« 書評:下村博文著『下村博文の教育立国論』(河出書房新社) | トップページ | 菅首相、やっと「退散」・・・ポスト菅は「戦犯」だらけ・・・~上杉隆氏、ポスト菅候補者をバッサリ! »

2011年8月25日 (木)

NHKBSプレミアム「名曲探偵アマデウス」四夜連続SP オーケストラのすべて(2011年8月8日~11日放送)

お盆前(8月8日~11日)に放送していた、
名曲探偵アマデウス四夜連続SP オーケストラのすべて」をようやく録画で観終えました。
交響曲(というよりは、指揮者の仕事)(ベートーヴェンの交響曲第5番)、
管弦楽曲(リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」)、
協奏曲(ドヴォルザークのチェロ協奏曲)、
大規模な交響曲(マーラーの交響曲第2番「復活」)という4つの曲・3つのジャンルを通して、
オーケストラの魅力を存分に紹介していました。

 

一番興味深かったのは、8月8日放送の回です。
「♪ジャジャジャジャーン」(正式には♪ン ジャジャジャジャーン)で誰もが知る、
名曲中の名曲である「運命」(通称とはいえ・・・)。
この曲の指揮の難しさと、指揮者の仕事というものをクローズアップしていました。
素人がやってみたら、全然思うようにはいかない・・・

 

ところで、「題名のない音楽会」という番組の中で、
振ってみまSHOW!」という企画が何年も続いていますね。
私も何度か観たことがあります。
クラシック音楽好きなら誰もがやってみたいと憧れるオーケストラの指揮。
数分間だけ指揮をするのだって、ホントウはすごく大変なのです。
指揮のマネぐらいならなんとかなるでしょうケド・・・
この回の「名曲探偵」では、素人が指揮に挑戦してみたものの、
オケからクビになってしまった、というエピソードから、
「指揮者とは何か?」という展開となります。

 

素人がやると揃わない「運命」の冒頭。
何人かの方が挑戦して、それなりの成果がでますが、
プロの指揮者(円光寺雅彦さん)が振ると、
見違えるような音が奏でられます。
まるで、「魔法使いの弟子」の話みたい・・・
指揮者の役割というものを再認識しました。

 

ちなみに、私にとって初めて聴いたCDは、
カラヤン指揮ベルリン・フィルによるベートーヴェンの交響曲第5番・第8番のCDでした。
(録音は1970年代。)
父が私にCDラジカセをプレゼントしてくれて、
ついでにCDも1枚買ってくれたのです。
そのCDは手元にないものの、それからのクラシック音楽三昧の日々を開いた1枚でした。

 

全4回のうち、演奏でスゴイ!と思ったのは、
第4回のマーラーの「復活」でした。
オケよりも、アルト(メゾソプラノ)の歌声に感動しました。
メゾソプラノのアンケ・フォンドゥングさんです。
番組の中で、第4楽章「原光」を歌うシーンが出てきます。
わずかな時間しか放送されませんでしたが、
「なんて美しい声・・・」と思わず賛嘆しました。

 

この演奏は、マルクス・シュテンツ指揮NHK交響楽団、
独唱はクリスティアーネ・リボーア(S)、アンケ・フォンドゥング(A)、
合唱は東京音楽大学の合唱団で、
公演日は2010年11月20日(土)、NHKホール、だそうです。
(以前、全曲をNHKBSで放送していたそうです。
その番組を観た感想を書いている方がいましたので、記事を紹介します。
この記事を書いた方も、アンケ・フォンドゥングさんの声に感動した、とのこと。
N響第1686回定期 久しぶりにマトモな「復活」」(ミニ音楽評 2010年12月13日)

 

アンケ・フォンドゥングさんについては、私も初耳でしたので、
調べてみました。
データは少ないですが・・・

 

日本語サイトなら→コチラ
日本語サイトよりは英語サイトの方が詳しいです。
Anke Vondung (Mezzo-soprano)

 

名曲探偵はマーラーの「復活」でしばしの休息に再び入りました。
ぜひ、番組がまた「復活」してほしいものだ、と強く願っています。

« 書評:下村博文著『下村博文の教育立国論』(河出書房新社) | トップページ | 菅首相、やっと「退散」・・・ポスト菅は「戦犯」だらけ・・・~上杉隆氏、ポスト菅候補者をバッサリ! »

おすすめサイト」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

NHK」カテゴリの記事

名曲探偵アマデウス」カテゴリの記事

クラシック音楽・ベートーヴェン」カテゴリの記事

クラシック音楽・マーラー」カテゴリの記事

クラシック音楽・ドヴォルザーク」カテゴリの記事

コメント

「題なし」の及川様、コメントありがとうございます。

トラックバックは、確かに変なモノばかりきますね。
そういうわけで、私のブログでは、
かなり前からトラックバックは受け付けないようにしています。


さて、HP拝見しました。
充実した、すばらしい内容ですね。
「ラフマニノフ パガニーニ・ラプソディ」などは、
とても共感を覚えました。
楽しく読ませていただきました。
奥様の「染色美術館」のページもすばらしいですね。
これからも訪問します。

私も時折クラシック音楽ネタを書きますので、
ぜひまたお読みください。

てんしちゃん 様

初めまして。「題なし」の及川です。
トラックバックありがとうございました。

ニフティからトラックバックがついた旨のメールが来ても、殆どがロボットエンジンによると見られるもの(公序良俗に反するものも含む)で、そうでなくても、私の記事の内容の引用がないことが多いのが実情です。

そんな中、久しぶりに正しい作法によるトラックバックで、失礼な言い方になり申し訳ありせんが、「久しぶりにマトモな」トラックバックでした。

引用頂いた記事の主旨が、「久しぶりにマトモな『復活』を聴いた」ということであり、また、ニフティからのメールが来たとき、ちょうど「復活」の譜例と音を追加しようと悪戦苦闘していたときで(現在も継続中)、何かご縁を感じます。

別のページを拝見すると、「マタイ」の決定盤をリヒター指揮のものとされているのも嬉しくなりました。(私の記事「音楽はマタイで終った?」に同じ盤と本の推薦あり)

私も何か適切な記事が書けそうであれば、トラックバックを付けさせて頂きます。「予定は未定にして確定にあらず」というレベルですが、その節は宜しくお願いします。

尚、「復活」の音源云々についてですが、全曲を・・・といった大それたことをやるわけではありません。もし興味を持って頂けそうであれば、マーラーの1番について書いたページをご覧ください。そこに載っている音も、近々拡充する予定です。

尚、「名曲探偵」、私も楽しみにしている番組です。9月3日から再放送が再開されるみたいですよ。

この記事へのコメントは終了しました。

« 書評:下村博文著『下村博文の教育立国論』(河出書房新社) | トップページ | 菅首相、やっと「退散」・・・ポスト菅は「戦犯」だらけ・・・~上杉隆氏、ポスト菅候補者をバッサリ! »

2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  

カテゴリー

にほんブログ村

  • クラシックCD鑑賞
  • にほんブログ村
無料ブログはココログ