多部未華子さんの「貞子」はちょっと怖いかも?~映画「君に届け」
2011年10月28日に、日本テレビ系で、
映画「君に届け」(実写版)が放映されていました。
裏番組で観たいのがあったので(専業主婦探偵~私はシャドウ)、
録画して妻と一緒に観ました(妻は放送中に途中まで観ていましたが・・・)。
録画編集してCMをカットすると、96分にまで縮みました。
元々の上映時間は128分とのこと。
30分近くが放映にあたってカットされたようです。
(ウィキペディアで調べると、
「ただし時間の都合上、千鶴の失恋やくるみの告白などはカットされている。」とのこと。)
原作ファンには大事ですが、映画単体で観れば、なくても違和感はありませんでした。
映画冒頭で、ベートーヴェンの第9を演奏しているシーンが出てきます。
「こんなシーン、原作にあったかな?」と思っていたら、
お父さんが楽団員というのは、映画オリジナルの設定でした。
(最後の方の伏線になります。)
あと、原作の舞台は北海道だったのに、瓦屋根が出てきて
(瓦屋根の家は北海道では皆無に等しいはず・・・)、
舞台が変更になったんだな~とすぐわかりました。
(映画は栃木県足利市などで撮影された、とのこと。)
まぁ、原作の舞台が北海道、
というのがストーリー展開に与えている影響はほとんどないのですが・・・
映画の半分ぐらいまでは、原作の1・2巻のエピソードをわりあい丁寧に描いており、
好感が持てました。
特に矢野さん、吉田さんを「大好き」というところは、
原作並みに感動しました。
それにしても、多部未華子さんの「貞子」はちょっと怖いかも?・・・
うまく原作の「爽子」=「貞子」のイメージを体言していました。
ぼそぼそというセリフもなかなかでした。
存在感と演技は80点ぐらいあげたいです。
(以前、コミック版の「君に届け」の記事を書いた際、
「今秋には、多部未華子さん主演で、映画化されるそうです。
あまり合わないような気がしますが・・・」などと書いてしまいましたが、
食わず嫌いの発言でした・・・ハンセイ~(^-^;)
アニメ版の能登麻美子さんには及びませんが・・・
(アニメ版の方が映画版より断然すばらしいです。)
欲を言えば、爽子のネガティブさ=自己肯定感の低さも丁寧に描いてほしかったです。
ただのニブイ女で終っている感がありました。
風早君や他のキャストは、どれくらい原作に近いのか、
少し微妙でした。
風早君を演じた三浦春馬さんは確かにイケメンですが、
「寛容さ」(というよりも、誰に対しても明るく接する太陽のような心)を
表しきれていないように思えました。
ラストの神社での告白と、その前のお父さんとのやり取りあたりは、
急に展開が早くなり、息切れ状態・消化不足かな、と思いました。
(特に家族で大晦日のコンサートに行くところは不要かな、と思いました。
障壁に全然なっておらず、あっさりと乗り越えてしまうので・・・)
原作で読んだようなドキドキ感や輝きが全然見られなかったのは残念かな・・・
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