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2011年8月30日 (火)

映画「千年女優」

テレビ北海道の釧路エリア開局(2011年8月26日)にちなんで、
釧路出身のアニメ映画監督、
今敏(1963-2010)の代表作の一つである「千年女優」が、
8月27日深夜(8月28日午前)に放映されていました。
深夜なので、録画で観ました。
かなり前に、一度DVDで観たことはありましたが、
今回観てようやくはっきりと全体の構造がわかりました。
この映画は、2回以上観た方がいい作品ですね。

30年前に突如銀幕から去った伝説の大女優・藤原千代子に、
彼女の大ファンである男性と、カメラマンによるインタビューに応じる、という形で、
過ぎ去った記憶が映画さながらに繰り広げられる、という物語です。
現実の時間と出演した映画が入り混じって、
しまいには、インタビュアー自身も映画の中に入り混じって・・・
アニメならではの素晴らしい表現世界が広がっています。

「鍵の君」を現実でも映画の中でも追い続ける千代子。
(その秘密は、ラストに語られる言葉に集約されます。)
不思議の国のアリス」の、
懐中時計を持ったウサギを追いかけるうちに、
不思議な世界に迷い込むアリスにも似ていないでしょうか?

不思議の国のアリス (新潮文庫)

インタビュアー(熱い目)とカメラマン(冷めた目)という、
2つの視点が、作品の奥行きを拡げています。
そして、目まぐるしいまでの千代子の変化!
理屈をあれこれ考えるよりも、映像表現に身をゆだねているだけで、
人生という「映画」を楽しむことができます。
すばらしい作品です。

今回、この記事を書くにあたって、「千年女優」について調べていくと、
なんと、この作品は舞台化されているのですね!
どうやって展開するのでしょうか・・・

千年女優 [DVD]

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