記者クラブという大罪~おすすめWEB記事「改めて「ジャーナリスト活動無期限休止」を宣言――記者クラブは日本という国家を滅ぼす」(週刊・上杉隆)【第179回】 2011年6月16日
最近、ようやく原発事故の深刻さが少しずつ明らかにされていますね。
「メルトダウン」どころか、「メルトスルー」だったとか・・・
また、政府が発表した20㎞半径の同心円の避難区域は、
気休めでしかなかったこと、
放射性セシウムや放射性ヨウ素だけでなく、
ストロンチウムやプルトニウムまで検出されていたこと・・・
政府や東電の隠蔽・改竄体質が最も問題なのですが、
それ以上に、「第3の権力」であるはずのマスコミが、
政府・東電の片棒担ぎをして、「大本営発表」に堕してしまい、
福島県などの多くの住民に無用な被曝を拡げてしまいました。
その上、最近になってから、何の反省もなく、
「今まで我々は真実を知らなかった・・・」みたいな態度で、
遅まきながら真実が明らかにされつつあります。
本当は、ある程度までは事実を知っていたはずなのに・・・
横並びな報道を是とする日本の記者クラブは、
上杉隆氏の指摘するとおり、
「日本という国家を滅ぼす」存在となってしまいました。
今回紹介する上杉隆氏によるおすすめWEB記事、
「改めて「ジャーナリスト活動無期限休止」を宣言
――記者クラブは日本という国家を滅ぼす」
(週刊・上杉隆【第179回】 2011年6月16日)は、
短いながらも、日本の記者クラブ制度に対して、
痛烈な批判の矢を向けたものです。
記事の中からいくつか文章を抜粋します。
詳しくは、ぜひ全文をお読みください。
(抜粋引用)
「記者クラブはひとりメディアだけの問題ではない。それは、国民の生命・財産、もしくは国家全体におよぶ重大な問題なのである。官報複合体という強力な権力構造が、国民を洗脳し続け、それはシステム化してしまっている。よって、記者クラブ問題はマスコミの問題ではなく、国家システム全体の問題なのだ」
3・11からの100日間、大手メディアの報道は機能しないどころか、逆機能を果たしてしまった。
「メルトダウンはしていない」
「格納容器は健全に守られている」
「放射能の外部放出はない」
「チェルノブイリのような大事故には絶対にならない」
「ただちに人体に影響の出るものではない」
「仮に3号炉が水素爆発しても大きな問題はない」
「放射能汚染水は海洋で拡散され、被害が及ぶことはない」
「プルトニウムは安全だ」
言わずもがなだが、こうした報道は結果として誤報である。誤報ならばまだよかったかもしれない。それはもはや「デマ」であり「風評」である。
何もしなければ害はないものの、大手メディアは、政府・東電と一体化し、いつものようにその広報機関としての働きを強化させたため、結果としてこのような「デマ」や「風評」を流す犯罪行為に加担してしまったのである。
そのために何が起きているか。新聞・テレビからの情報をいまだ信じているおよそ1億人以上の日本人は、政府・東電の原発事故対応の失敗によって、国力が低下し、国家の信頼が失われ、多くの国民の健康が脅かされている現実を知らされないでいるのだ。
また、今後、数十年以上もの間、放射能による内部被曝の恐怖と戦わなくてはならない未来も直視できないでいる。
本来、それを知らせるのはジャーナリズムの仕事だ。「安全」は東京電力が、「安心」は政府が追求すべき仕事だ。だが、メディアはそうではない。仮に「安心」「安全」から遠のくことになっても、「事実」を追い求めるのがジャーナリズムに要請された仕事なのである。
だが、残念ながら、日本の記者クラブメディアは、この100日間、何ひとつそれをできなかった。それは断言できる。繰り返すが、大手メディアは本来の機能を果たすどころか、逆機能を働かせたのだ。
この問題が根深いのは、彼らに罪の意識がまったくないことだろう。自らが犯罪に加担したなどという意識はさらさらない。それだからこそ、「安心デマ」「安全デマ」に乗っかり、社会へのアラート機能を作動させることなく、国民を洗脳し続けたのだ。
皮肉なことに、記者クラブメディアは、読者や視聴者の「安全」や「安心」を守るどころか、それを奪い、信用を落とすことになったのだ。
根拠のない「安心」や「安全」報道はもうこりごりである。読者や視聴者が知りたいのは「事実」である。政府や東電の虚偽の発表など知りたくないのである。
(引用終)
これ以上説明がないほど見事で痛烈な指摘です。
上杉隆氏が日本のジャーナリズムと決別したくなるのは、無理もありませんね。
国家犯罪に加担するようなものですから・・・
記者クラブという日本の「大罪」・・・
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