日本テレビ系・「ライオンスペシャル 第31回高校生クイズ 日本を救う最強頭脳No.1決定戦」(2011年9月9日放送)
毎年放送されている「高校生クイズ」、
今年は途中(準々決勝)あたりから観ました。
よくこんなムズカシイ問題わかるものだな~と、感心するばかりでした。
ノーベル物理学賞の益川敏英さんから、
「宇宙のひろさはどれくらいか」という超難問を出されても、
開成、灘の2校は見事に正解していました。
(「末は博士か大臣か」を地で行くような知識量と応用力!)
北海道の札幌南高校(準決勝唯一の公立校!)も、準決勝で惜しくも敗退・・・
公立の星だったのに・・・
それでも、準決勝まで行けた知識と勝負強さには拍手を送りたいです。
決勝の問題は、東大生の正答率が1%以下という難問ばかり、とのこと。
ちんぷんかんぷんな問題ばかりでした。
(ちなみに私はクラシック音楽に関する2つの問題だけは答えられました。
やった~ヽ(´▽`)/???)
番組の構成としては、23時以降の決勝のところで、
CMによる間延び・先延ばしを計っていたのが残念でした。
(スポンサーにとっては死活問題なのでしょうけどネ・・・)
視聴者としては、2時間45分の番組よりも、2時間以内できっちり終った方が、
すっきり楽しめたと思います。
余計なプレイバックとか省けば、もっとすばらしい番組になっていたでしょうに・・・
(余計なプレイバックで延ばすことによって、
テレビ局はCM収入ウハウハ、視聴者はイライラ?)
早押しクイズのところは、
競技クイズを扱ったマンガ『ナナマルサンバツ』を読んだので、
どうして途中で答えられるのか、少しだけタネがわかりました。
(百人一首の決まり字を覚えるようなものなのでしょうか・・・)
ところでこの番組、日教組や北教組の人が観たら、どんな感想を出すのでしょうか。
「知識偏重だ」、「勝負だけがすべてではない」、「詰め込み教育」???
大人の余計なおせっかいでしょう。
知ることは、本来楽しいものなのです。
そして、カッコイイものでもあります。
(クイズじゃなくても、スーパー戦隊の名前を覚えるとか、ポケモンを全部覚えるとか、
子どもにとっては実に楽しいことなのです。)
読売新聞北海道版朝刊で、先月「学力危機」という連載がありました。
札幌の教育格差についての問題を多角的に取り上げたものです。
教育の問題を、地域や保護者のせいにする教員がいますが、
もっとも問題なのは教員自身でしょう。
次のような手痛い指摘もありました。
(引用)
「学力向上だけが教育ではない」という言い方は、教員の逃げ道になっていないか。学力が向上すれば、その他の大切な能力をなくしてしまうのだろうか。国民は、頭でっかちの子供を拒否しても、学力そのものをなくしてもいいとは思っていない。
学力向上から逃げる価値観が、北海道ではとりわけ強いように思う。この価値観から抜け出すことが、まず第一歩ではないか。教員の都合を優先して、公務員としての当たり前の努力すら放棄しているとしたら問題である。
教員は「この学校の子どもは書く力が弱い」「この地域の子どもは計算する力が弱い」「今度の学年は……」という言い方をする。しかし、教員の指導する能力、ひいては組織としての学校の指導力が弱いから、子どもたちにその力がつかないのではないか。その点に早く気づいてほしい。
(引用終)
(引用は、「第一部 札幌の格差 (私の提言 兵庫教育大教授 日渡円さん)」(9月7日記事)から)
読売新聞北海道版の連載「学力危機」について以前記事を書いていますので、
教育に関心のある方はよろしければお読みください。
・札幌市の教育の学力危機を暴けるか?~
読売新聞北海道版の連載「学力危機」(2011年8月21日~)
・TT(チームティーチング)は足し算ではなく掛け算なのでは?~
読売新聞北海道版の連載「学力危機」第2回(2011年8月22日)を読んで
・公立学校で習熟度別授業の導入はプラスか、マイナスか?~
読売新聞北海道版・連載「学力危機」第1部・札幌の格差 (10)を読んで
おまけとして・・・
番組HPで、番組出演者の一人である脳科学者の茂木健一郎さんによる、
『高校生クイズのヒーローたちに学ぶ 東大・難関大 合格の勉強術』
という本が紹介されていました。
ご参考までに・・・
« 糾弾される武田教授と表彰される山下教授 | トップページ | 詩篇117(36)【自作曲】 »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- プリキュアシリーズ全話見終えて(2022.07.20)
- 2022年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.07.01)
- 「スイートプリキュア」とシェーンベルクの「浄夜」(2021.09.23)
- 2021年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2021.09.01)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年9月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.10.03)
- 2022年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.09.01)
- グリーグ:「ペール・ギュント」聴き比べ~第1組曲を中心に(2022.07.29)
- プリキュアシリーズ全話見終えて(2022.07.20)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 藤岡幸夫 著『音楽はお好きですか?』(敬文舎)(2021.01.12)
- 2020年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2020.12.01)
- 上西充子著『呪いの言葉の解きかた』(晶文社)(2020.09.21)
- 映画”Toc Toc”(邦題:「OCD 〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜」)※OCD=TOC=強迫性障害(2020.08.26)
- 小友聡著『NHKこころの時代~宗教・人生~それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」』 (NHKシリーズ NHKこころの時代)(2020.07.05)
「教育」カテゴリの記事
- 2022年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.11.03)
- 2022年9月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.10.03)
- 2021年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2021.07.01)
- 2021年2月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2021.03.01)
- 2021年1月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2021.02.01)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
XYZさん、コメントとご愛読ありがとうございます。
鉢呂大臣の件は道民にとって残念ですね。
それでも、バカな大臣が一人二人出たところで
北海道のすばらしさは変わることはない、
というのが私の思いです。
大丈夫!
投稿: てんしちゃん | 2011年9月11日 (日) 16時22分
はじめまして、いつもブログを拝見させていただいております。
札幌南高校の健闘の陰で、北海道選出の鉢呂大臣の失言が残念でなりません。
調べてみると、長らく北教組から支援されているようで。
「放射能うつすぞ」と記者に防護服をなすりつけるなんて、いい歳した大臣のする行動とは思えませんね。
北教組から支援貰うと脳が退化するんですかね。
履歴書に北海道出身と書けなくなる時代が来そうで怖いです。
投稿: XYZ | 2011年9月10日 (土) 21時59分