映画「魔女の宅急便」~初めて映画館で観たジブリ作品でした・・・
映画「魔女の宅急便」がまたテレビ放映されていました。
だいたい2年に1度のペースで放送されているそうです。
(調べると、今回2011年の放送で11回目・・・)
私は劇場公開時も含めて、10回近く観ていると思います。
私にとって、ジブリ作品で、初めて劇場で観たのは、
この「魔女の宅急便」が初めてでした。
感受性豊かな青春まっただ中にこの作品を観れば、
「魔法」とかのメタファーが指し示すものがありありと見えるようでした。
この作品の魅力は数々ありますが、
一番はやはり主人公・キキの心理的成長でしょう。
ちょうど、小学生から中学生になるような変化に相当します。
自分とは何者か、自分にできることはなにか・・・
アイデンティティの模索が、「魔法の力が弱まる」というメタファーで語られているのでしょう。
主人公・キキに何でもできる万能感がないというのが、
フツーのティーンにとって共感しやすいのではないでしょうか。
また、他の人と違う服装をしていることや、ファッション・恋への憧れ・・・
(黒猫ジジの恋とおソノさんの出産という間接的な形で、
かなり和らげられた形で思春期特有の心理が描かれていると思います。)
そういう意味では、小学3、4年生の時に観るのと、
中高生が観るのと、大学生・オトナが観るのでは、
それぞれ違うものが見えてくるはずです。
だから、何度観ても楽しめる作品といえます。
映画の魅力の第2は、舞台背景です。
私はつい最近まで、舞台はイタリアか地中海の国だと思い込んでいましたが、
『名作アニメの風景50』(ピエブックス)という写真集を立ち読みして、
実はストックホルムが舞台背景のメインだったのだ、と知りました。
(→立ち読み日記~『名作アニメの風景50』(ピエブックス)という記事を書いています。)
そういえば今回よく観ていると、
ウルスラの小屋にキキが行った場面で、
いかにも北欧らしい、白樺の木が出てくる景色が出てきました。
町並みをよく観ると確かに北欧らしい景色がいろいろありました。
(北欧へいつか行ってみたいな~・・・)
原作もかなり前に読んだことがあります。
シリーズ化されていますね。
原作もなかなか楽しめた、と記憶しています。
私にとってはジブリ作品で2番目に好きな作品です。
(1番はなんといっても「耳をすませば」!)
何度観てもすばらしい傑作です。
エンディングの「やさしさに包まれたなら」も大好きです。
(神様は「小さい頃」だけでなく、今も、いつもおられますよ・・・)
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