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2011年11月 6日 (日)

映画「レッスン!」(原題:TAKE THE LEAD)

2011年11月2日に、NHKBSプレミアムで、
アントニオ・バンデラス主演の映画「レッスン!
(原題:TAKE THE LEAD)が放映されていました。
(※原題を直訳すると「先導する」、「率先する」となります。)
録画して妻と一緒に観ました。
実は、この映画のことは、NHKが放送するまで知りませんでした。
教育関係の話らしい、ということで、一応録画しておいたものです。
実際、スポ根ものの社交ダンス版、という感じでした。
ダンスが好きな方にはおすすめな作品です。



ストーリーについては、Amazonの「内容紹介」から転載します。

(引用)
ニューヨーク、スラム街。社交ダンサーのピエール・デュレインは、ある日駐車中の車を壊して逃げ去る高校生・ロックと遭遇。翌日、その車の持ち主であり、問題児が多いことで有名な高校の校長でもあるオーガスティンを訪ねたピエールは、「生徒たちを社交ダンスで更正させたい」と申し出る。校長はきっと続かないと確信しながらも、彼を最も問題の多いクラスの特別講師として迎え入れる。そのクラスにはロックの姿も…。
ピエールは生徒たちに語りかけるが、HIP HOP専門の生徒たちはその声にまったく耳を貸さない。それでも毎日社交ダンスのステップやその魅力を伝えようとするピエール。さらに、社交ダンス教室の生徒と熱く官能的なタンゴを披露すると生徒たちの態度は一変!コンテストに向け特訓を開始したピエールと生徒たちは、全く違うカルチャーを互いに認め、刺激を与え合い、絆を深めていく。そしてピエールは社交ダンスを通して“相手を尊重する気持ち”を生徒たちに伝えていく。
迎えたコンテスト当日、生徒たちはそれぞれ自信を胸にコンテスト会場に足を踏み入れるが、ロックがギャングの思惑に巻き込まれ、会場に姿を現さない。ロックを信じて待つピエールと生徒たち。果たして彼らは輝くトロフィーを手にできるのだろうか?!

(引用終)

映画そのものは、なかなかの出来といえます。
主人公がどうして生徒たちに社交ダンスを教育したいのか、
理由づけがなんとなくわからないまま終ったりするなど、消化不足な面もありますが、
ダンスシーンが見事で爽快です。
(アントニオ・バンデラスが生徒たちの前で踊るところや、
社交ダンス競技会で、三角関係をテーマに踊るところなど・・・)
アントニオ・バンデラスのセクシーさが有無を言わせない、というか・・・
(なんとなく、NHK「サラリーマンNEO」の「セクスィー部長」を連想しました・・・
特に、生徒たちの保護者の前で、女性の校長先生と一緒に社交ダンスを踊るところなど。)

映画の詳しいレビューについては、以下のサイトがすばらしいです。
『レッスン!』(07.6.15)・GAGA試写室
弁護士坂和章平の映画評論
原題と邦題についての考察や、
社交ダンスの教育的意義についても若干の考察が書かれています。

アントニオ・バンデラスが演じた主人公ピエール・デュレインは、
実在の人物です。
(映画は実話にヒントを得たフィクションです。)
ピエール・デュレイン」で検索すると、次の記事を見つけました。
「レッスン!」のインスピレーションとなった社交ダンサー、ピエール・デュレイン
(読売新聞2007年7月13日)
本人へのインタビュー記事です。

記事から引用します。
(引用)
 質問: ダンスは言葉を超えた、さらに強い何かがあるのでしょうか?

 デュレイン:ダンスを通じて自分の知らない人のことをたくさん学ぶことができます。小さいとき、私はイギリスでよそ者扱いされていましたが、ダンスをやってると突然尊敬されるようになって、ほかの人が一緒に踊りたいって言い始めたんです。もうなまりがあるとかないとか、関係なくなっていました。私のボディー・ランゲージは喜びを伝えることができました。

 子供もそうです。ニューヨークに住む黒人や白人は敵だとは言いたくないのですが、人種間の緊張はよくあります。世界中そうです。しかし、黒人と白人が一緒に踊ると、新しい方法でお互いを知ることができます。社交ダンスの特殊な腕の組み方は embrace hold(抱擁組み)と呼ばれています。でも最近は1人でゲームボーイやテレビなどのテクノロジーのとりこになってしまって、他人に触れることや抱きしめることもありません。

 男の子と女の子が近くに立ちながら互いに敬意を払っていると、好感が生まれます。相手に対する尊敬、自尊心を学ぶことは、人生すべてに通用することです。背筋を伸ばして姿勢もよくなります。

 チームワークも学びます。そのチームとはレディーとジェントルマンです。ダンスの授業では女の子とか男の子とかとは呼びません。ladies and gentlemen です。子供たちの想像力とは本当に豊かなもので、自分で自分を ladies and gentlemenだと考えるようになります。一所懸命やれば社交ダンスが上手くなり、自分は優れているんだと気づくのです。そして同じようにがんばれば、ほかの教科も、歴史や数学だって得意になることを理解するようになるんですよ。
(引用終)

映画の中で、
「社交ダンスでは、男性が女性をリードするが、
女性は自らの意思でそのリードを受諾する、
だから両性は対等なんだ・・・」
というようなセリフがありました。
なるほど・・・と思いました。
何でも平等だ、よりも、
両性の違いと役割をきちんと認めた方がすばらしいと思います。
お互いが違うからこそ、惹かれあい、
好意を得ようと品性や能力を向上させたりするわけですね。
いずれにせよ、主においては、男なしに女はなく、女なしに男はありません。
それは女が男から出たように、男も女から生まれ、
また、すべてのものが神から出ているからです。

(新約聖書コリントの信徒への手紙Ⅰ11:11~12新共同訳)

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