇る“娯楽の王様”「パチンコ」。女性客をねらって全館禁煙のホールが登場するなど、イメージが様変わりする一方で、最近、女性の依存症が増え、問題になっている。厚労省によると、女性のギャンブル依存は推計75万人。そのほとんどをパチンコとパチスロが占めるとみられる。なぜ、女性たちはパチンコにハマってしまうのか。依存症に陥った患者を取材し、その深刻な実態に迫る。
(引用終)

番組HPはコチラ⇒
http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/shinsou_top/20111227.html

番組の中で、ある医師が、「パチンコは生活習慣病だ。国は対策をとるべきだ」
というような発言をしていたのが印象的でした。
また、韓国でのパチンコ全廃の取組と、依存症患者救済の取組についても紹介していました。
これは日本も見習うべき取組ですね。

NHKで放送して大ブームとなった韓国ドラマ「冬のソナタ」をテーマにした
パチスロも紹介していました。
フツーの主婦がパチンコにのめりこむきっかけになったものの一つとして
取り上げられていました。
NHKだからこそ?

生活保護の人までが生活費をパチンコにつぎ込んだりして、
次々とパチンコ依存症を生み出すこの産業を、
なんとか日本から追放できないものでしょうか?
(あるいは、外国のカジノのように、特別な区域でしか営業できないように
法改正するとか・・・)
日本の黒い闇の一つをなんとか払いのけたいものです。

若宮健という方が、『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』という新書を出しています。
興味がある方はぜひお読みください。
→以前、記事を書いています。
立ち読み日記~『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』(祥伝社新書226)

2011年12月25日 (日)

横浜キャンドルカフェと横浜港ナイトクルーズ~2011年クリスマスの夜に

クリスマスの夜、妻と一緒に横浜ワールドポーターズ前で
12月23日から25日まで行われていた、
横浜キャンドルカフェ」に行ってきました。
昨日は六本木ヒルズの鮮やかなLED電飾の海を漂いましたが、
(→「六本木ヒルズのイルミネーション~2011年クリスマスイヴの光景」)
今宵はぬくもりある温かな感じの蝋燭の灯の道を歩きました。
下はそこで撮った写真です。

さまざまなメッセージが書かれています。
Yokohama_night1


Yokohama_night_2


ハート型に並べられたキャンドル
かなりボケ気味ですが・・・
Yokohama_night_4

その会場をぶらぶらしていたら、横浜港クルーズをやっているのを知りました。
45分間で1000円でした。
船の上から撮った写真です。
海の上はとても寒かった・・・・(。>0<。)
Yokohama_night_3

その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。
(新約聖書 ヨハネによる福音書1:9新共同訳)

2011年12月24日 (土)

六本木ヒルズのイルミネーション~2011年クリスマスイヴの光景

所用で、12月22日の夜から妻と共に東京方面へ来ています。
今宵はクリスマス・イヴ。
例年なら教会で過ごすのですが、都内某教会へ行ったところ、
入場制限がかかるほどだったので、珍しく教会へ行かないクリスマス・イヴとなりました。

その代わり、妻と一緒に六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどへ行きました。
下は六本木ヒルズとけやき坂で撮った写真です。
白いイルミネーションが美しかったですよ。
東京タワーも後ろに見えますね。
横断歩道の途中で撮影している人もいました。

20111224_roppongi_hills_1

20111224_roppongi_hills_2_2

いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。
(新約聖書 ルカによる福音書2:14新共同訳)

おまけ

妻が12月23日、24日に撮った写真です。
富士急行の中で撮った富士山と、
横浜で撮った写真です。

20111223_in_fujikyukou

20111224_rinkou_park_in_yokohama_1

20111224_rinkou_park_in_yokohama_2


2011年12月21日 (水)

2011年秋~冬に観ていた連続ドラマ~「専業主婦探偵 私はシャドウ」と「家政婦のミタ」

2011年も残りわずか。
この秋~冬の連続ドラマでは、「専業主婦探偵 私はシャドウ」と、
家政婦のミタ」を毎回観ていました。
前者は先週の金曜日(12月16日)に終了し、
後者は本日(12月21日)最終回を迎えました。

専業主婦探偵 私はシャドウ」は、
原作では夫と離婚するそうですが、
ドラマでは、夫の危機を見事に救って(第1話冒頭のエピソードにつながる)、
夫を無事取り戻し、ハッピーエンドを迎えました。
第2話での、「車の右折ができない~」ができるようになるエピソードなど、
結構楽しめた作品でした。
視聴率ではあまり伸びなかったようですが・・・
深田恭子さんの「夫バカ」ぶりの熱演が魅力的でした。
(そういえば、NHKドラマの「セカンド・バージン」と一部役が重なるような気が・・・)

専業主婦探偵 私はシャドウ」関連の商品を集めてみました。

原作コミック1巻「私はシャドウ」※全6巻あります。

専業主婦探偵 私はシャドウ DVD-BOX

専業主婦探偵 私はシャドウ Blu-ray-BOX

スパイス(専業主婦探偵 私はシャドウ エンディング曲 CD)

専業主婦探偵~私はシャドウ オリジナル・サウンドトラック(CD)


一方、超話題作となった「家政婦のミタ」。
最後まで観終わっての私の印象は、
「ミタさんは実はブラックな『メリー・ポピンズ』だったのでは?」でした。
最後はようやく人間らしく、鉄面皮がはがれてステキな笑顔が出ました。
最後2話を除いての、
むちゃくちゃワガママな「業務命令」に「承知しました」と応えるところが、
この作品の魅力だったのではないでしょうか。
最終話では、「(私たちの)お母さんになって」という子どもたちの「業務命令」に従い、
「お母さん」になるわけですが、暗~い家になってしまいます。
実は、ミタさんはわざと子どもたちに嫌われるように仕向けていたのですが・・・
ラストシーンでは、「三田さん」は実は「サンタさん」だったのではという説が、
子どもたちから出ます(「三田」=サンタとも読めるので・・・)。
不思議な家政婦さんはついに去っていきました。

この作品は、脚本が秀逸でしたね。
韓流頼み、初めにキャストありき、といった安易なドラマが多い中、
「次回どうなるのだろう?」という人を宙ぶらりん状態にするスリリングな展開が、
この作品の人気を支えていたといえます。
松嶋菜々子さんの今までのイメージを破る役作りと、
「承知しました」には、思わず毎回苦笑が出るほどでした。
(いい意味でホメています。)

家政婦のミタ」関連商品を集めてみました。

家政婦のミタ エピソード・ゼロ(公式ガイドブック本)

※先日、北海道のニュース番組で取り上げられていましたが、
結構売れているそうです。

家政婦のミタ DVD-BOX(2012年4月発売予定)

家政婦のミタ Blu-ray-BOX(2012年4月発売予定)

家政婦のミタ オリジナル・サウンドトラック(CD)

やさしくなりたい(家政婦のミタ エンディング曲 CD)

2011年12月20日 (火)

映画「うた魂♪」(うたたま)

2011年12月19日に、BSジャパンで、
映画「うた魂(たま)♪」が放映されていました。
一応、録画はしておいたのですが、ズルズルとリアルタイムで観続け、
結局放送終了まで妻と一緒に観ました。
映画「スウィングガールズ」の二番煎じ的な作品かな、ぐらいの感じで捉えていましたが、
音楽・高校・コンクールという共通点を除けば、やはりベツモノです。

ちょっぴり自意識過剰な少女が、歌声とルックスという二大プライドを見事に打ち砕かれ、
自信喪失し、合唱をやめようとしていたところ、
ヤンキー合唱団のパワフルでソウルフルな歌声に感動し、
再び自分らしさを取り戻していく、というような話でした。

ヤンキー合唱団率いるゴリさんの演技が実に笑えました。
(ただし、まじめなセリフはなんとなく棒読み状態・・・)

最後のシーンで、会場が一体となってMONGOL800の「あなたに」を合唱するところは、
結構感動しました。
合唱って、一人では決してできるものではないですよね。
(最低でも2人は必要)
声を合わせる、響かせるという喜びは、体験しないとわからないものですね。

「(君の歌っている顔は)産卵中のシャケみたいだ」なんて言われると、
やっぱりショックですよね。
「カッコ悪い」を乗り越えて、歌う喜びを再び取り戻すところは秀逸でした。

ちなみに、私も合唱をやっていたとき、
とある新聞に歌っている時の写真が載ったことがあります。
たくさん人がいたので、小さくて顔ははっきりしませんが、
私は大きな口を開けて吼えるように歌っているのが撮られていました・・・

ところで、この作品の舞台設定は、函館周辺ですが、
実際のロケ地は、ほとんどが関東だったそうです。
どうりで、北海道らしさがわからなかったわけだ・・・
(小道具類は別にして・・・)

映画DVD

オリジナルサントラ

映画「ベッドタイム・ストーリー」

2011年12月18日に、BS日テレで、
映画「ベッドタイム・ストーリー」が放映されていたので、録画して妻と観ました。
ディズニー映画だということと、夢が現実化する(らしい)というところまでは知っていました。
何度かTSUTAYAなどで見かけ、そのうち観てみようかなと思っていた作品でした。
今回の放送は吹替版だったのはちょっと残念でしたが、十分に楽しめました。

幼い甥と姪の夜間ベビーシッターを1週間頼まれ、
寝る前に自分を主人公とした荒唐無稽な話を「ベッドタイム・ストーリー」として聞かせることに。
それが、夢そのままではなくても、だいたい夢のとおり現実化していく、という話です。
余計な理屈を考えなくてもいい、子どもも大人も楽しめるステキな作品でした。

「人生はハッピーエンドばかりではない」というディズニー映画らしくないセリフが、
そのまま実現化するかと思いきや、
最後は、自分の夢は自分で思い描け、というようなオチで見事にハッピーエンド!
やっぱりディズニー映画だった・・・

映画の中では、他の映画作品の衣装を着た人がよく出てきます。
「マイ・フェア・レディ」や「キャッツ」、「ウェスト・サイド・ストーリー」といったミュージカル作品や、
「ベン・ハー」や「スターウォーズ」、西部劇など・・・
そういう小ネタも楽しめます。

夢見るすばらしさを忘れたオトナにこそ、ぜひ観てもらいたい作品といえます。
DVD版

Blu-ray版

2011年12月19日 (月)

「あたらしいみかんのむきかた」著者、岡田好弘さんは実は牧師!

2011年12月19日夕方、北海道のSTV(札幌テレビ)の「どさんこワイド179」で、
あたらしいみかんのむきかた』という本と、
その著者である岡田好弘さんを特集していました。
みかん一つから、一筆書きにも通じるような実に見事な「アート」を作り出す岡田さん。
実は、以前にも他のテレビ局で何度か岡田さんのことを報道していたのを見たことがありますが、
(相当な回数、テレビ等で取り上げられているそうです。
ご本人のブログ記事を御覧ください。
⇒「あたらしいみかんのむきかたメディア露出を更新しました。」(12月18日記事))
今回のは、短時間ながら岡田さんらしさをよく表していたのではないかと思います。
というのも、番組では「みかむきアーティスト」(みかんの皮むきのアーティスト)という肩書きで、
最初報じられましたが、
特集の最後では、「岡田さんは実は牧師さんなんです。」ときちんと説明されていました。
また、札幌市東区にある聖霊派のキリスト教会「カナン・プレイズ・チャーチ」での
子どもクリスマス会の様子も紹介していました。
(ご本人のブログでその様子が紹介されています。
⇒「カナン・プレイズ・チャーチ クリスマス子供イベント」12月12日記事)
「みんなから変だと思われても、小さなことにかけてみる」(といった言葉だったでしょうか?)
という言葉は、 
聖書のイエス様の御言葉、
ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。
ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。

(新約聖書ルカによる福音書16:10新共同訳)を想起させました。

岡田さんとはまだお会いしたことはありませんが、
札幌のキリスト教関係者として今や全国区の知名度がある方なので、
いつか紹介しようと思っていました。

岡田さんは、「札幌クリスチャングループ」という教会の牧師先生です。
聖霊派の教会です。

みかんの皮でのアート作成までに、約300㎏ものみかんを消費したとか・・・
ご家族も食べるのに一苦労・・・
(奥様の話も紹介されていて、多すぎてジャムとかにしたそうです。)
岡田さんのブログでの肩書きは「幸せ夫婦アドバイザー」。
ブログ名は「ラブ夫婦コーチング・岡田好弘オフィシャルブログ」です。
家族円満だからこそ、誰も思いつかなかった「アート」が生まれたのでしょうね・・・

岡田さんの話題の著書です。
あたらしいみかんのむきかた』(小学館)

書店で立ち読みした事があります。
表紙のインパクトがすばらしいですね。
内容もとてもユニークです。
お子さんと一緒にコタツに入りながら「みかむきアート」に挑戦してはいかがですか?

続編も出ています。
あたらしいみかんのむきかた2』(小学館)

2011年12月17日 (土)

「冷温停止状態」という欺瞞に騙されるな!~おすすめWEB記事「堕国論 Ⅱ」(週刊・上杉隆)【第204回】 2011年12月15日(ダイヤモンド・オンライン)他

野田首相:「原子炉は冷温停止状態」 事故収束を宣言」(毎日新聞2011年12月16日)
という報道がありましたね。
冷温停止状態」という言葉は、
大変誤解を招きやすい言葉ではないでしょうか?
言葉の厳密な定義を考えない、世間一般の人からすると、
冷温停止状態」だから、もう福島原発は大丈夫・・・
と考えてしまわないでしょうか?
しかし、実際には?

上杉隆氏の記事「堕国論Ⅱ」(ダイヤモンド・オンライン)を紹介します。
先週、氏の「堕国論」をこのブログで紹介しました。
続・セシウム汚染粉ミルク問題~
おすすめWEB記事「堕国論」(週刊・上杉隆)
【第202回】 2011年12月8日(ダイヤモンド・オンライン)

今回の記事も原発事故と政府の姿勢へ鋭いメスを入れています。
まずは、警戒区域の早期解除から。

(引用)
 野田首相と官報複合体は国民で人体実験を行おうとしているのではないか。そこまで警戒区域の解除を早める理由はなにか。

 それは、3.11の原発事故発災以降も、原子力国家のパワーエリートたちの利害が一致し、国民の健康や国家の国際的信頼を犠牲にしてでも、自らの立場を守るために公的な情報を加工・修正しているというつまらぬ面子の問題にすぎないのだ。

 驚くべき国家の出現である。自国民を進んで犠牲にする国が、民主国家を標榜し、先進国の一員であると大きな顔をしているのは悪い冗談以外の何ものでもない。
(中略)
 5年前(2006年5月)、東京電力福島第一原発の危険性をいち早く指摘した佐藤栄佐久福島県知事(当時)は、出席した欧州地方自治体会議で、直前に採択されたロシア・スラヴィティチ声明を知った。

 筆者がキャスターを務める『ニュースの深層』(朝日ニュースター)に生出演した際、その声明に触れ、福島原発事故後の酷い情報隠蔽を嘆いた。

「スラヴィティチ声明の第4条はこう謳っているのです。原子力の管理、および事故の対応においては、『広範で継続的な情報アクセスが確立されなければならない。国際機関、各国政府、原子力事業者、発電所長は、偽りのない詳細な情報を隣接地域とその周辺、国際社会に対して提供する義務を有する。この義務は平時においても緊急時においても変わることはない』と。政府は当初、緊急時なので情報は出せない、出すとパニックになるといっていました。明確な義務違反です」

 佐藤氏の指摘するように、パニックを防ぐという根拠のない理由によって、官僚、メディアなどの日本のパワーエリートたちが、こぞって情報隠蔽を続けていたのは紛れもない事実だ。

 それは辞任直後に、菅直人前首相が自ら認めていることである。だが、換言すれば、そうした情報隠蔽は犯罪行為を自ら認めたに等しい。

 少なくとも、スラヴィティチ声明に書かれた緊急時の情報提供義務に違反している。
(中略)
 政治は結果責任である。報道も結果責任である。だが、日本のパワーエリートたちは誰一人責任を取ろうとしない。むしろ、汲々として自らの身を守ることだけを考え、結果として正しいことを発信し続けてきた多くの人々を社会的に抹殺してきたのだ。それが、日本の社会が行ったこの9ヵ月間の現実である。

 政府や官報複合体が、起こりもしないパニックを理由に、原発事故の真実を知らせず、多くの国民を被曝させたという事実は決して拭えない。それらはいま次々と明らかになっている。

 だが、少し手遅れだったようだ。国内の一億人以上の国民は洗脳して騙すことができても、それは世界では通用しない。

 原発事故を直視できない日本という国家への疑念は、確信的な不信に変わってしまった。
(引用終)

多くの人が騙されている(洗脳されている?)「冷温停止状態」。
そして、「警戒区域解除」・・・
それはまるで、子ども同士での「暴力」を、「いじめ」と言ったり、
相撲部屋の親方による「虐待」を「かわいがり」と言ったりするような、
事実を直視せず、矮小化しようとする悪い日本精神の顕れでしょうか?

東京新聞の12月6日記事に、
「ヘンテコな原子力用語」への疑問が書かれています。
原発用語言い換え危険な印象消す?」(東京新聞12月6日)

(引用)
 福島第一原発事故をめぐる政府や東京電力の記者会見では、しばしば珍妙な用語が飛び出す。「事故」と言えばいいのに「事象」が使われる。「老朽化」は「高経年化」、「汚染水」は「滞留水」に。「危険性を隠したがる原子力界の潜在意識の表れだ」と指摘する原子力の専門家もいる。ヘンテコな原子力用語を検証した。 (谷悠己)
 まず、政府がしきりに使いたがる「冷温停止状態」。
 「冷温停止」の本来の意味は、定期検査などで原発の運転を止め、密閉された原子炉の中で冷却水が沸騰していない安全な状態のことだ。
 政府などは「状態」を加えた「冷温停止状態」という言葉をよく用いる。事故収束に向かっていることをアピールするためのようで、細野豪志原発事故担当相は「慎重な表現を使っている」と強調する。しかし、原子炉の密閉性が失われて高濃度汚染水が大量に建屋内に残っている現状は、「冷温停止」の状態とかけ離れている。
 原子力界では、言い換えや造語で、危ない印象を消し去ろうとの動きが続いてきた。

(中略)
 学生に原子力の基礎知識を教える大阪大大学院の下田正教授(原子核物理学)は「都合の悪い単語を言い換えたり、記者会見を難しい用語で乗りきろうとするのは原子力界の常とう手段。福島の事故後にも使い続ける方も問題だが、メディアや市民も分かりやすい言葉を使わせるよう声を上げるべきだ」と話している。
(引用終)

安易な誤解を与えないことと、事実を直視するために、
冷温停止状態」とかの「ヘンテコな原子力用語」を「使用停止」にすべきなのに、
マスコミは相変わらず政府と東電の情報を垂れ流すだけ・・・
今回紹介した上杉隆氏の記事の言葉を借りれば・・・
(引用)「日本は、一度、滅びないと生まれ変われないのかもしれない。」(引用終)

こちらの記事もオススメです。福島県民の方が書いた記事です。
避難させるべきなのに汚染地域に戻そうとする民主党政権の人権侵害
(ブログ名:草莽隊日記
人権侵害、人体実験・・・
原子力政策に関しては、旧ソ連以下で、文明国というよりは野蛮国なのでしょう?

2011年12月15日 (木)

おすすめ記事~(私の提言)「釧路の教育を考える会」副会長 三木克敏さん(読売新聞北海道版 シリーズ連載「学力危機」)(2011年12月15日朝刊)

このブログにしばしばコメントを下さる釧路の教育界の雄、
「釧路の教育を考える会」副会長 三木克敏さんのインタビュー記事が、
2011年12月15日読売新聞北海道版朝刊に掲載されていましたので紹介します。

(私の提言)「釧路の教育を考える会」副会長 三木克敏さん
(読売新聞北海道版 シリーズ連載「学力危機」)(2011年12月15日朝刊)

記事冒頭では、以前このブログでも紹介しました、
「くしろ学力向上提言書2011」を、
全道共通の教育問題の克服策として挙げています。
(⇒過去記事「くしろ学力向上提言書2011」を読んで~
「釧路の教育を考える会」からのすばらしい提言!
」)

(引用)
子どもに「成功体験」を

 「考える会」が10月にまとめた「くしろ学力向上提言書2011」を全道共通の問題として考えてほしい。

 提言書では、生活する上で最低限必要な小学4年レベルの読み書き・計算能力を「基礎学力」、最難関大学に入学可能な力を「応用学力」、中間を「標準学力」と定義した。段階に応じた対策が必要だと考える。

 基礎学力不足の人の増加は、労働力の質の低下につながる。就職できないと、生活保護など福祉施策に頼らざるを得ず、地域経済への影響は大きい。基礎学力に達していない子には、学習内容を遡った上で補習が不可欠だ。基礎学力を客観的に測り、全小中学校で補習を実施すべきだと思う。

 標準学力層の多くは地元で就職し、釧路の将来を支える子どもたちだ。地域社会を守る意義を教えるため、郷土教育が始まる小学4年から、学校が地域と連携し、子どもたちが働く意義を考える体制を整えたい。
(引用終)

ぜひ全文をお読みください。
なお、三木克敏さんは、12月9日にも、
同じく読売新聞北海道版の「学力危機」記事に登場していますので、
あわせてお読みください。

第2部 札幌の“常識” (10)「地域守るため」動く市町

(引用)
 飲食店などと書店の複合型店舗コーチャンフォーを道内で展開する「リラィアブル」(本社・釧路市)の総務部長角田(かくた)憲治さん(75)は、元釧路市教育長だ。市内の高校教員に「(リラィアブルの)採用試験が難しいと生徒に評判だ」と聞かされ、困惑したことがある。

 小学6年生レベルの算数の計算や漢字の読み書きなど、基礎学力中心に出題しているつもりだ。しかも、受験者は、地元の高卒就職組の中では優秀なはずなのに、半分も正解できない子が何人も出る。

 角田さんが会長を務める「釧路の教育を考える会」は10月、学力向上のための提言書を、釧路市と市教育委員会などに提出した。会員は、PTAや塾などの教育関係者、会社経営者、市議ら約20人。「学力低下は地域の衰退につながる」という危機感が背景にある。

 釧路市の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の成績は、小中学校とも、ほぼ道平均を下回る。提言では「2014年度までに全国平均以上の学力を目指す」という、道と同様の目標を掲げた。

 さらに、最低限度の学力水準を小学4年程度の読み書き計算などと規定して、「未到達の児童に補習を行う」とするなど、具体的な施策を提示。市内の全小中学生に独自の学力テストを実施し、学校ごとの結果を公表することも求めた。

 市内で塾を経営する同会の三木克敏副会長(44)は「生徒の成績は教員の指導力のバロメーター。情報公開をして、教員が切磋琢磨(せっさたくま)する環境を作る必要がある」と強調する。
(引用終)※下線は筆者による。

三木克敏さんご本人のブログ記事も紹介します。
読売新聞に出ました(2011年12月15日記事)(ブログ名:情熱空間)
読売新聞に取り上げられました(2011年12月9日記事)

学校現場が、「算数の問題解決型授業」のようなバカバカしい「教育実践」や、
「過度の競争を煽る」との名目でのテスト否定などを改めない限り、
(もっといえば、学校が北教組支配から脱却しない限り)、
学力向上は望めません。
現場の自浄能力を待っていては、100年経っても変わらないのかもしれません。
大阪府・大阪市のような、大胆な教育改革を目指すしかありません。
(そもそも、たいていの自治体で、
教育が選挙の論点にならない、という自体が、
変わらない教育現場を「応援」しているようなものです。)
もっと我々市民は教育問題に関心を持つべきではないでしょうか?

2011年12月14日 (水)

ニュースを哲学で読む~遅まきながら、サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう 』を読んで

先日、紀伊国屋書店に立ち寄り、文庫コーナーをうろついていると、
あの大ベストセラー、
マイケル・サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう 』が
文庫化されて積まれていました。

実は、昨年(2010年)話題になった際に、
何度も書店で立ち読みはしており、興味を持っていたのですが、
哲学書で2000円以上しますので、買うのを躊躇していました。

今回、文庫化されたおかげで、1000円以下で手に入り、
しかも次の出版予定の本の予告編のような章までついていました。

買ってすぐに、旅行中の特急の中で、
500頁近い本を読みきることができました。
とてもわかりやすい訳で読みやすかったです。
難解で近寄りがたい「哲学」が、一気に日常レベルになったような感じです。

この本については、既にいろいろな方がコメントしていると思いますので、
あえて全体的な印象を述べるにとどめようと思います。

猟奇殺人とか、珍しい事件・事故といった三文記事的なものから、
サンデル教授は見事にカントやアリストテレス、ベンサムなどの哲学を語ります。
ニュースを、哲学というメガネで観る、とでもいいましょうか。
実にその語り口が面白く、小説を読むかのように、
この分厚い本はページをめくりたくなります。
大事なのは、カントやアリストテレスがどう考えたかとかよりも、
カントやアリストテレスの哲学を「道具」として用いて、
「今」を読み解くことだと実感しました。
文庫化を機会に、ぜひ一読をおすすめします。

2011年12月13日 (火)

冬の道東旅行(補遺)~釧路湿原、屈斜路湖、釧路の朝焼け、十勝川温泉(2011年12月10日~11日)

前回(12月11日)記事の補遺です。
12月9日~11日に、道東方面を旅行しました。
12月9日は移動日(泊=釧路市)、
10日は釧路湿原~摩周湖~屈斜路湖~鶴居村~釧路市(泊)、
11日は帯広市と十勝川温泉へ行きました。
前回紹介できなかった写真を9枚紹介します。

釧路湿原展望台(釧路町細岡)近辺の道路を撮った1枚です。
20111210_doto_trip1

釧路湿原展望台で撮った1枚。空気中の水分が寒さで結晶化したものです。
20111210_doto_trip_2

釧路湿原展望台へ行く途中にある、達古部沼(たっこぶぬま)。寒さで凍結・・・
20111210_doto_trip_3

屈斜路湖の砂湯の白鳥。
20111210_doto_trip_4

鏡面のような屈斜路湖。画像加工した撮影です(色を強調した撮影モード。)
20111210_doto_trip_5

すてきな朝焼けと教会の尖塔の十字架・・・
いったいどこの教会でしょうか?
20111211_doto_trip_2
聖書の御言葉です。
しかし、このわたしには、
わたしたちの主イエス・キリストの十字架のほかに、
誇るものが決してあってはなりません。
この十字架によって、世はわたしに対し、
わたしは世に対してはりつけにされているのです。

(新約聖書ガラテヤの信徒への手紙6:14新共同訳)

実は、釧路駅横のホテルから見えた、結婚式用のチャペルです。
ビジネスホテルが立ち並ぶ釧路駅前の光景も、こうして見ると、
ヨーロッパの町のようにも見えました(ホメ過ぎ?)。
20111211_doto_trip_1_2

釧路を経って、帯広市へ。
音更町の柳月本社やばんえい競馬、高速道路からの十勝の山並み、
そして十勝川温泉へ行きました。
残念ながら、時間の都合で、十勝川温泉まで行って、温泉には入れず・・・
(次回はぜひ入りたい!)
十勝川の白鳥です。
ちょうど夕暮れ。川の景色と夕日がとても美しかったですよ。
20111211_doto_trip_3

20111211_doto_trip_4

枯れた味わい、ブーレーズとバレンボイムによるリストのピアノ協奏曲~NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「リスト生誕200年記念ガラ ブーレーズ&バレンボイムのリストへのオマージュ」(2011年12月11日放送)

2011年12月11日に、NHKBSプレミアムの「プレミアムシアター」で、
「リスト生誕200年記念ガラ ブーレーズ&バレンボイムのリストへのオマージュ」
として、ブーレーズ指揮・バレンボイムがピアノ独奏という、
実に豪華な、巨匠どうしの演奏が放送されていましたので、録画して視聴しました。
この内容は、今年10月にDGから発売されたCDと同じ内容です。
(ユニバーサル・クラシックスのHP
バレンボイム&ブーレーズ/リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番」を参照)

NHK番組表から、曲目を転載します。
(引用)
リスト生誕200年記念ガラ                 
ブーレーズ&バレンボイムのリストへのオマージュ

(中略)
「ファウスト序曲(1855年版)」      ワーグナー作曲
                              
「ピアノ協奏曲 第2番 イ長調」         リスト作曲
                              
「ジークフリートの牧歌」           ワーグナー作曲
                              
「ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調」        リスト作曲
                              
「慰め 第3番 変ニ長調」            リスト作曲
                              
「忘れられたワルツ」               リスト作曲
                              
(ピアノ)ダニエル・バレンボイム
(管弦楽)ベルリン国立管弦楽団
(指揮)ピエール・ブーレーズ
                              
~ドイツ フィルハーモニー・エッセンで収録~      
<収録:2011年6月9日、10日>

(引用終)            

放送では、ワーグナーのファウスト序曲、ジークフリート牧歌も含まれていましたが、
ファウスト序曲は興味のない曲だし、
ジークフリート牧歌は冒頭ちょっと聴いただけで
冴えない(ブーレーズに向いてない?)演奏だったので、
これ以上のコメントは不要です。

「メインディッシュ」であるリストの2つのピアノ協奏曲に移りましょう。
どちらも、バレンボイムのピアノはバリバリと弾く感じよいうよりは、
枯れた味わいの演奏でした。
ブーレーズの指揮は手堅い感じでした。
前衛の旗手が、いまやすっかりドイツの巨匠の一人に仲間入りしたかのよう・・・
(ブーレーズがリストを演奏するの?という感じでしたが・・・
ブーレーズはドイツではなくフランスの巨匠ですね。)
HMVのこの演奏のCDへの批評で、
「指揮者が2人いるよう」というコメントをしていた人がいますが、
まさにそんな感じ、全体の鮮やかさよりも、細部がモノを言うような演奏でした。
リストのピアノ協奏曲第1番などは、珍しく、2回繰り返して視聴したほどでした。
テクニックの豪快さ、鮮やかなピアニズムを期待する人には向いていませんが、
アクロバット的演奏だけがこの曲へのアプローチではない、という、
ある意味固定観念を打ち砕くような演奏だったといえます。
バレンボイムによるアンコールの2曲もなかなかよかったです。

なお、プレミアムシアターの後半では、
ティーレマンによるファウスト交響曲等の演奏も放映されていましたが、
こちらも曲に興味がないので最初から観ていません。

2011年12月11日 (日)

冬の道東旅行~コバルトブルーの摩周湖と鏡面となった屈斜路湖(2011年12月)

妻と妻の親族を連れて、12月9日金曜日から2泊3日で道東方面を旅しました。
12月10日には、釧路湿原展望台(細岡)と摩周湖、屈斜路湖、
鶴居村の鶴見台などに行きました。

とても寒かったですが、道東は天気がよく、
摩周湖はコバルトブルーの美しい湖面を見せてくれました。
下の2枚は摩周湖の写真です。


20111210_lake_mashu_1


20111210_lake_mashu_2


屈斜路湖では、砂湯のところに行き、白鳥を見たりしましたが、
一番美しかったのは、砂湯へ行く手前の道路から見えた、
鏡のように周りの山々を映し出す湖面でした。
白い雲までもが湖面に映し出されています。
下の3枚がその写真です。


20111210_lake_kussharo_1


20111210_lake_kussharo_2


20111210_lake_kussharo_3


道東は何度でも訪れたくなるような美しい場所が多いですね。
ああ、絶景かな!
今回は3つの「白」を眺めることができました。
雪・白鳥・丹頂鶴です。
妻と妻の親族は皆大満足でした!

おまけ・・・「」という言葉が使われている聖書の御言葉を一つ。
わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、
鏡のように主の栄光を映し出しながら、
栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。
これは主の霊の働きによることです。

(新約聖書 コリントの信徒への手紙Ⅱ3:18新共同訳)

(2011年12月13日追記)
今回紹介しきれなかった写真を別記事にて掲載しています。
冬の道東旅行(補遺)~釧路湿原、屈斜路湖、釧路の朝焼け、
十勝川温泉(2011年12月10日~11日)

2011年12月 9日 (金)

実はカッコ悪い無神論者~聖書の言う「愚か者」になりたいですか?

日本では、「無神論者」を名乗るのが知識人のあかし、とされていないでしょうか?
「知識人」とまでいかなくとも、特定の宗教・信仰を持たないことを言い表すのに、
「私は無神論者です」と言うのをよく聞きます。
(そのくせ、お葬式は家の宗教である仏教で、という変な「無神論者」も大勢・・・)
日本では、不幸にもオウム真理教の件以来(最近また若者の間に入信者が出ているとか・・・)、
宗教=危ないもの、というイメージができあがっています。
宗教の名の下で、悪徳な商売を繰り広げていたり、
巨大な施設を作って自画自賛する姿は、確かに「宗教はヤバイ」と思いたくなります。
しかし、日本の宗教事情は世界から見れば例外的なものに過ぎません。
一部の極端な例外で、宗教全般を語るべきではありません。

先日、インターネットキリスト教新聞「クリスチャントゥディ」で、
このような記事を読みました。
北米、無神論者の信頼度は最底辺 大学調査で明らかに
宗教信者は無神論者を信用できない?
(どちらも同じ内容で、上の記事が詳しく、下の記事はその要約です。)

カナダとアメリカで、大学による調査が行われました。
無神論者、イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒、フェミニスト、同性愛男性
この中で一番信頼されないのは?
答えは無神論者でした。
その信頼性のなさは、強姦犯罪者なみ、とのこと・・・
(引用)
その内の1つの調査において、無神論者は、イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒、フェミニスト、同性愛男性よりも、信頼できない人であった。また、無神論者の信頼できない人としての度合いは、強姦犯罪者とほぼ同等であった。

ガーバイス氏は、無神論者を好まない人たちは、「無神論者らを、首尾一貫していない、明確でない、力のない社会グループ」と見なしていると指摘する。一方、今回無神論者へ対する不信頼が研究で明らかになったのは、「神が自身の行動を見ていると感じていれば、人はよりよい行動を取る」という共通的な感覚によるものだとしている。
(引用終)

調査はカナダとアメリカでのことですから、日本とは事情が違うのは当然です。
ただちに日本人にあてはまるものではありません。
一方、聖書では、神を信じない人のことを、「愚か者」と断言しています。
愚か者は心の中で、「神はいない」と言っている。
彼らは腐っており、忌まわしい事を行っている。善を行う者はいない。

(旧約聖書詩篇14:1新改訳)
(※新共同訳では、「愚か者」を「神を知らぬ者」と訳しています。
チェーン式新改訳の注では、「愚か者」を「神を無視する人々」とコメントしています。)
神はいない」と「信じている」のですから、
(結局、「神はいない」というのも主観の一つにすぎません。
論理的には、神の存在も不在も証明できないのです。
たとえ論理的に証明できても、そんな論理上の「神」を、誰が信じるでしょうか?)
最終基準は、自分自身になります。
自分の都合でコロコロと基準や法則が変わるのですから、
あてにならない、とみなされるのは当然でしょう。

結論から言えば、「無神論者はカッコ悪い」のです!
愚か者」から脱却し、「知恵ある者」になりませんか?
主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る。
(旧約聖書 箴言1:7新共同訳)
日本で無神論者を公言するのは、
中高生が不良スタイルでカッコイイと思い込むのに似ていませんか?
法律を守らないカッコ良さよりも、法律を遵守するカッコ良さの方を、
私なら選びます。

神が、クリスチャンが信じるような「イエス・キリストのような慈悲深い存在」なのか、
はてはアラーの神のようなお方か、
お釈迦様や観音様みたいな存在なのか、
はてはギリシャ神話のゼウスのような存在なのか・・・
いろいろ議論があるのは当然です。
しかし、自分よりもはるかに優れた存在・法則・秩序がある、ということは、
議論の対象にならない、自明の理なのではないでしょうか?
(別の言い方をすれば、ルールのないゲームなど、面白いでしょうか?・・・)

たまに新聞広告で、こんな言葉を見かけます。
神様を信じなくてもいい 神様に信じられる人になれ
これはキリスト教ではなく、
新興宗教の一つ、「自由宗教一神会」から出されている本のキャッチフレーズです。
この言葉、別の宗教ながら、なかなかいいな、と以前から思っています。

特定の信仰を持たなくとも、
昔の日本人のように「お天道様に恥じない生き方」をするなら、
それこそまさに神様に喜ばれる生き方ですね。
そういう生き方の人は、「あなたは、神の国から遠くない」(マルコ12:34)はずです。
(実際問題として、何らかの宗教を信じていても、悪い生き方の人はたくさんいます。
けれども、絶対的な指針があるかないか、というのでは大きな違いですよ。)

2011年12月 8日 (木)

続・セシウム汚染粉ミルク問題~おすすめWEB記事「堕国論」(週刊・上杉隆)【第202回】 2011年12月8日(ダイヤモンド・オンライン)

昨日(12月7日)に引き続いて、セシウム汚染粉ミルク問題についての、
おすすめWEB記事を紹介します。

ダイヤモンド・オンライン連載中の、「週刊・上杉隆」【第202回】 2011年12月8日では、
堕国論」と題して、明治乳業よりも政府やマスコミこそが「犯罪者」だ、と糾弾しています。
(引用)
「子どもと女性を守ろうとしない国家(政府)は必ず滅びる」

 明治の粉ミルクからセシウムが検出されたという共同通信発のニュースは、強烈な無力感を筆者にもたらした。

 本コラムの読者ならばすぐに察しがつくだろうが、相も変わらずこのニュースも、最初に調査したのは政府やマスメディアではなく、市民団体(NPO法人・チーム二本松「市民放射線測定室」)である。
(引用終)

12月7日の記事でも述べたとおり、NHKなど大手マスコミは扱いが軽すぎます。
やっきになって、影響はたいしたことないのだ、と言わんばかりです。
(中部大学の武田邦彦教授は、
12月8日の記事「安全な食生活を目指して(3)・・・被曝側の計算」で、
(引用)
粉ミルクが汚染されると、「粉ミルクだけでは大したことは無い」ということが報道されています。その記事を見ると、専門家や記者は「なにが汚染されても、法律に違反して安全と言わなければならない」とどこかから圧力がかかっているとしか思えません.

専門家ならこのような場合の食品安全の求め方について十分な知識を持っているはずなのに、奇妙な計算をしているからです。またメディアもこれまでのホルムアルデヒド事件、食品事件、農薬事件などで報道したときには、食品安全の考え方にそって報道していたのに、原発事故だけは「独自の計算」をして「安全」と報道しています.
(引用終)と述べています。異常な報道です。)

上杉隆氏は記事の中で、
(引用)
 実際、子どものセシウム摂取を防げれば、後の健康被害も軽減できるという教訓は、チェルノブイリ事故を取材してきた広河隆一氏も繰り返し述べている。

 たとえば、当時、ポーランドでは母乳からの粉ミルクに切り替えたため、小児甲状腺癌の発症率が下がったという報告もある。

 なにより、放射能国家日本を救うのは、未来の日本人、つまりいまの若者たちだ。とりわけ、その主役になりうるのが現在の乳幼児やこれから生まれてくる赤ちゃんたちだ。

 その赤ちゃんの「主食」であるミルクの汚染に関して、当初から多くの人が万全の注意を払うべきだ、といい続けてきたのは当然のことだろう。

 だが、日本政府はそれをできなかった。今回の粉ミルクからのセシウム検出は、残念だったという言葉では片付けられない。

 にもかかわらず、政府や大手メディアは、次のような報道を続け、相変わらずの「安全デマ」を撒き散らしている。
(引用終)
と厳しい口調で日本政府と大手メディアの怠慢を告発しています。

赤ちゃんは自分で食べ物を選ぶことはできません。
日本の未来を担う新しい命を、少しでも放射能汚染から守るのが、
喫緊の課題なのです。
「堕国」は、亡国の民主党政権の結果なのでしょうか?
せめてまともな文明国並に、乳幼児や妊婦を守る政策を実現してほしいものですね。

ちなみに、昨日の記事で紹介した、「大丈夫だおばさん」の氏名・肩書きとその発言は、
NHKニュースの記事で紹介されていることを、上杉隆氏の記事で知りました。
専門家 “製造管理厳しく”(NHKニュース12月6日)
こういうのはぜひ記録として保存しておきましょう。
(引用)
粉ミルクから1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたことについて、食品の安全に詳しい国立医薬品食品衛生研究所の松田りえ子食品部長は「今回検出された値は国の暫定基準値を下回っているうえ、粉ミルクは7倍くらいに薄めて飲むので、赤ちゃんの健康への影響を心配する必要はないと思う。ただ、メーカー側が公表したように、大気中の放射性セシウムが入り込んだのだとすると、空気中の微粒子が製造過程で混入したことを意味している。放射性物質については想定外だったとしても、外部から空気を取り入れる吸気口に微粒子の侵入を防ぐ目の細かいフィルターを設置するなど、管理態勢をもう少し厳しくしておくべきだったのではないか」と話しています。
(引用終)

2011年12月 7日 (水)

NHKニュースに出てきた「大丈夫だおばさん」~セシウム入粉ミルクの報道への疑問と暫定基準値

数年前、中国でメラミン入粉ミルク事件が起きました。
自分で食べ物を選ぶことができない乳児が腎臓結石を発病し、
6人死亡、29万人もの被害が出たそうです。
あの時は日本製粉ミルクが中国各地で飛ぶように売れたそうです。
安心・安全だから「でした」(過去形)。
しかし・・・
食の安全・安心にうるさかったはずの日本において、
粉ミルクのセシウム汚染が発覚しました。
食中毒なら危険だが、放射性物質なら安全とでもいうのでしょうか?
自分で食べ物を選ぶことができない乳児は、まだものが言えないから、
被曝してろ、とでも言うのでしょうか?
NHKまで、「粉ミルクは飲むときに7倍に薄められるから問題ない」という
「大丈夫だおばさん(?)」(※肩書と名前は忘れましたが・・・)を登場させて、
放射能汚染を割り引く報道をしていたのは残念です。

中部大学・武田邦彦教授のブログから引用します。
記事名:安全な食生活を目指して(2)・・・被曝は子供の立場になって!
(引用)
明治の粉ミルク汚染で「セシウムが1キログラムあたり22から31ベクレル」と報道されました.この報道は「会社サイド」に立った報道(つまり、会社の発表をそのまま報道した数値)です。もともと会社の自主的な発表ではなかったという話もありますがまだ未確認です。

これはこれで事実なのですが、「子供の立場」から言えば、粉ミルクに入っいる放射性物質はセシウムだけ出はないことは間違いありません.原子炉からはヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどが出ており、子供はそれらの混合物を摂取することになります。

従って、専門家としては「子供のために」、「会社が発表したセシウムだけの数値からすべての放射性物質を拭くんだ数値」を推定する必要があります。本当はすべての数値を測定するのが正しいのですが、会社は面倒だということで測定していませんし、マスコミも「記事を書ければそれでよい」ということ、さらに御用学者は「できるだけ低く見せるためにはセシウムだけでよい」としているので、結局、余計に被曝するのは子供ということになります。ひどい社会ですね.
(引用終)

放射性物質による食品の汚染の影響は、直ちに健康に出ないからと言って、
隠蔽したり、割り引いたりする傾向がみられるのは残念です。
日本人だけ、東日本大震災以降、放射能に強くなったとでもいうのでしょうか?
日本政府は暫定基準値の廃止(3・11以前の基準値に戻すこと)と、
乳幼児向けの基準を国際的な常識に照らし合わせて1日でも早く作成すべきです!

(12月8日追記)
ちなみに、この記事で紹介した、「大丈夫だおばさん」の氏名・肩書きとその発言は、
NHKニュースの記事で紹介されていることを、
上杉隆氏の記事で知りました。
堕国論(週刊・上杉隆)【第202回】 2011年12月8日(ダイヤモンド・オンライン)
NHKニュースの記事
専門家 “製造管理厳しく”(NHKニュース12月6日)
こういうのはぜひ記録として保存しておきましょう。
(引用)
粉ミルクから1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたことについて、食品の安全に詳しい国立医薬品食品衛生研究所の松田りえ子食品部長は「今回検出された値は国の暫定基準値を下回っているうえ、粉ミルクは7倍くらいに薄めて飲むので、赤ちゃんの健康への影響を心配する必要はないと思う。ただ、メーカー側が公表したように、大気中の放射性セシウムが入り込んだのだとすると、空気中の微粒子が製造過程で混入したことを意味している。放射性物質については想定外だったとしても、外部から空気を取り入れる吸気口に微粒子の侵入を防ぐ目の細かいフィルターを設置するなど、管理態勢をもう少し厳しくしておくべきだったのではないか」と話しています。
(引用終)

上杉隆氏の上記記事について、記事を書きましたので、
お読みください。
おすすめWEB記事~堕国論(週刊・上杉隆)【第202回】
2011年12月8日(ダイヤモンド・オンライン)

(さらに追記)
私の記事では便宜上「大丈夫だおばさん」と呼称してみましたが、
一般には「7倍おばさん」としてネット上で知られているようです。

2011年12月 6日 (火)

BS日テレ・ぶらぶら美術・博物館~茨城県近代美術館「ウルトラマン・アート!展」~祝!誕生45周年 永遠のヒーロー~(2011年12月6日放送)

ウルトラマンも、ついに「アート」となってしまったのですね・・・
2011年12月6日放送の、BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」では、
茨城県近代美術館で2012年1月15日まで開催している、
ウルトラマン・アート!展」を取り上げていました。

ウルトラマンシリーズ全部ではなく、
初代ウルトラマンと、ウルトラセブンにスポットをあて、
当時の貴重な資料を中心にした展示をしている、とのこと。
「美術」としてみると、
なるほどウルトラマンやバルタン星人などは「アート」だな~と思えます。

会場入口では、写真撮影可能なコーナーがあり、
ウルトラマンやウルトラセブン、バルタン星人などと写真を撮ったり、
ウルトラセブン第8話の「狙われた街」の有名なシーンである、
メトロン星人とちゃぶ台をはさんでの対話を再現して撮影もできるとのこと。
(数年前、パチンコのCMでも使われていましたね・・・)

ウルトラマン・アート!展」のポスターを、
どこかで見かけたことがありました。
(美術的にも美しいポスターではないでしょうか?)
今夏の東京で見かけたのだろうか・・・と思いきや、
昨年、北海道旭川美術館で開催されていたから、
たぶん、地下鉄東西線バスセンター駅のあたりを通ったときに見かけたのだと思います。
(道内外のいろいろな美術展のポスターが貼っているスペースがありますよ。)

案内をする山田五郎さんやおぎやはぎのお二人はとても楽しそうでしたが、
もう一人の出演者、相沢紗世さんはちょっと退屈そうでした(^-^;
オトコのコにしかわからない世界かも・・・
私は幼稚園~小学校の時夢中でしたから、楽しく番組を観ていましたが、
妻は・・・(理解不能)といった感じで見ていました(-ε-)

写真等は番組HPを御覧ください。
(小木さんがメトロン星人とちゃぶ台でご対面~の写真もあります。)
ウルトラマン・アート!展」については、
円谷プロの公式HPを御覧ください。

クラシックファンとしては、
番組BGMの一部としてガーシュウィンのピアノ協奏曲の第1楽章を使用しているところや、
「ウルトラセブン」最終回で、
ダンがアンヌに告白するシーンと、
バックに流れるシューマンのピアノ協奏曲第1楽章の冒頭を楽しめました。
この番組を観るのは今回初めてでしたが、結構楽しめそうな番組ですね。

2011年12月 5日 (月)

マレイ・ペライアのバッハ・ピアノ協奏曲集

今年(2011年)の10月ぐらいから、
J・S・バッハの作品をまたよく聴くようになりました。
特に、エレーヌ・グリモーのバッハのアルバムと、
ヒラリー・ハーンの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータのCDを聴いてから、
最近はバッハばっかり・・・
(記事を書いています。)↓
バッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」聴き比べ~グリモー、ニコラーエワ、サイ、曽根麻矢子
ヒラリー・ハーンのバッハとバーバー
J・S・バッハ:ヴァイオリン協奏曲集の聴き比べ~ヒラリー・ハーンと諏訪内晶子

先月、NHK「名曲探偵アマデウス」の再放送で、
バッハの無伴奏チェロ組曲をやっていたのを観て、
どちらかというとあまり好きではなかった無伴奏チェロ組曲のCDまで買ってしまいました。
(以前、パブロ・カザルスとミッシャ・マイスキーのCDを買ったことはありますが、
前者は音が悪すぎるのと、後者からは魅力を感じませんでした。)
ピエール・フルニエの1960年の録音による、無伴奏チェロ組曲全曲です。
アンリ・マティス絵によるジャケットが実に美しいです。
2枚組なのに、輸入盤なら1000円以下、というのも魅力でした(2011年11月末現在)。

さて、そういう中で、マレイ・ペライアのピアノと指揮による、
バッハのピアノ協奏曲集のCDに出会いました。
(以前、グレン・グールドの演奏ので持っていましたが、
思い切って、新しい音に挑んでみました。)
バッハはそもそも「ピアノ協奏曲」なんてものを作曲しなかったわけですが、
ヴァイオリン協奏曲をチェンバロ協奏曲に編曲しても音楽が損なわれないように、
チェンバロ協奏曲をピアノで弾いても、バッハの音楽は「死ぬ」ことはありません。
(一番いい例が、グレン・グールドによる「ゴルトベルク変奏曲」です。)
いや、ペライアの演奏を聴いていると、
オリジナルはどうの・・・といった余計な事は野暮だとしか思えません。
非常に美しい演奏です。
(オリジナルかどうかよりも、美しいということが大事なのでは?)
CDは2枚あり、1番、2番、4番を収めたものと、
3番、5~7番を収めたものです。
(国内盤は2000円以上しますが、輸入盤だとどちらも1000円前後です。)
どちらも美演・秀逸ですが、
特に好きなのは3番、5~7番の方です。
ことに5番と7番は何度でも繰り返し聴いて、音楽に浸っていたいと思うほどです。
CDの演奏が終ったら、またトラック1から再生してつい聴いてしまいます。
ぜひ聴いてみてください。
(国内盤なら、Amazonで試聴ができます。)

2011年12月 4日 (日)

ブラームス「ドイツ・レクイエム」(Ein deutsches Requiem) op.45と聖書の御言葉

NHKBSプレミアムで、2011年12月4日早朝に、
特選オーケストラ・ライブ N響コンサート - 第1709回定期公演 -」を
放送していました。
曲目は、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」です。
少し期待していた演目なので、録画もしておきました。
しかし・・・
札幌は12月4日未明から、湿った大雪となり、
除雪車が出る状態(=積雪10~15cm以上)でした。
朝起きて、番組を観てみると、放送をまともに受信できない状態でした。
(積雪すると、BSを受信できない状態になることがあります。)
なんとかならないかと思いつつも、結局、30分ぐらい変な受信状態でした。
ようやく曲の第5楽章、
ソプラソソロがヨハネ福音書16:22のところを歌うところでまともになりましたが、
今回は観るのを諦めました。
当然、録画もパー・・・
実際にコンサートに行った方のブログをいくつか拝見したところ、
結構よかった演奏のようなので、残念でした。

 

この記事を書くにあたって何年かぶりに
ドイツ・レクイエム」を少し聴いてみました。
我が家にあるのは、クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団・合唱団の演奏です。
独奏者はシュワルツコップとフィッシャー=ディースカウ。
以前、宇野センセイおすすめのバレンボイム盤も持っていましたが、
クレンペラー盤の方が私にとってはすばらしく感じました。
特にフィッシャー=ディースカウの独唱に惹かれます。
1~3楽章と、6楽章は好きですが、全体を通して聴くことは滅多にありませんでした。

 

ドイツ・レクイエム」については、
優れた記事をいくつか見つけましたので、紹介します。
(作品そのもの)
ドイツ・レクイエムの歌詞と音楽」(The Web KANZAKI)
(名盤)
ブラームス ドイツ・レクイエム」(Kenichi Yamagishi's Web Site)

 

歌詞や楽曲の分析等は、上記のサイトをぜひ御覧ください。
私としては、放送でようやく聴けた部分、
第5楽章のテキストについて語ることにしましょう。

 

ブラームスは、第5楽章を、ヨハネ福音書16:22の御言葉で始めています。
それから、いきなりに移り、旧約続編(外典)のシラ書51:27に移り、
最後は、旧約聖書のイザヤ書66:13で締めくくっています。
来世での(ブラームスの)母親との再会を願うかのような歌詞構成ですね。

 

私は半分寝ぼけていたせいもあって、
ヨハネ16:22「あなたがたも、悲しんでいる。
しかし、わたしは再びあなたがたと会い、あなたがたは心から喜ぶことになる。
その喜びをあなたがたから奪い去る者はいない。
」(新共同訳)から飛躍して、
ヨハネ16:33の御言葉
あなたがたには世で苦難がある。
しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。
」(新共同訳)
の御言葉を想起しました。
実際には、ブラームスはヨハネ16:33をテキストに使っていませんが、
テレビの字幕を通して、主が私に語りかけてくださったように思えました。
(その部分で、観るのをやめてしまいましたが・・・)

 

ブラームスがこのヨハネ16:22をテキストで使用している意味では、
「わたし≠イエス・キリスト」という感じですが、
私にとっては、直接に「わたし=イエス・キリスト」という呼びかけに思えました。
「「あなたがたも、悲しんでいる。
しかし、わたしは再びあなたがたと会い、あなたがたは心から喜ぶことになる。
その喜びをあなたがたから奪い去る者はいない。
」(新共同訳)
何というすばらしい約束でしょうか!

 

バレンボイム盤

 

クレンペラー盤

 

 

 

2011年12月 3日 (土)

ルパン三世 血の刻印 永遠のmermaid~声優陣の変更に違和感なし

ルパン三世」って、アニメ放送開始からもう40年も経っているのですね。
子どもの頃、夕方に「ルパン」(赤ジャケット)の再放送をよく観ていました。
最終話が終ったら、また第1話からスタート・・・といったループ状態でした。
再放送通しで2、3回は観たと思います。
映画「カリオストロの城」に至っては、十数回か、20回ぐらい観ているはずです。
(昨年、映画がまたTV放映された際に、記事を書きました。↓
映画「ルパン三世 カリオストロの城」~何度も見たけど、やっぱり・・・
ただ、1989年以降毎年作成されているTVスペシャルはほとんど観たことがありません。
確かに観た記憶があるのは、
2年前(2009年)の「ルパン三世VS名探偵コナン」ぐらいです。

さて、いつもなら観ないTVスペシャル版をどうして観たかというと、
やはり声優陣の大幅変更という話題性からです。
怖いものみたさというか・・・
(「ルパン三世VS名探偵コナン」も同様でした。)

実際、観てみると、
声優の入替(五ェ門、不二子、銭形警部)はあまり気になりませんでした。
ストーリー展開が巧みで、すぐに話に引き込まれ、
声優の声音を分析・比較している暇などないほどでした。

最後の結末は、
なんとなく「カリオストロの城」と「天空の城ラピュタ」を連想しました。
麻紀の設定が14歳となっている割には、小学生程度にしか思えないことと
(たぶん、子どもウケか「萌え」を狙ったのでしょうか)、
氷室の変身がグロテスクすぎるのと、
「デウス・エクス・マキナ」(ご都合主義)的な最期だったのはちょっと???でしたが、
全体として、結構楽しめる作品だったと思います。

アニメのキャラクターは不老不死みたいなものですが、
声優さんは悲しいかな、どんどん年をとっていく・・・
交替はやむをえないものです。
ドラえもん」も最初は違和感がありましたが、
今では全然気にならなくなりました。
「ルパン」もこれから末永く作り続けられるといいですね。

映画「プロヴァンス物語 マルセルの夏/マルセルのお城」(La gloire de mon pere/Le chateau de ma mere)

NHKBSプレミアムで、2011年11月21日に、
フランス映画「プロヴァンス物語 マルセルの夏」(原題:La gloire de mon pere)が、
翌日(11月22日)に、
続編の「プロヴァンス物語 マルセルのお城」(原題:Le chateau de ma mere)が
放映されていました。
(原題:La gloire de mon pere⇒「父のお手柄」、
Le chateau de ma mere⇒「母のお屋敷(城)」)

妻は放送時に観ましたが、私は録画したものを妻と一緒に観ました。
フランスの作家、マルセル・パニョルの少年時代の回想録
少年時代の思い出」を映画化したものです。
少年時代の幸福感と、人生の複雑さを少しずつ垣間見ていくほろ苦さ・・・
譬えていうなら、
甘いケーキを味わってから苦いフレンチコーヒーを飲むような感じでしょうか。
妻は本放送を観て私に「この映画すばらしわよ!」と勧めてくれました。
期待にたがわない傑作でした。
駆け足で観るよりも、じっくりと味わってほしい作品です。

作品の内容については、以下のブログ記事が詳しく書いているので割愛します。
ぜひお読みください。
プロヴァンス物語 マルセルのお城 マルセルの夏 Marcel Pagnol (1990)
Audio-Visual Trivia

マルセルの夏」では、避暑地の別荘での楽しい思い出と、
父親の姿を描いたおり、
続編の「マルセルのお城」では、淡い初恋(?)と、
週末ごとに夏の別荘に行くようになった経緯のちょっぴりの冒険が描かれています。

事件らしいことは特に起きないのですが、
何気ない光景が、輝きを放っています。
たぶん、観た人一人ひとりが、主人公マルセルを通して、
自分の幸福な幼年時代を思い出すのではないでしょうか?

2つの映画どちらがいいかと問われれば、
第1作の「マルセルの夏」をとります。
しかし、続編の「マルセルのお城」とセットにして、
意味がより深くなるものです。

マルセルのお城」の最後は、苦い味わいです。
このラストがあるからこそ、
短くも充実した、幸福な幼年時代がいっそう輝いて見えるのでしょう。
「マルセルのお城」での淡い初恋は、
『星の王子さま』のバラと王子さまのやり取りを想起しました。

映画ではお父さん役のフィリップ・コーベールの演技が光ります。
「サザエさん」の波平さんをもう少し若くして、
怒りの要素を取り除いたような感じでしょうか。
時にコミカルだったり、自信に満ちていると思えば、意外と小心者だったり・・・
愛すべき父親像ですね。

残念ながら、この作品、DVDは新品で手に入らないようです(2011年11月末現在)。
私にとっては今までに観たフランス映画のベスト5に入れていい作品となりました。

里親制度と「やさしさに包まれたなら」~NHK・「ドラクロワ」(2011年12月2日放送)から

荒井由美(松任谷由美)の「やさしさに包まれたなら」は名曲ですよね。
50代ぐらいの方にとっては青春の名曲として、
30代より下の世代にとっては、
映画「魔女の宅急便」のエンディング曲として広く知られています。
私もこの曲大好きです。

2011年12月2日放送のNHK「ドラクロワ」で、
やさしさに包まれたなら」にまつわる感動的なエピソードが紹介されていました。
番組を宣伝したHP(お笑いナタリー)から内容を引用します。
(引用)
今回は自分を励ます応援歌のヒット曲と人生を重ねて家族の絆の物語を紹介。(中略)
次に紹介されるのは、里親に育てられたある女性。彼女は危ぶまれた進学、就職も里親からの無償の愛で乗り切った。現在女性は老人ホームで暮らす里母の介護中。彼女の人生を通じて考える家族の絆とは。
(引用終)

中学生になってから、里子に出されるという人生の悲哀。
親に見捨てられた・・・という苦しい思いでいっぱいだったのでしょう。
迷惑をかけないようにと、下着を洗ってもらうのをいやがり、自分で洗う日々もありました。
そんな中、少しずつ愛にふれて、心が開かれ、人生も拓かれていった、という実話でした。
里親制度と「♪やさしさに包まれたなら」(作詞・作曲:荒井由美)。
まさに歌詞にある「おとなになっても 奇蹟はおこるよ」と、
やさしさに包まれたなら きっと 目に映る全てのことは メッセージ」を、
深く実感されたのでしょうね。

映画「魔女の宅急便」でも、
主人公キキが、落ち込んで空を飛ぶ魔法が使えなくなっていた中、
いろいろな人の「やさしさに包まれた」から、
「自分らしさ=魔法」を取り戻すことができましたね。

里親制度について概要を知りたい方は、
このサイトがわかりやすいです。
<里親さんのおとなりさん>

やさしさに包まれたなら」が収録されている
Super Best Of Yumi Arai」を紹介しています。
今では植村花菜さんや坂本真綾さん、
はては芦田愛菜ちゃんまでが、この名曲をカバーしているのですね・・・

2011年12月 1日 (木)

ポジティブ・ディシプリン(Positive Disipline)って何?~日本の家庭教育・学校教育でも有効かも?

以前、新聞で「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
(以下SCJ)の衝撃的な広告(日本の貧困)を見て以来、
私はSCJの会員となりました。
(以前、ブログ記事を書いています。⇒「衝撃的な広告~日本の貧困」)

SCJ会員になってから、定期的にニュースレターが郵送で送られてきています。
たいていは、さっと目を通してすぐ古紙回収用の箱行きになるのですが、
2011年11月末に送られてきたニュースレター60号は、
「おっ!」と目を見張る内容でした。
セーブ・ザ・チルドレン(以下SC)」の
モンゴルでの教育における取組が紹介されていました。
ポジティブ・ディシプリン」という教育原理で、
教室が見事に変わった例が取り上げられていました。

ポジティブ・ディシプリン(以下PD)」を直訳すると、
「肯定的な規律」となります。
私にとっては初耳の単語でした。
PDとは何か?SCJのHPから引用します。

(引用)
ポジティブ・ディシプリンとは、セーブ・ザ・チルドレンが、カナダ・マニトバ大学家族社会学科ジョン・デュラント教授(臨床心理学博士)とともに考案した、しつけ・子育ての効果的な手法です。
ポジティブ・ディシプリンを自分のものとすることで、子育てにあるストレスや不安を軽減させることが可能になります。

ポジティブ・ディシプリンの特徴は、非暴力に根差し、長期的な目的を設定した上で、子どもの主体性を育んでいくことにあります。子どもの気持ちに寄り添うため、子どもの一般的発達理解も進めます。

<ポジティブ・ディシプリンのフレームワーク>
長期的なゴールを定める。
愛情(優しさと安心)を注ぎ、論理的に情報とガイドを提供する。
発育段階に応じた子どもの気持ちを理解する。
課題解決型の手法をとる。

(引用終)
(※引用元HP⇒コチラ

PDは、短期的なHow Toを与えるものではないようですが、
長期的なヴィジョンで、子どもの主体性を伸ばすということを目的としています。

SCJのニュースレターで取り上げられていたモンゴルでの教育実践例を、
要約して紹介します。

以前は体罰や怒声で子どもたちを支配していた教師たち。
PDを学んでから、教師が右手を上げるだけで子どもたちが注目するようになった。
また、どんな小さな事でも、クラス全員でほめ合うようになった。
1年の最初に、子どもたちとルール作りをし、毎朝目標を確認し合っている。

PDの考え方は、教育界で言われる「黄金の三日間」とか、
特別支援教育の考え方にも似ています。
簡単な事項は、学校現場でもすぐに実践できそうですね。
怒号が支配する教室よりも、
知性と気づきが支配する教室の方が望ましいですよね。

PDが一番実践しやすそうなのは、やはり家庭教育(しつけ)です。
長期的なヴィジョンで、どういう人になってほしいかという見通しをつけて、
神様から大切な子どもを預かっているのだ、という気持ちで、
子どものしつけができればいいですね。

PDについては、SCJのHPでも紹介している他に、
英語のサイトがありますので、興味ある方は御覧ください。

Positive Discipline
Creating Respectful Relationships in Homes and Schools

http://www.positivediscipline.com/

PDについて幼児教育の現場から書かれたブログを見つけましたので紹介します。
私立さくら幼稚舎~英語、知育、音楽、早期教育~」の
カテゴリ「ポジティブ・ディシプリン
http://sakura2008.jugem.jp/?cid=11

PDについては、
SCJ監修による『ポジティブ・ディシプリンのすすめ』(明石書店)という本が
発売されています。

2011年11月のアクセス数ベスト10記事一覧

2011年11月のアクセス数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位. ウコンは肝臓に悪い?~NHK・ためしてガッテン「肝臓の健康を守れSP」
(2011年6月29日放送)

二位.2011NHK杯フィギュア女子シングル~
印象に残った曲はレオノワ選手使用の「弦楽のためのアダージョ」

三位.「代受苦」と十字架~瀬戸内寂聴さんの青空説法から
四位.大金星であり大黒星でもある番組~NHK教育・ETV特集
「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」
(2011年5月15日放送)

五位.NHKBSプレミアム・旅のチカラ
「宇津井健80歳 馬上人生を過ぐ」(2011年11月22日放送)

六位. NHKの犯罪?~「あさイチ」2011年10月17日放送
「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」

七位.NHKの隠蔽? データが番組HPからいつの間にか削除されていた!
~続・「あさイチ」2011年10月17日放送
「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」

八位.日経おとなのOFF2011年12月号「第九入門」~「第九」最高の名演奏は?
九位.世界フィギュア2011女子シングル~
安藤美姫選手、キム・ヨナ選手、アリョーナ・レオノワ選手

十位.NHK・クローズアップ現代「大人がハマる“数学ブーム”の謎」
(2011年7月27日放送)

NHKネタが相変わらず圧倒的に強いですね・・・
ベスト10中、NHK番組に関係しない記事は0でした。

フィギュアスケートネタが2つベスト10入りしています。
アリョーナ・レオノワ選手と、
彼女のフリー使用曲を検索して訪問される方が多かったからです。
代受苦」の記事が意外と読まれたのは結構うれしかったです。

今年もはや師走・・・1年が経つのは早いものですね。
2011年12月もご愛読よろしくお願いします。

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2023年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

にほんブログ村

  • クラシックCD鑑賞
  • にほんブログ村
無料ブログはココログ