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2011年12月15日 (木)

おすすめ記事~(私の提言)「釧路の教育を考える会」副会長 三木克敏さん(読売新聞北海道版 シリーズ連載「学力危機」)(2011年12月15日朝刊)

このブログにしばしばコメントを下さる釧路の教育界の雄、
「釧路の教育を考える会」副会長 三木克敏さんのインタビュー記事が、
2011年12月15日読売新聞北海道版朝刊に掲載されていましたので紹介します。

(私の提言)「釧路の教育を考える会」副会長 三木克敏さん
(読売新聞北海道版 シリーズ連載「学力危機」)(2011年12月15日朝刊)

記事冒頭では、以前このブログでも紹介しました、
「くしろ学力向上提言書2011」を、
全道共通の教育問題の克服策として挙げています。
(⇒過去記事「くしろ学力向上提言書2011」を読んで~
「釧路の教育を考える会」からのすばらしい提言!
」)

(引用)
子どもに「成功体験」を

 「考える会」が10月にまとめた「くしろ学力向上提言書2011」を全道共通の問題として考えてほしい。

 提言書では、生活する上で最低限必要な小学4年レベルの読み書き・計算能力を「基礎学力」、最難関大学に入学可能な力を「応用学力」、中間を「標準学力」と定義した。段階に応じた対策が必要だと考える。

 基礎学力不足の人の増加は、労働力の質の低下につながる。就職できないと、生活保護など福祉施策に頼らざるを得ず、地域経済への影響は大きい。基礎学力に達していない子には、学習内容を遡った上で補習が不可欠だ。基礎学力を客観的に測り、全小中学校で補習を実施すべきだと思う。

 標準学力層の多くは地元で就職し、釧路の将来を支える子どもたちだ。地域社会を守る意義を教えるため、郷土教育が始まる小学4年から、学校が地域と連携し、子どもたちが働く意義を考える体制を整えたい。
(引用終)

ぜひ全文をお読みください。
なお、三木克敏さんは、12月9日にも、
同じく読売新聞北海道版の「学力危機」記事に登場していますので、
あわせてお読みください。

第2部 札幌の“常識” (10)「地域守るため」動く市町

(引用)
 飲食店などと書店の複合型店舗コーチャンフォーを道内で展開する「リラィアブル」(本社・釧路市)の総務部長角田(かくた)憲治さん(75)は、元釧路市教育長だ。市内の高校教員に「(リラィアブルの)採用試験が難しいと生徒に評判だ」と聞かされ、困惑したことがある。

 小学6年生レベルの算数の計算や漢字の読み書きなど、基礎学力中心に出題しているつもりだ。しかも、受験者は、地元の高卒就職組の中では優秀なはずなのに、半分も正解できない子が何人も出る。

 角田さんが会長を務める「釧路の教育を考える会」は10月、学力向上のための提言書を、釧路市と市教育委員会などに提出した。会員は、PTAや塾などの教育関係者、会社経営者、市議ら約20人。「学力低下は地域の衰退につながる」という危機感が背景にある。

 釧路市の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の成績は、小中学校とも、ほぼ道平均を下回る。提言では「2014年度までに全国平均以上の学力を目指す」という、道と同様の目標を掲げた。

 さらに、最低限度の学力水準を小学4年程度の読み書き計算などと規定して、「未到達の児童に補習を行う」とするなど、具体的な施策を提示。市内の全小中学生に独自の学力テストを実施し、学校ごとの結果を公表することも求めた。

 市内で塾を経営する同会の三木克敏副会長(44)は「生徒の成績は教員の指導力のバロメーター。情報公開をして、教員が切磋琢磨(せっさたくま)する環境を作る必要がある」と強調する。
(引用終)※下線は筆者による。

三木克敏さんご本人のブログ記事も紹介します。
読売新聞に出ました(2011年12月15日記事)(ブログ名:情熱空間)
読売新聞に取り上げられました(2011年12月9日記事)

学校現場が、「算数の問題解決型授業」のようなバカバカしい「教育実践」や、
「過度の競争を煽る」との名目でのテスト否定などを改めない限り、
(もっといえば、学校が北教組支配から脱却しない限り)、
学力向上は望めません。
現場の自浄能力を待っていては、100年経っても変わらないのかもしれません。
大阪府・大阪市のような、大胆な教育改革を目指すしかありません。
(そもそも、たいていの自治体で、
教育が選挙の論点にならない、という自体が、
変わらない教育現場を「応援」しているようなものです。)
もっと我々市民は教育問題に関心を持つべきではないでしょうか?

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コメント

コメントありがとうございます。
学力低下の問題を今だ他人ごとのようにしか思わない公立学校・教育委員会と、
学力低下の行く末を肌で実感する学習塾・・・
釧路からの提言が、全道、いや全国で実を結ぶといいですね。

ご紹介ありがとうございます。

今回の読売新聞の特集では、札幌市の学力の二極化が浮き彫りにされました。釧根の例でも明らかですが、学力の低下は経済の衰退や福祉の問題にも大きな影響を与えています。(北教組の言うことを聞いていたなら、何もかもが悪い方向へ進むという見本です)一人でも多くの道民に、この問題を考えていただきたいと切に願う次第です。今後もよろしくお願い致します。

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