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2011年5月14日 (土)

政府はグリーンピースの海洋調査を受け入れよ!~おすすめWEB記事「世界で2ヵ国しかない、グリーンピースの海洋調査を断った国・日本。政府は今すぐ独自に調査をやり直すべきだ」(週刊・上杉隆5月12日記事)

原発の汚染水による海洋汚染の実態、いったいどれほどのものなのでしょうか?
うやむやになっている問題に一石を投じようとするテレビでは報道されない記事を紹介します。

週刊ダイヤモンドのHP「ダイヤモンド・オンライン」連載中の、
週刊・上杉隆」【第174回】 2011年5月12日は、
世界で2ヵ国しかない、グリーンピースの海洋調査を断った国・日本。
政府は今すぐ独自に調査をやり直すべきだ
」という題。
政府が国際環境団体グリーンピースの海洋汚染を断った、というニュースを報道しています。
グリーンピースという団体は、個人的にはあまり共感できませんが、
少なくとも、国際的に大きな影響力を持つことは確かです。
「風評被害を拡げない」という大義名分のもと、事実隠蔽に走る日本政府の調査よりも、
よほど信頼感があります。
政府に批判的であっても、事実を明らかにする、ということでは、
むしろ歓迎すべきものではないでしょうか。
「風評被害を広めない」ことよりも、「事実を直視する」ことの方が大事です。
水俣病のような水質汚染による公害病の、放射能版を広げないためには・・・

東北沿岸の海洋の放射能汚染は、茨城県で水揚げされたコウナゴしか話題に上っていませんね。
海水で拡散されるから、「直ちに影響はない」という詭弁、もはや通用しないのです。
あれだけの汚染水(基準値の何千、何万倍・・・いやそれ以上?)が出て、
影響がないわけがありません。
(しかも、日本政府の調査では、魚の場合、頭と内臓を除いた値だそうです・・・)

記事の中で特に印象に残ったところを引用します。


(引用)
「なんでもいいから全部調査してほしい。不安が広がってまったく商売にならん。ダメならダメでいいんだ。(政府が)大丈夫だ、大丈夫だ、といわれても客は付かんよ」

 火曜日(5月10日)、筆者は千葉県の銚子港に行った。日本最大の水揚げを誇る銚子港は三つの魚市場を持つ。そのひとつで船から荷を降ろしている漁師にきくとこう返ってきた。

 風評は情報を隠すから広がる。政府や大手メディアは具体的な情報を出さずに「安全」「安心」を連呼してきた。それこそがデマを広げる最大の根拠になっているということにいったいいつ気づくのか。

 グリーンピースが、銚子の漁船も漁をしている海岸近くに打ち上げられたわかめを拾って測ったところ、計測器の針が振り切れたという(注)。

 もはや日本政府のデータを信じろという方が難しい現在、多様な情報を得て、そこから判断を下すのが国民の生きる道である。

筆者が銚子を訪れた日、政府はようやくストロンチウムが海洋に流れ出ていることを認めた。カルシウムに似た成分で、水に溶けやすく、骨に溜りやすいストロンチウムが海に流れているということがどういうことかは想像もしたくない。

 ストロンチウム90の半減期は約29年、海洋生物は食物連鎖を繰り返し、その間、生体濃縮が起こる。日本の海はどうなるのか。もはや書くまでもないだろう。

 グリーンピースは、政府の許可の要らない12カイリ以遠でサンプリングを行なった。今週中にはその結果が出るという。

 政府はグリーンピースのさらなる発表の前に、独自の調査をしなおすべきだ。それなくして、国際的な信頼も、国民からの信頼も決して回復しないだろう。
(引用終)


(注)に出てくるのが、グリーンピースのHPにある記事です。
2011/5/12 高濃度の放射性物質を海藻類から検出
グリーンピースの海洋調査で、政府に緊急調査を要請

事実を隠して「安心・安全」というばかりでは、国民にも、国際的にも信用を失うばかりです。
問題ないのであれば、政府は堂々とグリーンピースの調査を受け入れるべきでしょう。

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