映画「ユー・ガット・メール(You've Got Mail)」~恋愛映画の傑作
2011年9月20日に、
BSジャパンで映画「ユー・ガット・メール(You've Got Mail)」が放映されていました。
録画して妻と一緒に観ました。
この映画を観るのはこれで2度目です。
テレビ放映版はところどころカットされていた(全部で15分程度)とはいえ、
十分楽しめました。
恋人・夫婦で観るのにとてもいい映画だと思います。
映画の中でメグ・ライアン演じるキャスリーンが、
「『高慢と偏見』(ジェーン・オースティンの小説)を200回読んだ」というセリフを言います。
初めて観た時にはあまり印象に残らないものでしたが、
今回改めて観ると、実は重要なモチーフなのだな、ということに気づきました。
(『高慢と偏見』への言及は何回か出てきます。)
主人公のキャスリーンと、トム・ハンクス演じるジョー・フォックスの関係が、
ちょうど『高慢と偏見』のエリザベスとダーシーとの関係に似ているからです。
とってもイヤな奴!と思っていた相手が、後で最愛の人になる、
という古典的な筋書ですね、
(もっとも、この映画自体は、1940年に作られたある映画のリメイクだそうです。
恋の道具が、1940年当時は文通だったのが、現代ではメールになったとのこと。)
トム・ハンクスとメグ・ライアンどちらも、
心の揺れ動きを実に見事に表現した演技をしています。
セリフが実に機知に富み、おしゃれです。
ニューヨークの何気ない街角の風景も魅力的です。
最後のシーンは、結末は予想済みとはいえ、とても感動してしまいます。
(「虹の彼方に(Over the rainbow)」が実にロマンティックに響きます。)
1998年の映画ですが、インターネット環境には多少の変化こそあれ、
だいたい2011年の現代と同じようなものですね。
(さすがにダイヤルアップでインターネット接続はしないでしょうが・・・)
あれこれ説明するより、まず観て満喫してほしい、
恋愛映画の傑作といえる作品です。
(DVD版)
(Blu-ray版)
(「高慢と偏見」(小説)⇒新潮文庫では「自負と偏見」)
※こちらもオススメ!(映画「プライドと偏見」)DVD
(何度か映画化されていますね。)
「プライドと偏見」 Blu-ray
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