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2011年5月14日 (土)

福島県に首都機能移転構想~塩崎恭久元官房長官のすばらしい提言

5月12日(木)に、BS11の「INsideOUT」にたまたまチャンネルをあわせたら、
(ふだん見ない番組なのですが・・・)塩崎恭久元官房長官(自民党衆議院議員)が出演していました。
地味なセットで、鼎談形式のものですが、政治的な話を興味深く聞くことができました。
原発トラブル 教訓を世界に」という題でのゲスト出演です。
今回の大震災での政府対応について、適切かつ手痛い批判と提言を述べていました。
元官房長官という経歴から来る発言の重みがありました。
東電・原子力保安院の発表を垂れ流していただけの現官房長官とは全然違いますね。
枝野官房長官の、官房長官としての職務の問題点も適切に指摘していました。

番組の中で一番印象に残った発言が、番組最後の方で述べられた、
福島県に国会移転」という話です。
予算カットしか考えることしかできない民主党とは大違いの、
夢と希望、疲弊した地域に活力を与えるヴィジョンではないでしょうか。

この意見については、塩崎氏のHP(「塩崎やすひさ」で検索)か、
以下のインタビュー記事を御覧ください。
原発問題の総括としても興味深い記事です。

塩崎恭久元官房長官インタビューVOL.1
「福島原発の米軍情報を活かせなかった官邸の機能不全」

塩崎恭久元官房長官インタビューVOL.2
「まずは『15年後に原発停止』の工程を決める。国民全体でタブーなしの議論をする時だ」

塩崎恭久元官房長官インタビューVOL.3
「国会を福島に移し新都を建設する。東京一極集中の是正を一気に進める」

(いずれも「現代ビジネス」HP)

特に、「国会を福島に移し新都を建設する」というところから、要点を抜粋します。
(ぜひ記事全文をお読みください。)

(引用)
 放射線の影響で福島県の太平洋岸の30キロ圏内は、今後数十年にわたって人々が安心して生活を営む環境ではなくなってしまったと言わざるを得ないでしょう。何よりも、自宅のある故郷に帰るメドすら立たない人たちに、将来のビジョンと新たな雇用の場、生活の場を提供することが必要です。

 それには、国会を福島に移し、新都を建設することが最善の策ではないかと考えています。唐突に聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。長年にわたって議論してきた首都機能移転問題で、国会等移転審議会が調査対象地域として絞り込んだ候補地が福島県の阿武隈山系台地です。この計画を即座に実施に移せばよいのです。5年後に移転と決めて、新都の建設に取り組むわけです。
もう1つの大きな効果は、国会議員自らが福島に拠点を置くことにより、被災地復興と日本再建の覚悟を国内外に示すことができることです。福島県が作った候補地の地図では、現在の福島空港の南に国会を置くことになっている。東電福島第一原発から西へ50~60キロぐらいの距離でしょうか。いわば最前線に国会議員が身を置くわけです。

---新しい都を作るわけですか。

塩崎: 国会を移すとなれば、付随する行政組織も移ることになり、新しい都市を作ることになります。国会に加えて東京大学を移すというのも1つのアイデアだと思います。避難地域の人たちもコミュニティごとに移住すればいい。新都を建設することで、先行き10年間の巨大な建設需要が生まれることになります。

 スマートグリッドを整備して、省エネルギー型都市「スマートシティ」のモデルになるような町を目指し、放射能防御を含む最新の防災技術を駆使した新都の姿を創りあげれば、被災地だけでなく、日本全体に「新しい夢」が生まれます。
(引用終)


実現可能かはともかく、すばらしい構想ではないでしょうか。
原発事故で疲弊した福島県が、日本の新しい希望になる・・・
ぜひ実現してほしいものです。

塩崎氏のような人財が、野党のまま埋もれているというのは、
日本にとって大きな損失だと痛感しました。

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