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2011年5月22日 (日)

恥さらしに終わる終末預言~年月日指定しての終末預言はニセモノばかり

昨日(5月20日)の朝、
NHKBS1の「ワールドWave モーニング」という番組にチャンネルを合わせると、
アメリカのABCニュースで、
キリスト教のラジオ伝道師が、「2011年の5月21日に世界は破滅する」といった事を言っている、
というニュース報道を放映していました。
ABCニュースのキャスターと、そのラジオ伝道師(ハロルド・キャンピング氏)が対談し、
キャスターが、「終末の預言はいろいろな人が言っては、皆ハズレていましたが、
それらの人とあなたの預言はどう違うのですか」というような質問をしていました。
私はもうそれ以上観る価値はないな、と思い、チャンネルを変えました。
キリスト教の恥さらしを見るのは忍びないからです。

案の定、預言は見事外れました。
(よかった、というべきなのか・・・
あるいは、当然、とでもいうべきか・・・)
Yahoo!ニュースでも取り上げられていました。
世界は破滅しなかった――「審判の日」が無事終わる
(参考:「ファミリーラジオのハロルド・キャンピングが今年も」というブログ記事)

○年△月××日に世界が終る、最後の審判が下る、と預言した人は数多くいます。
しかし、皆ハズレてしまいました。当たり前です。
神の御子である主イエス様でさえ、
その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。
ただ、父だけがご存じである。

(新約聖書マタイによる福音書24:36新共同訳)
ここで言う「その日、その時」は終末の日のことです。
」はもちろんイエス様です。

神の御子であるイエス様でさえ知らない終末の日・・・
(「知らない」というよりは、「関心事ではない」という意味らしいですが・・・
尾山令仁師の「現代訳」(VIP聖書)では、
知らない」を「関心事ではありません」と意味を補って意訳しています。)
それを、ただの人間にすぎない輩が、傲慢にも預言するなんて・・・
預言者サン、あなたは、キリストよりもエライのですか?
年月日を指定しての終末預言は、
どれだけすばらしい伝道者・牧師・神父・神学者が言おうとも、皆ニセモノです。
(残念ながら、何年かに一人か、
こういう事を言って世間を騒がせる輩がいるのです・・・)

それでは、終末はいつ来るのでしょうか?
もちろん私にもわかりません。
ただ、聖書には、
人々が「無事だ。安全だ」と言っているそのやさきに、突然、破滅が襲うのです。
ちょうど妊婦に産みの苦しみがやって来るのと同じで、決してそれから逃れられません。

(新約聖書テサロニケの信徒への手紙Ⅰ5:3新共同訳)
とも書かれています。
あたかも、東日本大震災のように唐突に・・・
しかし、終末がいつ来ようとも、主イエスを信じる者は恐れる必要がありません。
(ぜひテサロニケの信徒への手紙Ⅰ5章全体をお読みください。)
終末=暗いイメージ・阿鼻叫喚地獄というよりは、
解放のイメージを持ちたいものです。
聖書全巻の最後を飾る、ヨハネの黙示録の最後には、
“霊”と花嫁とが言う。「来てください。」これを聞く者も言うがよい、「来てください」と。
渇いている者は来るがよい。命の水が欲しい者は、価なしに飲むがよい。

(新約聖書ヨハネの黙示録22:17新共同訳)と、
輝かしいイメージで終末=新世界の到来が待望されています。
恐怖の時よりも、歓喜の時なのでしょうね・・・
だからこそ、
たとえ明日、世界が滅びようとも、りんごの木を植えよう
宗教改革者ルターの有名な言葉です。
既に新約聖書の時代から、終末が近いから何も手につかない・・・
と怠惰な生活をしていた信者は散見されたようです。
終末の日がどうであれ、
普段どおりの心にやましさのない生き方をしていれば十分なのです。

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