福音の土台は創造論
教会学校で、創世記の「アダムとエバ」の話をしました。
(教会学校教案誌「成長」の2011年7月10日の回に基づく)
説明を終えた後、子どもから、進化についての質問が出ました。
これはとても重要な問題です。
なぜなら日本の学校教育ではあたかも既定の事実として進化論しか教えないし、
アニメ(ポケモン他)から、はてはCM(ストライド他→ガムを噛み続けたらサルが進化?)まで、
進化というのは地動説や万有引力とならんで「真理」となっています。
そういう環境の中、聖書が言う「神の天地創造」は、非科学的なおとぎ話のように思えます。
だからこそ、聖書の真理を正しくわかりやすく伝える必要があるのです。
私はこんな説明をしました:
聖書では、「神が天地を創造された」と述べています。
一方、科学では、「ヒトはサルから進化した」、「アメーバから進化した」などと言っています。
どちらが正しいのでしょう?
私は、聖書に書いてあるから無理やり信じなさい、とは言いたくありません。
しかし、「進化」というものを考えてみましょう。
「進化」というのは、創造者・設計者もなく、
長い時間をかけて「たまたま、偶然」できた、と言っているようなものです。
今みなさんが生きているのも「たまたま、偶然」にすぎなく、
その命には、何の意味もありません。
「デタラメ」を長い長い時間かけていったら、「たまたま出来た」にすぎないものだからです。
ここにテレビがありますね(教室にテレビがある)。
これはどうやってできたのでしょうか?
大きなゴミ捨て場があって、ある日、猛烈な台風がやってきました。
ゴミ捨て場をものすごくかき混ぜていたら、
「偶然に偶然に偶然に・・・偶然に、が重なって」、朝にはテレビが出来ていました・・・
こんな話はありえないですね。
テレビは設計者がいて、設計図どおりに作られているのです。
私たちはテレビよりももっともっとすばらしく、神様によって造られています。
科学では「宇宙は偶然にできた」とさえ言っていますが、
デタラメに宇宙が出来る確立は、1/100000000000000000・・・・(0がたくさん)だ、
とある人が計算しています。ありえない数字です。
ところでみなさん、なぜ手に指は5本あるのでしょうか?
6本や4本ではいけないのでしょうか?
私は、これだって「奇蹟」に思います。
イエス様を信じるお医者さんたちは、人間の体を知れば知るほど、
神様の創造の素晴らしさを思うそうです。
私達が今生きているのは「たまたま、偶然」ではなく、神様によるのです。
私も以前は、
創世記の「初めに、神は天地を創造された。」(創世記1:1新共同訳)を信じられず、
カトリック思想家テイヤール・ド・シャルダンのキリスト教的進化論や、
哲学者アンリ・ベルクソンの「創造的進化」といった思想に強く惹かれていたものでした。
なんとかして、科学と宗教を一つにしたい・・・
しかし創造科学という考え方を知ってからは、
進化論とキリスト教を妥協させよう、という考え方は捨てました。
(カトリックでは1996年に前教皇ヨハネ・パウロⅡ世が、進化論を容認する発言をし、
日本の新聞でも大きく取り上げられましたが、
これはつまらんことをしたものだ、と思いました・・・
→これについては、
「最近発表されたローマ教皇の進化論支持は、何を意味するのか? 」という記事を参照。
※「最近」といっても、最近ではナイですけどね・・・)
聖書の初めの言葉は「初めに、神は天地を創造された。」(創世記1:1新共同訳)です。
ここを信じられなければ、聖書はすべてウソを書いていることになり、
そもそも読む必要さえないでしょう。
しかし、神の天地創造、ということを心に受け入れ、
「偶然などないんだ!」と確信できるなら、
聖書の他の奇蹟は、あたかもドミノ倒しのように、次々と受け入れることができます。
聖書に基づく科学的・論理的な根拠をもって、
進化論という仮説のヴェールを一つ一つ剥がしていけば、
見えてくるのは神様のみわざのすばらしさです。
宇宙そのものが、奇蹟で出来ている、といっても過言ではないのです!
創造論こそ、福音の土台なのです!
土台があいまいなら、十字架と復活でさえ、単に「心理的なもの」にすぎなくなってしまいます。
WEB版キリスト教新聞「クリスチャントゥディ」では、創造論と進化論についての
わかりやすい記事が2つありますので紹介します。
「佐々木満男・・・進化論は真っ赤な嘘?!」(2011年2月18日)
「聖書は正しく、進化論は間違い-クリスチャンは堂々と説明できるべき」(2011年7月6日)
(埼玉医科大学准教授の今中和人博士による
「心臓外科医が語る驚異の人体」と題した講演の要旨)
今中氏は、
「人体の形成をもし進化論に即して考えるとすれば、「ブドウ糖は20もの化学反応の連鎖で代謝されるが、段階的に代謝酵素を獲得したのなら、獲得前の生物は生存できなかったであろう。20種類ものアミノ酸を代謝する能力を段階的に獲得してきたのなら、片っぱしから乳児期に死亡する時代や、全員重度知的障害者だった時代などが生じてしまい、あり得ない結論に至る」。同氏によると、観察すればするほど「人体の機能は最初から全部できなければならないことばかりで、段階的に進化してきたとは考えられない」という。
現代教育で教えられる始祖鳥やピテカントロプスなど、進化の証拠とされるもののほとんどは、既に誤りであるか極端に疑わしいと結論付けられているのに、未だに学校教育で進化論が教えられている現状に危機感を募らせた。「教育する側も、それらが科学的真実かのごとく教わっており、自分では検証せず、悪意のねつ造すら多数含まれている進化論が教えられ続けている」ことを厳しく非難し、「人類の起源の説明として未だに進化論が教えられ日本人は信じ込まされている」と警告、パウロ使徒の言葉を用いて「進化論」を「むなしい、だましごとの哲学(コロサイ2・8)」であるとはっきりと否定した。」
(「聖書は正しく、進化論は間違い-クリスチャンは堂々と説明できるべき」から引用)と述べています。
DNA一つにしても、驚くほど精緻につくられているものです。
旧約聖書の詩編作者はこう感嘆しました。
「わたしはあなた(=神)に感謝をささげる。
わたしは恐ろしい力によって
驚くべきものに造り上げられている。
御業がどんなに驚くべきものか
わたしの魂はよく知っている。」
(旧約聖書詩編139:14新共同訳)
創造論入門としては、「創造か・進化か?」という記事がわかりやすいです。
創造論入門書としては、
久保有政著「天地創造の謎とサムシンググレート」(学研ムーブックス)と、
「オーパーツと天地創造の科学」(学研ムーブックス)が入手しやすいです。
マユツバものとみるかどうかは自由ですが、
知りもしないで批判するよりも、先入観にとらわれずに一読してみることをおすすめします。
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