箏の名曲はキリシタン音楽?~題名のない音楽会(BS朝日2011年6月4日放送)
「題名のない音楽会」は時々観る番組です。
ただし、日曜日朝9時からの放送では、ほとんど観たことがありません。
(観るとすれば、BS朝日での土日の放送です。)
理由は・・・
私にとっては、日曜午前中は教会へ行っている時間だからです。
それはともかく・・・
今回の「題名のない音楽会」は、かなり地味~な内容でした。
「箏の名曲はキリシタン音楽?」と題して、
「箏の名曲「六段」は、
実はキリスト教徒が祈りを唱える際に歌っていた
グレゴリオ聖歌「クレド」をベースに作られた曲だったのでは?」
という音楽学者の皆川達夫さん(NHKラジオ第1「音楽の泉」でおなじみ)の主張を、
実演によって検証する、という内容でした。
興味がある人にとっては、意義深いものなのですが・・・
番組HPから、放送内容を転載します。
筝の名曲「六段」は、キリスト教徒が祈りを唱える際に歌っていたグレゴリオ聖歌の「クレド」をベースに作られたのではないか? そんな大胆な論文を発表した中世音楽史の権威、皆川達夫をゲストに招き、当時の日本におけるキリスト教事情を踏まえ、東西の音の交流に迫っていく。
森羅万象に詳しく、クリスチャンでもある山田五郎も登場。キリスト教音楽の特徴を演奏と解説で紹介しながら、キリスト教弾圧という歴史が、歌のない聖歌として「六段」を生み出したという皆川氏の知的推理を味わっていく。
ゲストには、山田五郎さんが出ていました。
「山田五郎さんはクリスチャンです。」というのが、番組を観て一番驚いたことでした・・・
調べてみると、カトリックだそうです。へぇ~
知らなかった・・・
番組では、中世の音楽と、箏の名曲「「六段」をそれぞれ演奏し、
最後に、その2つを同時に演奏するという試みをやっていました。
調和しているような、していないような・・・
和洋のセッション、といったところでしょうか・・・
それにしても、「六段」がキリシタン音楽だとしたら・・・
音楽史を塗り替えるような発見になりますね。
仮説にすぎないとはいえ、興味を抱きました。
この話題については、番組HPのブログも興味深いですよ。
一般の方が書いたブログでは・・・
・「出会った双子?」
(すべてを学びに!神田外語大学通訳・翻訳課程ブログ)
こちらのブログでは、
(引用)
「「クレド」と「六段」を一緒に演奏していましたが、佐渡さんや皆川さんは「実に良く一致している」とおっしゃいます。微妙に合いの手を入れる形になったり、ちょっと主旋律に触れたり伴奏に移ったりと、完全に合っていないのが良いのだそうです。完全に合っていたら「キリスト教的」と抹消されていただろう、とのこと。ふーむ。
うーん、ただ、素人には偶然の産物のようにも聞こえます。やはり訓練された人でしか感じ取れないことがあるのだろうな、という感じですね。」
(引用終)
と書かれていました。
この意見も一理ありますね。
下のCDは、皆川達夫さんの主張をもとに録音されたものです。
箏曲「六段」とグレゴリオ聖歌「クレド」~日本伝統音楽とキリシタン音楽との出会い~
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cbhayashiさん、コメントありがとうございます。
ご愛読もありがとうございます。
受験がんばってくださいね。
投稿: てんしちゃん | 2011年6月 5日 (日) 06時46分
はじめまして。cbhayashiと申します。毎日楽しく記事を読ませていただいています。
生まれて初めてブログへのコメントというものをしたので、人様のブログへどのようにコメントをかいたものかなぁと必死で文章を考えて投稿してみましたが、読み直すと違和感が拭えません。文面がまるでメールのようで。管理人様のブログを読んでいて、考えを伺ってみたいと思うことがあったので、コメントするに至りました。
浪人生活を送るなか、自分がいかに政治や教育に無関心でいたかを痛感しました。何のために大学へ入って学ぶのか、しっかりと見直す一年にしたいと思っています。趣味は料理、散歩、読書です。音楽はクラシックと宇多田ヒカルを好んで聴いています。高校時代、コントラバスをやっていました。あまりにも魅力に取りつかれるあまり、ニックネームなどに頻繁に cb とつける嫌いがあります。
以上私の自己紹介です。よろしくお願いします。
投稿: cbhayashi | 2011年6月 5日 (日) 03時02分