映画「ヒトラーの贋札」
2011年10月24日の昼に、NHKBSプレミアムで、
映画「ヒトラーの贋札」(原題を直訳すると「贋金作り」)が放映されていました。
2008年の第80回アカデミー賞で、外国語映画賞を受賞した、
ドイツ・オーストリア映画です。
(なお、「ヒトラーの・・・」と邦題がつけられていますが、
ヒトラーは出てきません。)
録画して妻と一緒に観ました。
さすがに、外国語映画賞を受賞するだけの価値がある映画だな、と思いました。
作品を観終えて、一言で感想を述べるなら、
「ほろ苦い、コクのあるコーヒーのような作品」でしょうか・・・
贋金作りで逮捕されていた主人公サリーは、
強制収容所へ送られますが、彼のスケッチが親衛隊隊長に気に入られ、
ナチスお抱えの画家になります。
その後、別の強制収容所に移送され、
極秘裏に行われていた「ベルンハルト作戦」という
贋札作りのプロジェクトに参加させられます。
(「ベルンハルト作戦」自体は史実ですが、映画は当然、脚色されています。)
強制収容所とはいえ、厚待遇。
壁を隔てた向こうでは地獄絵が繰り広げられていました。
(映画中では直接的な残酷シーンはあまり多くありません。)
自分の命と仲間の命、
贋札製造に成功すれば戦争を長引かせることになる・・・
さまざまな葛藤の中、主人公はなんとか生き延びます。
(冒頭のシーンと最後のシーン・・・)
緊張感あふれる映像と展開で、飽きさせることなく、
約1時間半があっという間に過ぎていきます。
(影の使い方が実にウマイ・・・)
1度は観る価値のある映画といえます。
(余談ですが、主人公の姿がどことなくルパン三世を髣髴とさせるような気が・・・
男の美学?)
映画の中で、ニセのドル札を作ることをサボタージュし続ける、
ブルガーという人が出てきます。
実際の人物で、この映画の原作を書いています。
(原作者のアドルフ・ブルガー氏は、2011年10月24日現在、存命中のようです。)
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