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2011年7月 3日 (日)

福島県の親と教師の苦悩とホットスポット~NHKスペシャル シリーズ 原発危機 第2回「広がる放射能汚染」(2011年7月3日放送)

7月3日放送の「NHKスペシャル シリーズ 原発危機 第2回「広がる放射能汚染」は、
良心的な番組でした。
年間1ミリシーベルト、という法定基準に基づいています。)
放射能汚染地域とわかっていながらも、
そこに住み続け、授業を続けなければならない家族・学校の苦悩と、
福島県のみならず、
関東各地に広がるホットスポットや、
お茶の放射能汚染の問題などをきちんと報道していました。

番組HPから放送内容を転載します。


原発事故からまもなく4ヶ月。未だに事態収束の見通しがつかない中、原発から300キロメートル以上離れた静岡県でお茶から基準値以上の放射性物質が検出されるなど、福島県だけでなく、首都圏をふくめた広い地域で汚染への不安が広がっている。
そこで番組では、放出された放射性物質の量をもとにした拡散シミュレーションをもとに、汚染の実態を独自に調査、高いレベルの汚染地帯=ホットスポットが生まれるメカニズムを解明する。また、福島で行われている子供たちの被ばく量を減らすための取り組みや、食品の検査体制の課題を取材、東日本に広がってしまった放射性物質による汚染に、私たちは、どう立ち向かっていけばよいかを探っていく。


一番腹立たしかったのは、福島県の学校・家庭の苦悩のところでした。
あの旧ソ連でさえ、住民の安全を考えて大量のバスで迅速に住民を強制移動させたのに、
中部大学・武田邦彦教授のブログ記事「子どものオシッコから放射性セシウムの検出」によると、
事故の翌日には1100台のバスで住民を強制移住させた」、とのこと・・・)
文明国・自由な国のはずの日本で、まったく住民の安全が考慮されず、
自主判断に任されているという現状は、大変恥ずべきことです!
共産主義の国よりもはるかに非人道的な対応といえましょう。

番組の中では、小学校の教師が通学路の放射線量を測定する光景もありました。
放射線管理区域」に相当する放射能汚染地域に、素人が対処している・・・
これ自体、異常なことではいでしょうか?
また、家庭の中でさえ、
年間に換算すると6ミリシーベルトの被曝量になるお宅も取り上げられていました。
県外移住も考えたほどでしたが、仕事にありつけるかどうかわからないから、
泣く泣く住み続ける決意をした、とのこと・・・

番組の最後では、チェルノブイリ原発事故の放射能汚染地域での、
ベラルーシ政府の取組も紹介されてきました。
子どもの医療費が無料化されているなど、
日本政府が見習うべきことがたくさんあります。
まず、日本政府が、事実を隠蔽したり歪曲したり過小評価せず、
被曝量を抑えるために最大限の努力を払う姿勢を見せてほしいものですね!

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