映画「迷子の警察音楽隊」
2011年11月2日に、BS-TBSで、
イスラエル・フランス映画「迷子の警察音楽隊」が放送されていました。
カンヌ国際映画祭3部門受賞他、たくさんの映画賞を受賞した作品です。
私はテレビで放送されるまで、存在を知りませんでしたが、
珍しい「イスラエル映画」の放送ということで、録画してみました。
映画のあらすじについては、BS-TBSのHPから引用します。
(引用)
エジプトの警察音楽隊が、アラブ文化センターでの演奏を依頼されイスラエルにやってきた。しかし、なぜか空港に出迎えはない。この道25 年の堅物隊長トゥフィックは、人の助けは借りない!と、無理やりに目的地を目指すものの、目的地と一文字違いの地名の寂しい町に間違えてたどり着いてしまった。迷子の一行は町の食堂の美しい女主人ディナの厚意に甘え、翌朝までホームステイをすることに。エジプト人とイスラエル人。言葉や文化だけではない歴史の壁が立ちはだかり、それぞれが泊まる家でぎこちない時間が過ぎていく。しかし、そんな彼らを音楽がつないで、愛、誘惑、友情そして家族・・・人生を語り合う、忘れられない一夜が始まる。
(引用終)
最初は、コメディタッチかな、と思いましたが、
観終えてみると、コメディでもないし、ヒューマニズムあふれる感動的な作品、
というわけでもないのに、意外と楽しめてしまったなぁ・・・という感じでした。
DVDのパッケージの写真(何もない砂漠に取り残された警察音楽隊)が、
なんともユーモラスです。
イスラエルの人はヘブライ語、警察音楽隊の人々はアラブ語と、
そのままでは通じないので、英語によってコミュニケーションをとります。
最初はぎこちないふれあいでしたが、
一夜が終って、ほんのちょっとだけ、心の壁が低くなったようです。
大きな友好よりも、ごくささやかな助けの手こそ、
国や民族・宗教の対立の壁を低くするのかもしれませんね。
アラブの警察音楽隊の若者が、
イスラエルの若者にナンパを指南するところなどは面白かったし、
細かい描写(家庭で食事を共にするシーンでの、
ワイングラスをよく見るシーンなど)をよく見ると、いろいろとおかしさがあります。
映画のラストは、歌の形で、ほろ苦い現実を要約していました。
アラビア風珈琲のような・・・
なお、この映画についての優れたブログ記事としては、
「映画のメモ帳+α」の「迷子の警察音楽隊」がオススメですよ。
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