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2011年9月24日 (土)

NHKBSプレミアム「名曲探偵アマデウス」・ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」

今回の「名曲探偵」は、再放送(事件ファイル#15)で、
ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」でした。
依頼人は万年最下位野球チームの監督「星二徹」氏。
(もちろん「巨人の星」の「星一徹」のパロディネームですね。)
汗とド根性の管理野球から、
自由とリラックス、自発性(即興演奏)を重視したチームへ・・・というのが、
ラプソディー・イン・ブルー」を通して明らかにされる、という話でした。

ラプソディ・イン・ブルー」は、近年では「のだめカンタービレ」によって、
多くの人々に知られるようになりましたね(「のだめ」5巻)。
有名な旋律だけではなく、途中の部分がいろいろなCMに使われたりしていますね。


(「のだめカンタービレ」5巻)


番組では、ジャズピアニストの小曽根真さんと、
大植英次さん指揮・大阪フィルハーモニー交響楽団(大フィル)との共演で、
味付けの濃い演奏が繰り広げられました。
曲の冒頭のクラリネットソロの粘っこい音・・・
指揮者の表情や身振りが時にユーモラスでした。
小曽根真さんの即興を交えたピアノは、
「一期一会」で聴くなら、とてもすばらしいものだったのかな、と想像できました。
知っている曲が、未知の世界へと変容していくような、
スリルある演奏でした。

ラプソディ・イン・ブルー」の私の愛聴盤(といっても、1枚しか持っていませんが・・・)は、
ファジル・サイのピアノ、クルト・マズア指揮ニューヨーク・フィルの演奏です。

(ファジル・サイのCD)

ファジル・サイの演奏するモーツァルトやバッハのCDがすばらしかったので、
ついでに買ってみただけのものだったのですが
(このCDを買う前は、ガーシュウィンにはあまり興味がありませんでした。)、
このCDで、すっかりガーシュウィンの曲のすばらしさ、楽しさに開眼しました。
やみつきになって、一時期このCDを毎日のように聴いていたことさえあります。

今回、番組を観終えてから、
改めてこのCDの「ラプソディ・イン・ブルー」を聴き直してみました。
ファジル・サイはジャズというよりもクラシック的にあっさりと軽やかに弾いているので、
初めて、「味付けの薄さ」というものを感じました。
(オーケストラもあっさり系です。)
しかし、何度も聴くなら、ファジル・サイの演奏盤の方が適していると思いました。
すっきりした演奏だからこそ、何度聴いても飽きが来ないのかもしれません。
(毎日食べるならスープより味噌汁・・・のような感覚?)
何よりも、音楽する楽しさにあふれています。
また、「ラプソディ・イン・ブルー」以外の曲も名演です。
CD1枚は約56分の録音ですが、あっという間に終わってしまう感じです。

今回この記事を書くにあたって、
Amazon等で他のCDを試聴してみました。
なかなかいいな、と思ったのは、
三舩優子さんのピアノソロ版の演奏です。

ラプソディー・イン・ブルー

ジャズ風の味付けが濃い演奏か、クラシックにジャズの味付けをした演奏か、
どちらがいいかの好みはわかれると思います。

なお、以前、
バーンスタイン指揮・ピアノによる演奏について書いた記事がありますので、
よろしければお読みください。

バーンスタインの指揮&ピアノによる「ラプソディ・イン・ブルー」~
NHK・プレミアムシアター「バーンスタイン・イン・ヘーヒスト」
(2010年10月9日放送)から


(バーンスタイン旧盤 SONY)

(バーンスタイン新盤 DG)

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