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2011年8月 2日 (火)

NHK・ディープピープル「スーパー指揮者」(2011年8月1日放送)

NHKの「ディープピープル」で今回取り上げたのは「スーパー指揮者」。
指揮者の小林研一郎さん、広上淳一さん、下野竜也さんという、
日本を代表する(※世界のオザワを別格とすれば・・・)指揮者3人の鼎談と、
「ベートーベン《第9》・指揮対決」という企画は面白そう~
ちょうど、小林研一郎さん(巨匠)、広上淳一さん(中堅)、下野竜也さん(若手)という、
バランスがいい構成ですね。
私は残念ながら、お3方の指揮を生で聴いたことはありませんが・・・

番組HPから放送内容を転載します。
(詳しくは番組HPを御覧ください。)
(引用)
100人を超えるオーケストラをタクト1本で魔術のように操り、ドラマティックな音楽を生み出す「スーパー指揮者」。今回は日本のみならず、世界を股にかけて活躍を続ける“超個性派”指揮者3人が東京オペラシティに集結。強者ぞろいの演奏家と繰り広げる壮絶な“駆け引き”や膨大な情報を伝える指揮棒へのこだわり、さらに東京フィルハーモニー交響楽団による演奏で、クラシック界では前代未聞となる「ベートーベン《第9》・指揮対決」など、謎に包まれた指揮の【秘密】をトークと生演奏で徹底的に解き明かす。
(引用終)


演奏本番前、どの時点で衣装を着るか、演奏本番前に何をするのか、
という3者の比較も興味深かったですが
(小林さんは一旦全裸になるとか、広上さんは開演ギリギリに衣装を着るとか・・・)、
やはり目玉は、「ベートーベン《第9》・指揮対決」でした。

ベートーヴェンの第9の第1楽章の最後を、
同じオケ(東京フィルハーモニー交響楽団)を振って、
どう違うのかを細かく分析していました。
画面に3人が同じところを振る映像を並べて比較するとか、
スコアと指揮の進行を同時並行させたり・・・
「楽譜に忠実に」をモットーの若手、下野さんが、
「炎のコバケン」こと小林さんの「ため」に対して、
「スコアに書いてないじゃないですか・・・」と問いかけるところなど、
なかなか興味深かったです。
私は音楽的な必然があれば、どちらも正解かな、と思いましたが・・・

以前、ベートーヴェンの交響曲第5番の第1楽章冒頭で、
フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル(1947年録音)の演奏と、
トスカニーニ指揮NBC交響楽団のものとを聴き比べたことがあります。
片や文学的、片や音楽的・・・
どちらが優れているか、というのはナンセンスで、好みの問題です。

(フルトヴェングラー指揮)
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、他

(トスカニーニ指揮)
ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調Op.67 「運命」


最後に、「NHKで『S』とか『M』とかの談義をしていいのか?」とは思ったものの、
指揮者の資質について3人が語りあうところには、励まされました。
「指揮者は打たれ強くあれ!」が一致するところ。
(広上さんが後進を指導する場面で、「パンケーキみたい」など、
お菓子でたとえるのは興味深かったです。)
指揮者の裏側を取り上げたNHKにブラヴォー!

3人を代表して、小林研一郎さんの代表CDを2つを紹介します。
どちらもチャイコフスキーの交響曲第5番。
「炎のコバケン」の十八番ですね。
日フィル版のジャケットの方がステキです。

(アーネム・フィルハーモニー管弦楽団)
チャイコフスキー:交響曲第5番

(日本フィルハーモニー交響楽団)
チャイコフスキー:交響曲第5番

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