« 冬の道東旅行~コバルトブルーの摩周湖と鏡面となった屈斜路湖(2011年12月) | トップページ | 冬の道東旅行(補遺)~釧路湿原、屈斜路湖、釧路の朝焼け、十勝川温泉(2011年12月10日~11日) »

2011年12月13日 (火)

枯れた味わい、ブーレーズとバレンボイムによるリストのピアノ協奏曲~NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「リスト生誕200年記念ガラ ブーレーズ&バレンボイムのリストへのオマージュ」(2011年12月11日放送)

2011年12月11日に、NHKBSプレミアムの「プレミアムシアター」で、
「リスト生誕200年記念ガラ ブーレーズ&バレンボイムのリストへのオマージュ」
として、ブーレーズ指揮・バレンボイムがピアノ独奏という、
実に豪華な、巨匠どうしの演奏が放送されていましたので、録画して視聴しました。
この内容は、今年10月にDGから発売されたCDと同じ内容です。
(ユニバーサル・クラシックスのHP
バレンボイム&ブーレーズ/リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番」を参照)

NHK番組表から、曲目を転載します。
(引用)
リスト生誕200年記念ガラ                 
ブーレーズ&バレンボイムのリストへのオマージュ

(中略)
「ファウスト序曲(1855年版)」      ワーグナー作曲
                              
「ピアノ協奏曲 第2番 イ長調」         リスト作曲
                              
「ジークフリートの牧歌」           ワーグナー作曲
                              
「ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調」        リスト作曲
                              
「慰め 第3番 変ニ長調」            リスト作曲
                              
「忘れられたワルツ」               リスト作曲
                              
(ピアノ)ダニエル・バレンボイム
(管弦楽)ベルリン国立管弦楽団
(指揮)ピエール・ブーレーズ
                              
~ドイツ フィルハーモニー・エッセンで収録~      
<収録:2011年6月9日、10日>

(引用終)            

放送では、ワーグナーのファウスト序曲、ジークフリート牧歌も含まれていましたが、
ファウスト序曲は興味のない曲だし、
ジークフリート牧歌は冒頭ちょっと聴いただけで
冴えない(ブーレーズに向いてない?)演奏だったので、
これ以上のコメントは不要です。

「メインディッシュ」であるリストの2つのピアノ協奏曲に移りましょう。
どちらも、バレンボイムのピアノはバリバリと弾く感じよいうよりは、
枯れた味わいの演奏でした。
ブーレーズの指揮は手堅い感じでした。
前衛の旗手が、いまやすっかりドイツの巨匠の一人に仲間入りしたかのよう・・・
(ブーレーズがリストを演奏するの?という感じでしたが・・・
ブーレーズはドイツではなくフランスの巨匠ですね。)
HMVのこの演奏のCDへの批評で、
「指揮者が2人いるよう」というコメントをしていた人がいますが、
まさにそんな感じ、全体の鮮やかさよりも、細部がモノを言うような演奏でした。
リストのピアノ協奏曲第1番などは、珍しく、2回繰り返して視聴したほどでした。
テクニックの豪快さ、鮮やかなピアニズムを期待する人には向いていませんが、
アクロバット的演奏だけがこの曲へのアプローチではない、という、
ある意味固定観念を打ち砕くような演奏だったといえます。
バレンボイムによるアンコールの2曲もなかなかよかったです。

なお、プレミアムシアターの後半では、
ティーレマンによるファウスト交響曲等の演奏も放映されていましたが、
こちらも曲に興味がないので最初から観ていません。

« 冬の道東旅行~コバルトブルーの摩周湖と鏡面となった屈斜路湖(2011年12月) | トップページ | 冬の道東旅行(補遺)~釧路湿原、屈斜路湖、釧路の朝焼け、十勝川温泉(2011年12月10日~11日) »

おすすめサイト」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

NHK」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  

カテゴリー

にほんブログ村

  • クラシックCD鑑賞
  • にほんブログ村
無料ブログはココログ